骨髄バンクの現状課題とは
2022/10/7 10:54
骨髄バンクユースアンバサダー
(骨髄バンクYA)の松井一矢です。
骨髄バンクの現状課題について。
骨髄バンクの登録は18~54歳。
ドナー提供できるのは20~55歳。
患者さん、ドナー提供者、双方の健康を守り、
医療ミスのリスクを最大限に軽減する目的で、
現在の骨髄バンクでは55歳の誕生日と同時に
「卒業」を迎えることになります。
現在、日本における骨髄バンク登録人数は約54万人。
日本の人口で18~54歳の人数は約5000万人。
ですので、日本に住む割合としては1%の登録率です。
骨髄バンクを介してドナー提供を行うためには
白血球の血液型であるHLA型の一致が必須事項。
兄弟・姉妹で1/4(25%)の確率で適合し、
両親・子供で1/8(12.5%)の確率で適合し、
祖父・祖母・孫で1/16(6.25%)の確率で適合。
家族外で探す骨髄バンクにおける適合確率は、
およそ数十万~数百万分の一の確率と言われています。
骨髄バンクを介してドナーを探している人数は
日本国内で約2000人。HLA型が適合するのは、
そのうちの約60%で、残り40%の方は適合待ち。
あなたの骨髄バンクの登録を待っています。
もちろん骨髄バンクに登録したとは言え、
大半はHLA型適合通知が届かず卒業します。
それでも、この登録人数というのは、
適合待ちをしている患者さんやご家族には
どこかに適合者が居るかもしれない!!
生きる希望であり、とても大切なものです。
今、日本では少子高齢化社会が進行し、
健康を害する日本人も増えてきています。
さらにはグローバル社会の発展によって、
骨髄バンクの登録条件、提供条件に満たない・・・
という方が増えつつあることも事実にあります。
まだ登録できていない99%の人のうち、
健康で、骨髄バンクに登録可能な人達が
かなりの人数、居るはずだと思ってます。
献血・骨髄バンクについて興味関心のない若者に
積極的にアクセスして、その目、その耳に届ける。
「俺には関係ない」「私には関係ない」
そう思われている若者の心にも届けていきたい。
それがアスリートができることであり、
スポーツの力 でもあると僕は思います。
今回の大阪マラソンを通じて、
そうした骨髄バンクの現状を伝え、
切実に訴えていきたいと思いますし、
僕の全力の姿をみんなに見て貰って、
その一歩踏み出す勇気を与えたいし、
献血・骨髄バンクの普及に貢献したい。
だからこそ、この度、応募しました。
松井一矢
← 活動報告一覧へ戻る