スタッフ他己紹介シリーズ!〜田浦佐知子からみた、中島綾子
2020/5/29 20:16
今日は、私、田浦佐知子から見た中島綾子を紹介します。
外では「じーま」と呼ばれている中島綾子さんを、私たちは「綾子ちゃん」と呼んでいます。ウィにいた3年間で大きく成長してきた綾子ちゃんには驚くばかり。もう最初の頃どうだったか、あんまり思い出せないけど、でもすごい、変わった。自信を持った大人の女性になったって感じかなぁ。だからこそ正直でオープンにもなれたんだと思う。
私たちから見ると愛すべき妹の綾子ちゃんも、年下からは絶大に慕われる「じーま」お姉さんです。
何事にも一生懸命、すべての体験をどんどん吸収するから、こちらも何かしてあげたくなります。ウィ皆でお世話になってる近所の農家さんも、綾子ちゃんを娘だと思ってるね、きっと。
綾子ちゃんは体験したことを、どんな風によかったのか自分の言葉で表現するのがとても上手! クチコミは綾子ちゃんに限ります。グラスルーツ・アカデミーがどんなにためになってるか、聞くたびに感涙。そうか、そんな風に受け取ってもらえるのか、と私の方が勉強になることも多々。さらに、自分が学んだことを、人のために活かしてあげようという、あったかい気持ちを持っているんだよね。
そして何より感心するのがインストラクションの上手さ! ある時、南三陸杉でスツールを手作りする、という新しいワークショップの練習会があり、たまたま私も南三陸の事務所にいました。おやおや? 後ろで聞こえる指導が、上手じゃないか! わかりやすく、でも行き過ぎない説明、按配のよいタイミングで的を射たアドバイス、失敗に陥らせない心憎いフォローなど、唸りました。やっぱ、大好きで自信のあるものを伝えるのが、うまいんだなー。
東京上野で毎年開く「三陸ワカメまつり」でのワカメ売りの姿を、今年はみなさんにお見せ出来なくて本当に残念でした。
大都会のOLだった綾子ちゃんが、本当の幸せはここにある、と直感して移り住んだ南三陸の潜在的価値、それを活用するのが《うみさと暮らしのラボ》です。綾子ちゃんの理想を探求するのがこの活動と言ってもいいくらい。
なかでも南三陸に溢れている竹を活用することに魅了されてしまって、竹藪を竹林に変身させる間伐や、切った竹の活用に猛進、とうとうミドルネームがタケコに……。
さらにもう一つ、綾子ちゃんの最重要テーマであるのが“すこやかに生きる”ということ。これまた、自身の経験から若い女子に健康の大切さを伝えたい、という熱意と愛が溢れる企画で、「大人女子のすこやかづくり」というオンラインコンテンツが生まれています。ぜひ、多くの女子に伝えていきましょうね!
(田浦佐知子)
応援メッセージ〜大沼ほのかさん(南三陸町・農業)
2020/5/28 20:57
南三陸町出身の大沼ほのかさんは果樹園経営を目ざして「大沼農園」を立ち上げるとともに、自然卵のクレープ移動販売も行なっている元気女子。あふれる笑顔でみんなをいつも明るい気持ちにさせてくれます。
「ひころマルシェ」実行委員会にも加わってくれたほのかちゃんに、応援メッセージをいただきました! ほのかちゃん、ありがとう!
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ウィメンズアイの方々は、たくさんのアイデアを出す力とブレない芯の強さを持っていらっしゃるなあ……と本当に尊敬しています。全員が同じ方向を向きつつも、それぞれが今までに得た経験や知識をフル活用してアイデアを出し合う……格好良くて、力強くて、そんな憧れの女性方です✨勝手なイメージですが、ウィメンズアイの方々のミーティングは短時間で物凄く進むんだろうな、と思っています(笑)
私が2019年に南三陸で新規就農してから、様々なイベントに誘っていただいていますが、なかでも“ひころマルシェ”では、副業で行っているクレープの移動販売を出店させていただきました! 素敵な青空のもと、子供たちの笑い声や歌声が会場中に響き渡る空間で、たくさんのお客さまに、自分で育てたかぼちゃを使った、焼きたてのクレープを食べていただくことができ、勉強になりつつも私自身すごく楽しむことができました!
ウィメンズアイは、南三陸町になくてはならない存在なのだと思います。南三陸に限らず、ちいさな町にもおおきな町にも当たり前のようにあってほしい活動団体だと思います!
ウィメンズアイの方々は、『誰かと関わりたい、何かしたい』と思っている人を、きっと放っておけません。『〇〇がやってみたいんです』と相談すると、より目的に近づくために必要な過程を一緒に考えてくれたり、ヒントを与えてくれそうな方を紹介していただいたり、閉じこもっていてはなかなか関われない遠くの人に広報してくれたりと、同じ目線で物事を考えてくださるウィメンズアイじゃないとできないことがたくさんあります。
いつも背中を押してくださる言葉やお守りになる言葉を、当たり前のようにさらっと言ってくださる素敵なウィメンズアイ! これからもずっとファンです!
