国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
217,516円
寄附先
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
身体活動の研究者として、大阪マラソン2026にチャリティランナーとして挑戦します。身体活動を通じた人々の心身の健康状態の向上に役立つ研究を進めるため、皆様のご支援をお願いします!
■ はじめに
私は国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所に所属する研究者です。研究所では、身体活動について疫学的手法(多くの人の健康状態を調べて生活習慣や環境との関わりを明らかにする手法)による研究をおこなっています。「身体活動」には、スポーツやフィットネスのような健康のために行う運動に加えて、家事や通勤・通学などにともなう活動が含まれます。あらゆる世代の人にとって適度な身体活動を行うことは、生活習慣病になるリスクが下がる、こころの健康の維持・向上につながるなどのさまざまな健康上の利益があるとされています。そのため、すべての人に対して身体活動に取り組んでもらうためには、その人ごとにどのような支援ができるかということにも関心があります。
このたび、大阪マラソン2026にチャリティランナーとして出場させていただくことになりました。私は身体活動の研究者であり、広く国民に身体活動を推奨する立場ですので、自らも日頃から身体活動の実践に取り組みたいと考えています。今回のチャレンジは日頃のトレーニングの成果を試す良い機会でもあります。また、研究職には意外にも体力が求められるため、出走のための練習・準備も含めたチャリティランナーとしての活動は研究業務にも活かされています。
■ 大規模災害被災地での経験
研究者として駆け出しであった2011年に、東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故(原発事故)が発生しました。私は同年に福島県内の原発事故被災地で支援活動を行う機会を得ました。被災者は、国からの避難指示によって複数回の避難・転居を余儀なくされ、被災前の地域のつながりが断たれたうえに日常的に取り組んでいた活動も制限されたことから、身体活動量が少なくなっていました。
そのような状況を目の当たりにして、私は身体活動を行うきっかけや動機付けを失っている方々に対して活動的な生活を取り戻していただくことを目的として運動教室を企画しました。効果検証の結果、運動教室に参加された方々のこころの健康状態が改善されたことを確かめることができ、この経験が現在の研究の原点となっています。良い状態のときはもちろん、人生において大きく周辺の環境が悪化してしまうような出来事が起こっても、その困難を打ち破る手段のひとつとして身体活動を通したこころの健康状態の回復ができると考えています。身体活動に秘められた力を、これからも広く伝えていきたいと考えています。
■ チャリティランナーとして伝えたいこと
今回、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所は大阪マラソン2026の寄附先団体に選んでいただくこととなりました。研究所では、運動を含む身体活動のさまざまな健康上の利益に関する研究を進めています。その成果は国民の身体活動の指針の策定につながり、将来的に、より多くの人々が身体活動を通して健康に過ごすことを目指しています。
また、当法人では私が取り組んでいる身体活動に関する研究のほか、治らない病気を治る病気にすることを目指した研究など、幅広い研究を進めています。チャリティランナーへのご寄附はそのような研究の推進に役立てられます。皆様のご支援のほど、宜しくお願い致します。
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
217,516円