アオウミガメ

支援総額

1,084,797円

支援総額

1,084,797円

支援者数

137人

残り

終了

みなさま、こんにちはELNAスタッフの近藤と申します。

入社して以来、小笠原に移住しウミガメとクジラの調査研究に従事しています。

私が入社する1年前に小笠原が世界遺産に登録されその名前は聞いたことがあったものの、唯一の交通手段である定期船が1週間に1回しか無く、しかも当時は片道25時間かかる離島でどんな暮らしをすることになるのか全く想像つかないまま移住しました。

そんな心配は杞憂に終わり、小笠原海洋センターから見える海の青さに癒されながらもウミガメとクジラに振り回される日々を楽しんでいます。

もともと幼少期から海の生物が大好きで、海洋生物保全に関わる仕事がしたいと漠然とした思いがあり、海洋系の大学へ進学しました。

卒業後いざ、フィールドでの調査活動をはじめると、野生生物の調査研究の難しさを目の当たりにしました。例えば、「今年はアオウミガメの産卵が1000回あり、10年前に比べ1.5倍に増えました。」という文章があったとします。

言葉で書くのは簡単ですが、何ヶ月も続く真夏の産卵シーズンに砂浜で調査を続け、1000個の巣を探し、それを10年前から継続して何年も続け、何人もの人が関わり、お金や時間をかけて、そのノウハウを継承しているという事実があります。

学生時代に読んだ本や論文に書いてあった事実を知るのにはたくさんの人の情熱ととんでもない労力がかけられていたことに気づかされました。

また、例に挙げた文章だけでは増えたように感じても、この先減ってしまう可能性はないのか、20年前に比べたらまだ少ない数かもしれない、など俯瞰的に事実を捉え次に何が必要かを常に考えることも必要です。

小笠原は40年も前から調査が続けられている学術的にも貴重なフィールドです。

特に長寿命とされるウミガメ類の調査研究において長期にわたる情報は重要なため、持続的に活動することの重大性と難しさを常に感じています。

小笠原で培われてきた知識やノウハウや研究フィールドとしての有用性は小笠原だけにとどまらず、ELNAの他の活動地域でも生かされています。

ウミガメと人が共存できる未来を創造するために、小笠原でつながれてきたウミガメ保全、調査研究活動をこれからも後世につないでいくべく今何ができるかを精一杯考え実現していきたいと思っております。

そのためにもみなさまのご支援が必要不可欠です。

ぜひ一緒にウミガメの未来を考えていただければと思います。


\ クラウドファンディング終了まで残り3日 /


今回は関東地域の活動についてご紹介します。


関東地域の活動のメインはストランディング・混獲調査と普及啓発です。


ストランディング…本来海にいるはずの海凄哺乳類やウミガメ類が、生死を問わず海岸に打ち上がったり(座礁、漂着)、湾や河口、網に入り込んだりすること(迷入)

混獲…魚網などに対象とする種以外の動物が入り込んだ場合


ELNAでは、2001年から関東周辺におけるウミガメ類のストランディングおよび混獲の調査を実施しています。

地元の方や漁師さん、行政とストランディングネットワークを形成し、ウミガメの漂着があった場合は弊団体に連絡が来るような仕組みになっています。


ストランディング・混獲調査では、情報をもらった後、現場にスタッフが向かいます。甲羅の大きさ、外傷はないかを調べた後に解剖調査を行います。何を食べているか、臓器に異常がないかを調べます。

これにより、ウミガメの生態に関する様々な情報を集めることができます。


また、調査内容は単純な生態だけにとどまりません。

2012年から2015年までは地球環境基金の助成を受けて、 関東沿岸域および東北沿岸域のウミガメ死亡漂着個体に蓄積する放射性物質(ヨウ素、セシウム)のモニタリング調査を実施しました。

また、2019年から2022年までは地球環境基金の助成を受けて、ウミガメと海洋ゴミの関連性の調査をしました。

2022年からは、伊豆諸島にも活動範囲を広げています。


また、ELNAでは普及啓発として環境教育や情報のシェアにも力を入れています。

得られた情報をELNAだけで囲っていても何の意味もありません。

調査や研究を通して得られた重要な情報を様々な人にシェアすることで、向き合う課題を解決したり、将来を担う人材の育成をしたりすることを目指しています。


今後も積極的にイベントなど普及啓発活動を行っていくので、皆さんぜひご参加ください!


