人工血液の臨床実験、始まる。
2022/11/9 08:16
血液がつくれるのは人体だけ。
それがこれまでの常識でした。
造血幹細胞をという細胞を発見し、血液がつくられる構造についての理解は深まったけども、その血液を人間が人工的につくることは医療が発達した現代社会でも、まだ未知なことであり、不可能。だからこそ、人の命を司る血液を分け合う献血というシステムが生まれ、善意の心によって運営されている。
そんな常識も、そう遠くない未来において、覆される現実が起きるかもしれない。常識が非常識に変わり、非常識が常識になる瞬間が訪れるかもしれない。。。というのは、今回のNEWS記事【人工血液の臨床実験、世界初!!】という見出し。
なんと人工的に作った血液を人体に投与して経過観察をする実験が、イギリスで行われる。もちろん、世界初のことである。まずは治験者2名に数mmの血液を投与し、どんな反応が起きるのか?実際に実験をするそうだ。
人工血液の研究開発が進むことは人類の希望である。戦争や、災害、感染病、不測の事態が起きた時、献血できる場所や流通が機能しなくなり、病院で待つ患者さんに届けられない現実が訪れるかもしれない。そんな時に人工血液があれば… また、ごく稀な血液型を持つ人であれば、そもそも血液を分け与えることが困難である。そんな時、人工血液があれば、その人の命を救う希望になれる。
投与実験(臨床実験)が始まっただけで、実用化はまだまだ先でしょう。コロナワクチンのように完成直後に承認が出て、臨床実験データが十分ではないままに、世の中に出回ってしまうことは、本件では発生しないでしょうから、とにかく安全性の確認と、安全性の向上が最優先課題になると思う。
改良に改良を重ねて、より安全で、より品質が高くして欲しいところ。この人工血液の研究開発が進まなかった場合、現状の献血システムだけでは、およそ15年~20年後には献血者が一気に減り始め、血液が社会に足りない時代がやって来るでしょう。人工血液の研究開発が先か、日本の少子高齢化社会の進行が先か。
どちらにしても、今、自分ができることは、健康を維持向上させることと、医学的健康体であるうちに、献血ルームになるべく沢山足を運ぶこと。そして発信を続けること。献血へのご協力のお願いをさまざまな場ですること。この行動により、1人の命を救えるかもしれない。より多くの命を救えるかもしれない。
その献血ルームでは (一部は献血バスでも) 骨髄バンクの登録も合わせて可能です。献血ルームで申し出て、検査採血と本番の間 (正式には検査採血の後)に骨髄バンク登録用の血液を2mm採血するだけで、あとは必要書類に署名すれば登録完了。登録できるのは18歳~54歳。ドナー提供は20歳~55歳と決められています。
この度は骨髄バンクランナーとして、大阪マラソンに出場します。ただ走るだけでなく、チャリティーランナーとして、骨髄バンクのことをみんなに知って貰う、見てもらうことが自分の役割だと思って、目立つ速度で駆け抜けます。これからの活動も、応援よろしくお願い致します!
松井一矢
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