ストーリー
団体概要
あらゆる人々に届く雇用のセーフティネットをつくる誰もが自分らしい働き方・生き方ができる社会の実現に向けた新たな公共づくり
私たちHELLOlifeは、暮らしの中に潜む「働く」ということにまつわるさまざまな問題を事業を通じて解決し、その解決戦術をシステムとして社会に構築することをめざす組織です。
今の自分の仕事や働き方・暮らしに不安を抱えている。就職活動やキャリアアップがうまくいかない。採用活動や組織づくりに苦戦している。
個人や企業、行政があたりまえに持っている課題や悩みに対して、その想いに寄り添い、最適なビジョンと変革のためのプランをつくり実行します。そして、わたしたちが目指すのは実行したプランを全国に波及させ、就業・雇用・教育の社会システムとして構築することです。
これまでの取り組み
コロナ禍により顕在化した、孤立や貧困に陥りやすい女性を対象に、女性特有の人生のリスクに備えてキャリア選択ができるよう支援として実施した「SONAERU CAREER(ソナエルキャリア)」。キャリアとマネープランニングの支援を一体化させた就業支援プログラムとして設計され、参加者は女性のライフイベントや人生リスクについて学び、キャリアプランを立てます。このプログラムを通じて、参加者が「不安への対策」と「理想の仕事・暮らし」の実現に向けて前進できるサポートをしました。
本プロジェクトでは、過去開催された「大阪マラソン2024」の寄付金を活用し、この女性向け就労支援プログラムから、弊社の様々な就労サポートに繋がった方たちに、就労支援を無料で提供することができました。
2024年には、コーヒースタンドを兼ねた全国初の就業支援拠点「ハローワークミニ!」の開設。
既存の支援サービスや制度にたどり着くことができず、孤立や貧困に陥っている・またはその可能性のある方々を対象に、ハローワークの就職支援と連携したサービスを提供しています。
大阪マラソン2025で頂いた寄付金は、本施設をご利用いただく方に就労支援を無料で提供しつづけられる体制づくりに活用させていただきました。
その他にも、公的制度や既存の民間サービスでは充分に対応できない人々の課題に対する多種多様な支援の在り方を模索する中で、様々な取り組みが生まれています。その他の取り組みについては是非、ハローライフのWEBサイトをご覧ください。
WEBサイトはこちら▶
そして私たちは新たに、不登校の児童・生徒を対象とした職場体験プログラム「はたらくフリースクール」に取り組んでいます。2024年11月からは、小学4年生から中学3年生の不登校傾向にある子どもたちを対象に、期間限定でプログラムを開始しました。
大阪マラソン2026を通じていただく寄付金は、本プログラムの中長期的な発展と、今後の自立運営に向けた体制整備に活用いたします。
不登校の子供たちにリアルな仕事体験を!
キャリア教育に特化した新しい「フリースクール」の形
本プログラムでは、小学4年生から中学3年生までの不登校・不登校傾向のある子どもたちを対象に実施しています。商業施設内での仕事体験に加えて、対話やふりかえりを通じて、自己理解や自己決定を深めるワークを行います。
“働く”体験を通じて社会とつながり、自己効力感の獲得や興味・関心の明確化を図ることで、キャリア発達の初期段階を支援することを目的としたプログラムです。
実際の企業・店舗を舞台に“働く”をリアルに体験する本プログラムは、学校以外の「新たな学びの選択肢」かつ「キャリア形成に資する教育的アプローチ」として、子どもたちの自信回復や社会・教育との再接続を後押しします。
増え続ける不登校と、多様化するニーズ
令和5年度の文部科学省の調査によると、不登校状態にある小中学生は全国で34万人に達し、11年連続で過去最多を更新しました。在籍生徒数に占める不登校の割合は3.7%…つまり35人の学級換算で1クラスあたり1〜2名が不登校という状況に。今や誰にとっても身近であり、社会全体に関わる喫緊の課題となっています。
子供たちが不登校になる理由は様々で、これらの原因は個人や家庭の問題にとどまりません。既存の学校システムに馴染めず、「学校に行きたくても行けない」といったケースも多く、教育や社会環境の変化とも深く関わっています。
文部科学省は「不登校支援は“学校復帰”のみを目的にするのではなく、“社会的自立”を目指す必要がある」と発表していますが、年々増え続ける不登校児童数や多様化するニーズに対し、学校以外の選択肢や適切な支援環境が十分に整っていないのが現状です。
「学校以外の多様な学びの場を認め、支援する方針が進む今こそ、子供たちの選択肢をより豊かに広げていくことが重要なのではないか。」
そこで着目したのが、社会にある資源を活かし「生きた学びの場」を提供すること。商業施設を舞台にしたキャリア教育プログラム「はたらくフリースクール」が生まれました。
これまでHELLOlifeは、主に若年層を対象とした就労支援経験があり、本プログラムはキャリアコンサルタント・公認心理師・公立小中学校で不登校支援の実績を持つピアカウンセラーがその知見を活かしながら、普段はできない「働く」に挑戦することで、子供たちの自信回復や「社会を生き抜く力」を育むことを目指します。
大阪マラソン2026 寄付金の活用用途
大阪マラソンを通じていただく寄附金は、不登校児童へのキャリア教育プログラムの今後の自立的な運営体制の構築や、事業の発展的な展開に活用させていただきます。
具体的には、昨年度より実施している「はたらくフリースクール」――不登校・不登校傾向にある子どもたちに対し、信頼できる支援と実践的なキャリア教育を通じて、子どもたちが社会との接点を持ち、自己効力感や社会的スキルを育む実践的な学習機会を体験することで、近い将来訪れる進路・キャリア選択の場において自ら社会に関わっていこうとする力や自信を育み、自己決定や職業的自立を果たすための基礎力の醸成する取り組み――の無料で提供しているサービスを助成期間終了後も持続可能にするための仕組みづくりに活用いたします。
大阪府および大阪市において、児童生徒が自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立することを目的とした新たな学びの場として、継続的に認知・利用・活用されることを目指します。
皆様のご支援が、誰もが自分らしく働ける社会の実現に向けた、大きな一歩となります。私たちの活動へのお力添えを、どうぞよろしくお願いいたします。
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◎団体・活動紹介
私達NPO法人HELLOlifeは「誰もが自分らしい働き方・生き方ができる社会」の実現に向け、雇用・労働分野の様々な課題を解決し、その解決戦術をシステムとして社会に構築することを目指しています。2013年に民間の職業安定所「HELLOlife」を大阪に開設。公的制度や既存の支援でリーチできない課題に対する多種多様な支援開発を目的に、多彩な就業支援施策を手掛けてきました。2024度から、東急不動産株式会社および東急不動産SCマネジメントのご協力、日本財団の助成を受けて、「はたらくフリースクール」を実施。公的制度や既存の民間サービスでは充分に対応できない人々の課題に対する支援の取り組みの1つとして運営しています。私たちの活動に共感してくださる方々の“意志ある資金”で、児童生徒が自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立することを目指す新たな学びの場を継続的に運営したいと考えています。
◎寄付控除の有無
無し
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