認定NPO法人 育て上げネット
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認定NPO法人 育て上げネット
若者や子どもたちが歩く道は一本道ではなく、寄り道や回り道がたくさんある社会を残していきたいと思っています。
小中学校を卒業し、高校や大学を経て、就職をする。よくありそうな道であっても、その道しかない社会は、あまり豊かに見えません。
寄り道してもいいし、回り道をしてもいいし、選択肢があって、若者や子どもたちが自分で選んだという納得感が大切です。しかし、どうしても一本道に見えてしまう。一本道であると見えさせてしまっている気がします。
もちろん、その道に納得していれば問題ありませんが、いま歩まなければならないと思っている道以外に、どこかないものだろうか。そんな若者たちに、選択肢を残していきたい。
42.195kmは、子どもたちから見ても長い、長い距離です。そして、子どもたちからは「パパ、なんのために走っているの?」と聞かれます。
その度に、「パパが走ることを応援して、お仕事場に寄付をしてくれるひとたちがいるんだ。その寄付を使わせてもらって、困っている若いひとたちや、きみたちと同じくらいの年齢で、ママやパパ、いろいろなひとたちに助けてもらえない子どもたちがいる。そういう子どもたちを応援するために、寄付を使わせてもらっている。だから走っている」と伝えます。
長男、次男あたりは、もう聞き飽きているかもしれません。それでも、毎年、応援してくれます。
「パパ、がんばって寄付してくれたひとと、応援するひとたちのためにゴールまで!」
男児四人、それぞれ運動が好きで、それぞれの目標のために努力しています。ときどき、投げやりになったり、うまくいかなくて不貞腐れたりしてますが、それでも速くなるために、うまくなるために、目標に届くために、がんばっています。
毎年、小学校で行われる体力測定では、シャトルランの最高記録を出そうとしています。その記録も、ちょっともう僕ではついていけません。
それでも、もう少しだけ子どもたちと張り合いたい。残念に思われないようにしたい。少なくとも、何かの目標に向かって努力している姿と、その理由を伝えることで、いつか大きくなったときには、自分のためだけではない目標の持ち方もあることを選択肢に持っておいてほしいと思っています。
大阪マラソン・チャリティランナーは、総額7万円以上のご寄付があって、初めて正式にチャレンジできます。
僕自身にお金は入らず、すべて認定NPO法人育て上げネットを通じて、若者や子どもたちのための活動に使わせていただきます。
「なんでこんなにしてくれるんですか?」
若者や子どもたちからすると、何か対価を求められるわけでもなく、応援・支援してくれることは、ときに「怪しい」とすら感じるようです。
助けてもらうことや、話を聴いてもらうこと、一緒にどこかにいったり、何かを食べて笑い合う大人たちの存在は、摩訶不思議というレベルに感じることもあります。
メディアでは、社会的に苦しい若者や、生きづらい子どもたちの話であふれています。確かに、そういう環境で育った、暮らしているのも事実です。しかし、一緒の時間、空間を共有し、寝食をともにすれば、誰にも道は開かれています。ただ、その道は一本道であったり、障害物競争に見えてしまうこともあります。
だからこそ、寄り道や回り道を作り、選択肢を提示してあげたい。こういう道もあるけれど、選んでも選ばなくても、どっちでも応援するよといってあげたい。
そんなたくさんの道を、一緒に作らせてください。
2024年7月23日
工藤 啓
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