― アジア大会視察から、ネパールの今を伝える機会へ ―
2026/9/30 22:39
2026年9月17日
ネパール野球ソフトボール協会関係者が来日
2026年9月20日から28日にかけて、愛知・名古屋2026アジア競技大会の野球競技開催期間に合わせ、ネパール野球ソフトボール協会(NBSA)のディパック・ネウパネ会長をはじめ、ネパールの野球・スポーツ関係者が来日します。
NPO法人日本アジア球友団ラリグラスは、1999年からネパールで野球・ソフトボールの普及活動に取り組み、NBSAをはじめとする現地の皆さんと25年以上にわたり活動をともにしてきました。愛知・名古屋2026アジア競技大会の開催決定以降は、この大会をネパール野球のさらなる発展につなげる大きな機会と捉え、国内での野球・ソフトボールの普及や競技環境の向上に取り組むとともに、ネパールオリンピック委員会をはじめ、アジア・オリンピック評議会(OCA)本部、大会組織委員会などの関係機関とも協議を重ねてきました。
目指してきたのは、今回の大会への出場だけではありません。いつかネパールの選手たちがアジア大会の決勝の舞台に立つことを夢見ながら、アジア大会という大きな機会を通じて国内での野球の認知を高め、選手や指導者の経験を広げるとともに、スポーツ関係機関とのつながりを今後のネパール野球の発展へと結びつけていくことを目指してきました。
今回はネパール代表チームとしての出場を目指して取り組んできましたが、競技力の面ではまだアジア大会の舞台に届かず、チームとしての出場はかないませんでした。 それでも、将来その舞台を目指すためには、アジア最高峰の野球を実際にその目で見て学び、そこで得た経験をネパールへ持ち帰ることに大きな意味があります。そのため今回の来日は、愛知・名古屋2026アジア競技大会の野球競技を視察することを大きな目的として、NBSAとラリグラスが昨年から準備を進めてきたものです。
滞在中は東京・名古屋・大阪で、日本の野球・スポーツ関係者との交流や意見交換を行うほか、今年12月にネパールで実施する日本・ネパール外交関係樹立70周年記念のスポーツ交流事業に向けた協議も予定しています。
なかでも9月27日の野球競技決勝戦は、いつかネパールの選手たちが立つことを夢見てきた舞台を実際に見る、今回の視察を象徴する機会として位置づけていました。同日は名古屋で開催される「SPORT FOR TOMORROW未来会議」に参加し、スポーツ庁長官との面会も予定しています。 また、当初は同日夜にアジア大会野球競技の決勝戦を視察する計画としていました。
しかし、来日を目前にして、ネパールを取り巻く状況は大きく変わりました。
8月にネパールで大規模な洪水・土石流が発生し、多くの方々が被災したほか、野球関係者の中にも軍や警察などに所属し、被災地での支援活動にあたっている人たちがいます。こうした状況を受け、NBSAとラリグラスは今回の来日のあり方について改めて協議しました。
その中で、ラリグラスからNBSA関係者に、同じ9月27日に大阪で「世界気候アクションin大阪」が開催されることを伝えたところ、NBSA側から、スポーツ交流やアジア大会の視察は大切である一方、今のネパールにとっては、現地で起きていることを日本の皆さんに直接伝えることにも大きな意味があるのではないかとの考えが示されました。
その後、両者で協議した結果、当初9月27日夜に予定していたアジア大会野球競技の決勝戦の視察を取りやめ、同日午後に大阪へ移動し、「世界気候アクションin大阪」に参加することとなりました。
当日は、今回の洪水・土石流による被害や現地の状況を直接伝えるとともに、気候変動と私たちの暮らしについて、日本の皆さんとともに考える機会とする予定です。
アジア大会の決勝戦は、長い時間をかけて準備してきた今回の視察を象徴する大切な機会でした。それでも、人々の命や暮らしがあってこそのスポーツです。
今回の来日を、スポーツを通じて築いてきた日本とネパールのつながりを生かし、今ネパールで起きていることを日本の皆さんと共有する機会にもしたいと考えています。

アジア・オリンピック評議会本部 (クウェート)

愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会

西アジア大会(パキスタン)
「世界気候アクションin大阪」についてはこちら
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