「うみさと暮らしのラボ」と「ひころマルシェ」〜この土地で続く暮らし
2020/5/27 20:14
---何もない? 本当に?---
ウィメンズアイは、2013年から3年間、南三陸町入谷地区の方々と一緒に入谷八幡神社の秋のおまつりに合わせてアートイベントを開催していました。
民家の縁がわをギャラリーに見立て、アーティストと町の人が一緒に作った作品を展示し、集落の中を地図を頼りにスタンプラリーで廻るこのイベントに子どもたちは大喜び。あちこちの縁がわで語り合いながらほっこりとお茶を飲む姿が見られました。
このイベントには、被災地で支援を「受け取る」ことが多かった町の人たちが、この町の素晴らしさを「表現する」側になってほしいという思いもありました。そのくらい、私たちは震災後に出会った南三陸町の暮らし、人びとに魅了されていました。
一方で
「この町には何もない」と語る地元の若い人たちも本当に多かった。大きなショッピングモールがない、娯楽がない、子どもと行くところがない。
そう自嘲気味に話しながら、でも本当は、
森、里、川、海、がギュッと詰まって、そこから四季折々驚くほど多種多様な恵みを受け取ることができ、
暮らしまわりのことをなんでも自分で作る知恵を持ったおじいちゃんやおばあちゃんたちがいて、
人が生きていく根っこを持てるこの土地とのことが本当に好きで、結びつきが深いんだなと思わされることがよくありました。
ここで人の営みがずっと続いてきたのだという揺るぎなさと、暮らす人びとの魅力は、震災ボランティアを経て若者たちがこの町に移住してくるという現象も生みました。
---子育ての風景が続くこと〜ひころマルシェ---
あるとき、町の未来を考える集まり「南三陸まなびの女子会」の席上で、震災で、子どもたちがこんなに減ってしまって、町がなくなっちゃうんじゃないか、不安だと語るおばあちゃんたちの声がありました。その声に、その場にいたすべての世代の人たちが共感しました。
「子育ての風景が続くこと」、それをビジョンにこの土地で暮らしが続くことを考え、持続可能な暮らしを足元から作っていく試みを、南三陸とその周辺でゆるやかにやっていけないだろうか。
こうして、この土地の知恵を学びながら実践し、仲間を作り、暮らしを作っていく活動を「うみさと暮らしのラボ」と名付け、7つの柱を決めました
「すこやか」にこだわる
「地球にやさしい」にこだわる
「素材」にこだわる
「おいしい」にこだわる
「地産」にこだわる
「うつくしい」にこだわる
「たのしい」にこだわる
例えば、南三陸町入谷にある古民家と広〜い原っぱ「ひころの里」でオーガニック志向の「ひころマルシェ」を開催しています。主催はひころマルシェ実行委員会。ウィは事務局を担当してきました。
マルシェには、手作りの美味しい食べ物や、お野菜、手工芸品が並びます。いっぱい走れる子どもあそび場や、ひころの森を探検する森のようちえんも。地元の竹で、ジャングルジムも作ります。
本当は今年も、6月7日が「ひころマルシェ」の予定だったのですが、新型コロナを考慮し延期にしています。早く、あの風景に出会いたいです。2019年初夏のマルシェの様子、動画でぜひご覧ください(©︎ひころマルシェ実行委員会)
(塩本美紀)
スタッフ他己紹介シリーズ!〜塩本美紀からみた、田浦佐知子
2020/5/26 19:06
さっちゃんこと田浦佐知子と最初に会ったのは、東日本大震災の年、西日暮里のボランティアセンターでした。
最初の印象は、とにかく手際がいい。早い。頭の回転が早い。喋りも早い。
掃除、整頓大好き、さっさっさって音がしそう。事務にめっぽう強い。必要なことはすぐやる、そして、大人数のイベントの切り回しがうまい。臆するということがない。
私はそのころ初めて、世の中でいろんなことを実現させるために「事務局」とか「ファシリテーター」という役目を果たす人たちが存在しているのを知りました。さっちゃんは、環境系NPOや体験型研修の仕事を通じて、そういう世界で生きてきた人だった。
年も1つしか違わないし、九州出身で教師の娘で、ずっと国公立で最初は出版系の会社にいてと、なんとなくバックグラウンドは似てるんだけど、私と全然違う能力を持ってる、すごい。博多弁で言うと「さばけとんしゃー!」(仕事できる!)っていう感じ。
そんなさっちゃんですが、だんだん時間を一緒に過ごしてそれ以上の人となりが分かってきました。ああ、さっちゃんは人の成長を信じて、心から平和な世界を願ってる。愛の人なんだなと。そのために、試行錯誤して自分のやることを自分で決めてきたのが、あの潔さなんだと。
「無駄!」っていうの、さっちゃんの口癖なんだけど、それは煩雑な手続きや、時間を食うわりに意味のない文書業務、内容のない会議などのことで、ものごとの実現に貢献しないことたちを効率化するという意味であって。
一方、暮らしに手をかけること、愛情を込めること、手を差し伸べることには時間も力も使う。お喋りして、美しいものを見たり聞いたりして、人生を楽しむことにも。そして、よく笑う。
さっちゃんは人と同じく動物たちのこともとても愛してる。何年か前、巣から落ちたツバメのヒナを世話してて、荒川土手にパートナーと2人で餌のバッタを取りに行ってるという話を聞いた時にはホントにすごいと思いました。
震災からの9年の間に、さっちゃんは、実現したい世界のために取り組むべきはコミュニケーションの問題だという答えをつかんで、その方法をさらに学び深め、実践し続けてる。WEのエンパワーメント講座にもどんどん取り入れてくれています。
研修ファシリテーターのキャリアを積んできて、実は人材開発のMBAを持ってたりするんだけれど、「平和で公正な社会の始まりは、家族や職場など身近な人との関係性なんだよ」と語る言葉にとても説得力を感じています。
これからもよろしく! そして、また、「勝手に社会科見学」の旅をしましょう。ヒントはいつも現場にある。
(塩本美紀)