NPO法人 み・らいず2
1,165,781円
寄附先
NPO法人 み・らいず2
私は山口県下関市で生まれ、大学進学を機に大阪で暮らすようになりました。
大学時代、身体障がいのある方々の生活に関わるボランティアを経験したことで、「自立とは何か」「人は誰かに支えられて生きている」ということを深く考えるようになりました。支援を通して、時に一緒に悩み、時に一緒に楽しみながら、人生に寄り添う仕事のやりがいと重さを知りました。
その経験をきっかけに、私は特定非営利活動法人み・らいず2に就職し、福祉の現場で約15年間働いてまいりました。その中で、現行の制度ではどうしても救うことができない子どもたちやご家庭と出会い、悔しい思いを何度もしてきました。
「家族と上手くいかない。でも誰にも相談できない」
「学校に行けない。でも、先生以外に頼れる大人がいない」
こうした“声にならない声”を多くの大人に知っていただきたいと強く思っています。現在は、不登校やひきこもりなど様々な理由で生活のリズムが整わない若者の社会参加を支援しながら、大学での講義や会社説明会などを通して福祉やNPOの活動を広く発信しています。
【現在の仕事に至るまで】
37年前、山口県下関市で生まれ、
大学進学をきっかけに大阪で暮らすようになりました。
少年時代は硬式テニスに打ち込む毎日でしたが、高校でのテニス部を引退後…進路に悩むことになります。
そんな中、顧問の先生からの「あんたは気が優しいから福祉とかいいと思うよ?」というアドバイスで、大学では福祉を学ぶ決断をしました。
ですが、そもそもの「福祉」という言葉を深く考えることもありませんでした。
大学時代に福祉を学び、一番驚いた出来事は身体障がいのある方々の生活に関わる体験でした。
関わるきっかけはとても些細なもので、友達から誘われて、「まぁご飯のお手伝いくらいなら」という気持ちでした。しかし、いざ始めてみて、誰かの人生に関わる、ということの重さを思い知らされる毎日でした。
例えば、ご病気になった時のご本人の不安、ご家族が入院された時の焦り、数年に一度の旅行への同行など、「自立とは何なのだろう?」「すべての人が、誰かの力を頼りにしながら生きているのではないか。」と感じていました。障がいのある、いわゆる当事者の方が私の先生のような存在でした。
今でも忘れられないのは、当時ボランティアで生活のお手伝いをしていた方に、ジャズやハウスミュージックを教えてもらったことです。
その方のご自宅で、こだわりのスピーカーでカッコイイ音楽をききながらお茶をのんだ、ゆったりした時間は20年たった今でもよく覚えています。
僕はボランティアをしながら、カッコイイ大人とはなにか、を教えてもらう日々でした。
「福祉」「介護」「ヘルパー」という言葉には、大変そう、体力的にきついというネガティブな印象を持っていた大学生だったと思います。
そんな中で、お一人お一人の人生・生活に関わり時に一緒に楽しみ、時に一緒に悩める仕事にのめり込むようになりました。
そんな中で、現在の特定非営利活動法人み・らいず2に就職をしました。

【福祉の仕事を選んで、現在感じていること。】
本当にがむしゃらに働きながら、15年が過ぎていました。
どうにかしたくても、どうにもならない、不甲斐ない経験もたくさんありました。
特に悔しかったのは、現在の福祉制度ではどうにもならない困りごとのあるご家庭と出会った時でした。
私はそんなみ・らいず2で、子どもたちの声にならない声を
多くの人に知ってほしい、と思うようになりました。
「家族との関係が上手く行かない。でもどうしたらいいかわからない。大人は信じられない。」
「学校をやめないといけないかもしれない。でもその後、先生以外に誰が相談にのってくれるの?」
そんな声を聞きながら、
もっと多くの大人がこんな子どもたちの状況を知り
社会の中で彼らと伴走をする必要があると思うようになりました。
現在はひきこもりや不登校など様々な事情で生活リズムが整わない、就労までに不安が残るという方の、
社会参加のサポートを行っています。
また、福祉のこと、NPOのことをより広くしってもらうための取り組み
会社説明会や大学の講義などを積極的に行っています。

そして現在も私の所属するみ・らいず2は、
様々な環境下で生きづらさを感じている子どもたちのサポートを行っています。
子どもたちが抱える課題はどんどん多様になっています。
数年後、10年後に
「生きているのがつらい」
「どうしたらいいのかわからない」
「でも、助けてくれる人がいない」
こんな声がなくなるように、私達は子どもたちへのサポートを続けています。
大阪マラソンに向けて
多くの人に子どもを取り巻く課題の存在に気づいてほしい、というのが
私がマラソンに挑戦をする理由です。
私が今回チャリティーランナーで出場してもしなくても、
他の誰かが同じように課題の解決のために行動をしてくれるかもしれません。
でも、私は誰かが何かを変えてくれるのを待っているのではなく
私のできるアクションを、自分の意志で始めていきたいと考えています。
この大阪マラソンへのチャレンジが、そんな私の決意表明です。
今回のチャリティを通して
現在の福祉の制度ではどうしても関わることができない子どもたちに出会う取り組みを
加速させていきます。
今日もどこかで、「どうせ私なんて」を未来を諦めている子どもがいます。
皆さまの応援が私達のちからになります。
チャリティへのご協力、どうぞよろしくお願いいたします!

NPO法人 み・らいず2
1,165,781円