ロンドンのトランスプライドに参加して
2024/10/28 17:23
掲載日:2024年10月28日 執筆者:りりぃ
<トランスプライドとは>
2024年7月27日、ロンドンで開催されたトランスプライドというパレードに、SWASHメンバーと参加してきました。このパレードは、もちろんトランスジェンダーへの差別反対や当事者たちの人権回復を訴えるために開催されています。ただし、それだけではなく、多くの企業が協賛したりD&I(多様性と包摂)のような言葉を掲げたりするけれど、どこかお金儲けの香りがする…そんなプライドパレードのあり方に賛同できない人々による代替イベントという側面も持っているとのこと。
<パレードの様子>
当日のロンドンは、とっても過ごしやすく快適な気候で、時折雲の間から透き通るような青空が見えました。パレードの出発地点には、私が勝手に予想していた10倍ぐらいの参加者がいて(なんと5万5千人以上参加していたとか)、至る所にトランスフラッグが見えました。さらに、すごいのはその人数による行進時間で、そこそこの速さで3時間以上ロンドンの中心部を歩き続けたのです。ちなみに、数年前から変形性股関節症を患い長時間歩けない私でしたが、こっそり休憩してはダッシュで追いつくという感じで、何とかゴール地点までたどり着けました。パレードの雰囲気は、すごく自由でのびのびとしていて、メッセージを書いた段ボールを掲げてシュプレヒコールをあげている人もいれば、沿道でビール片手に犬の散歩をしながらトランスフラッグをまとっている人なんかもいました。
私は当初、ロンドンにはトランスヘイターがたくさんいるのではないか…と身構えていました。しかし、トランスフレンドリーな人たちがこれだけたくさんいて、これだけ自由なかたちで、これだけ連帯の意志を示してくれている。しかも、そこには有名なアーティストのパフォーマンスも、ごきげんな音楽を奏でるフロートも、名だたるグローバル企業による協賛もない。そんな草の根でクィアな活動を目の当たりにして、ちょっと言葉では言い表せないような感動的な気持ちになりました。
<セックスワーカー団体>
今回、私たちはロンドンのセックスワーカー団体であるSWARMのメンバーと一緒に歩きました。SWARMは、赤色のロゴと蜂をイメージしたシンボルマークを掲げながら行進していて、これが実に洗練されていたし目立ってもいました。また、メンバーには移民やトランスジェンダーの人もいれば、地味な普段着の人やなぜか上半身裸で背中にSNSの連絡先を書いている人もいる。当然ながら一枚岩ではないけれど、それぞれ自分なりに楽しみながらトランスプライドに賛同して歩くSWARMメンバーたちの姿は、とてもかっこよく憧れました。
ロンドンと同じく、日本でもトランスヘイトは深刻です。さらに、セックスワーカーに対しても、国が公然と職業差別をする程深刻です。そんな状況にへこたれそうになる日々ですが、トランスプライドのようにたくさんのアライと呼ばれる味方を増やし、またSWARMメンバーたちのように毅然とした姿勢で、差別に立ち向かっていかなければと思っています。
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