クラウドファンディング終了まで残り4日!!!


こんにちは。小笠原海洋センターの坂本です!

今回は、小笠原海洋センターの活動紹介...をしたいところですが、我々の活動は一つの記事で紹介しきれないくらい多岐に渡ります...!

今日はその中でもアオウミガメの「産卵モニタリング調査」に焦点を絞ってお話していきたいと思います。

小笠原諸島にアオウミガメの産卵海岸がたくさんあり、父島、母島、聟島の3列島で調査を行っています。アオウミガメの産卵が始まるのは4月上旬頃。6月~7月にピークを迎え、9月頃になると産卵数も落ち着いてくる印象です。

△アオウミガメの産卵巣。左のキャタピラは産卵後、ウミガメが海に帰るときの跡。

産卵モニタリング調査の目的は各海岸毎の産卵数、ひいては小笠原諸島全体の産卵数の把握です。「でも、どうやって数を計るの?」そんな質問が聞こえてきそうですね。

実は、産卵巣探知機...なるものは存在せず、我々小笠原海洋センターの職員が1巣1巣手探りで探しています。手探りといっても、素手で探すのではなく、鉄筋(金属製の棒にロープなどで取っ手をつけたもの。調棒。)を砂について、その独特の感触を頼りに巣のありかを突き止めるのです....!

△調棒でアオウミガメの巣を探しているところ

シーズン初期の比較的日差しもが柔らかく気温も低い時であればいいのですが、真夏の、しかも気温が30℃を越えてくると、この作業がとても体にくるのです...!特に白い砂質で日差しから守ってくれる大きな樹がない海岸だと、こまめに海に体をつけ、涼みながら巣を探します。

現在、小笠原諸島では毎年1500~2000巣ほどのアオウミガメの産卵が確認できています。その一つ一つを調棒を使って探すわけですから、これを読んでるみなさまも、保全の現場がどれほど地道なものなのか、お分かりいただけたかと思います。

△南島での産卵調査。

クラファン終了まで6日!

我々はこれからも活動に尽力してまいりますので、どうか、ご支援の程よろしくお願いいたします!



「絶滅危惧種のウミガメを守りたい!地域の人々と共に産卵地を未来に残すプロジェクト」も、いよいよ残り6日となりました!


おかげさまで現在までに84名のサポーターの皆様からのご支援をいただいております。

みなさま本当にありがとうございます!4月30日(火)の23:59まで、目標達成を目指して頑張っていきますので、最後まで応援をお願いいたします...!!


さて、本日は今回のクラウドファンディングにサポートファンディングという形でご協力いただいたサポファン実施者の方々を、改めてご紹介いたします!

それぞれウミガメへの想いを持ってご協力くださったみなさまのページをぜひ一度、ご一読ください!

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■東京海洋大学うみがめ研究会さんのサポートファンディングページ

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■鳴島浩二さんのサポートファンディングページ

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■品川村さんのサポートファンディングページ

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■Freediver Misuzu Okamotoさんのサポートファンディングページ

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■小笠原古謡唄うたい okeiさんのサポートファンディングページ

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クラウドファンディングは、4月30日(火)の23:59までです!

サポートファンディングページのみなさんと合わせて、最後まで応援よろしくお願いいたします!


認定NPO法人

エバーラスティング・ネイチャー

〒221-0822

神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-17-8アクティパートⅡ 4F

045-432-2358

代表:藤野 彰