これまでの私たちの取り組み
2023/2/20 14:47
【退居者支援】
ホームを退居した子どもたちは、親や家庭を頼ることができないなかで、アパートや奨学金などの保証人の課題やトラウマが再燃したりと、退居してからも不安定な生活を強いられています。
また、長引く新型コロナ感染や急激な物価高が自立援助ホームを退居した子どもたちに大きな影響をおよぼしています。 中には、住み込み就労先を追われたり、トラウマによるダメージが再発したり等一気に問題が顕在化し、個人の「ガンバリ」では成り立たない社会になってきています。
その中で、私たちは退居した後も彼らと関わり続け、孤立させないことが大切だと思っています。
今日はそんな私たちの日々の退居者との関わりを少し紹介します。
【応援メッセージのご紹介~藤田美保さん/認定NPO法人コクレオの森(大阪府箕面市)代表理事~】
2023/2/18 07:33
◆自己紹介をお願いします
子どもの主体性を尊重する学校とまちづくりを目指す「認定NPO法人コクレオの森(大阪府箕面市)」の代表理事をしています。藤田美保と言います!(主な著書:『みんなで創るミライの学校』)
◆当法人との出会いを教えてください
浜田進士さんとバングラデシュで出会ったのがきっかけです。
◆今後の期待や応援メッセージをお願いします!
だれにとっても「家(HOME)」とは大切なものだと思います。そこを保障していく本当に大切な取り組みだと思います。公的支援がなかなか行き届かないところは、一人ひとりの想いで支えられればと思います。
◆藤田さんの活動についてはこちらから
【あらんの家・ミモザの家が大切にしている3つの事】
2023/2/18 06:35
①当たり前の生活
わたしたちは、虐待、貧困など過酷な養育環境をくぐり抜けてきた子どもたちに寄り添いながら、「衣」「食」「住」に始まり、安心・安全な生活環境を保障します。
また、彼ら1人1人の話に丁寧に耳を傾け、自分の存在が受け止められていることを実感できるように配慮し、子どもたちが自らの力で社会の中で生きていけるように支えていきたいと思っています。
だれかたった1人でも、自分を否定せずに、ともにいてくれる関係に気づけば、子どもたちは生きていく力があります。わたしたちがそのことを忘れずに子どもたちの「ゆらぎ」とつきあいながら関わり続けます。
②主体性の保障
ホームに来る子どもたちの多くは「今まで自分で選び、決める」という自立の出発点となる経験と失敗経験から学ぶという権利を保障されてきませんでした。
ホームの入居時にはまず、入居の意思を確認し、ホームと入居の契約を交わします。これは自分で選び、考えることの第一歩となります。ホームで生活している中でも、自分で考え行動し、失敗も含め、その結果を受け入れる経験を積み重ねていきます。子どもたちの主体性を尊重し、子どもたちが多様な「頼り先」を見つけることを支えていきたいと思っています。
③退居者支援
本当の自立のスタートラインはホームを旅立ってからです。一旦、離れても「おかえり」と言ってくれる居場所があること、転職、恋愛、結婚、子育て等のライフイベントごとの「人生の課題」に継続的に関わり続けます。私たちは「誰かから支えられている存在」とその子が思えること、さらに、子どもたちが「誰かの支えとなる存在」「誰かから必要とされる存在だ」と思えるようになってほしいと願っています。「居場所」と「出番」の2つを通して、自分自身を「価値ある大切な存在(社会の一員)だと思えるように支えていきます。
【応援メッセージのご紹介~長瀬正子さん/佛教大学社会福祉学部准教授/子どもの権利・きもちプロジェクト代表~】
2023/2/17 16:27
◆自己紹介をお願いします
社会的養護で育つ子どもや若者の権利保障について研究しています。日本社会で子どもの権利が十分に保障されていないことのしわ寄せと負担が、「頼れるおとな」としての家族をたまたま得ることができなかった社会的養護を必要とする子どもや若者に集中しています。そんな社会を少しでも変えたいと思い、子どもの権利を多くの子どもとおとなが学び、知る活動(子どもの権利・きもちプロジェクト)をしています。
◆当法人との出会いを教えてください
学生時代から子どもの権利にかかわる浜田進士さんの論考に学んできました。あらんの家を始められた時、子どもの権利をテーマに活動してきた方が、社会的養護を必要とする若者の支援にたずさわってくださることを非常に心強く思いました。あらんの家では佛教大学の卒業生もお世話になりました。
◆今後の期待や応援メッセージをお願いします!
社会的養護を必要とする若者が、自分らしく、ほっとして、くつろいで穏やかに過ごすことができる場所は決して多くありません。そうした場で休み、気持ちを共有して、充電することで、若者たちの「生きること」が支えられていくのだと思います。
どんな場でも良いわけではありません。その若者の生きる基盤がなく、未来がイメージできなかった時期にその日々を支えたのが自立援助ホームあらんの家やミモザの家です。自立援助ホームが運営する居場所だからこそ、若者はつながれるのだと思います。
若者たちがほっとして、くつろげる場所を増やしたい。青少年の自立を支える奈良の会のアクションを応援します!
◆長瀬さんの活動についてはこちらから