小笠原からのメッセージ/No.1近藤理美
2024/4/17 10:54
みなさま、こんにちはELNAスタッフの近藤と申します。
入社して以来、小笠原に移住しウミガメとクジラの調査研究に従事しています。
私が入社する1年前に小笠原が世界遺産に登録されその名前は聞いたことがあったものの、唯一の交通手段である定期船が1週間に1回しか無く、しかも当時は片道25時間かかる離島でどんな暮らしをすることになるのか全く想像つかないまま移住しました。
そんな心配は杞憂に終わり、小笠原海洋センターから見える海の青さに癒されながらもウミガメとクジラに振り回される日々を楽しんでいます。
もともと幼少期から海の生物が大好きで、海洋生物保全に関わる仕事がしたいと漠然とした思いがあり、海洋系の大学へ進学しました。
卒業後いざ、フィールドでの調査活動をはじめると、野生生物の調査研究の難しさを目の当たりにしました。例えば、「今年はアオウミガメの産卵が1000回あり、10年前に比べ1.5倍に増えました。」という文章があったとします。
言葉で書くのは簡単ですが、何ヶ月も続く真夏の産卵シーズンに砂浜で調査を続け、1000個の巣を探し、それを10年前から継続して何年も続け、何人もの人が関わり、お金や時間をかけて、そのノウハウを継承しているという事実があります。
学生時代に読んだ本や論文に書いてあった事実を知るのにはたくさんの人の情熱ととんでもない労力がかけられていたことに気づかされました。
また、例に挙げた文章だけでは増えたように感じても、この先減ってしまう可能性はないのか、20年前に比べたらまだ少ない数かもしれない、など俯瞰的に事実を捉え次に何が必要かを常に考えることも必要です。
小笠原は40年も前から調査が続けられている学術的にも貴重なフィールドです。
特に長寿命とされるウミガメ類の調査研究において長期にわたる情報は重要なため、持続的に活動することの重大性と難しさを常に感じています。
小笠原で培われてきた知識やノウハウや研究フィールドとしての有用性は小笠原だけにとどまらず、ELNAの他の活動地域でも生かされています。
ウミガメと人が共存できる未来を創造するために、小笠原でつながれてきたウミガメ保全、調査研究活動をこれからも後世につないでいくべく今何ができるかを精一杯考え実現していきたいと思っております。
そのためにもみなさまのご支援が必要不可欠です。
ぜひ一緒にウミガメの未来を考えていただければと思います。
\ クラウドファンディング終了まで残り3日 /
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ご寄付でできること
5,000円
5,000円のご寄付で、インドネシアで約2000個の卵を盗掘から守り海に帰すことができます。また、小笠原で約100個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
ご寄付でできること
10,000円
10,000円のご寄付で、インドネシアで約4000個の卵を盗掘から守り海に帰すことができます。また、小笠原で約200個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
ご寄付でできること
50,000円
50,000円のご寄付で、インドネシアで監視員を1名、約1.5ヵ月間雇用してウミガメの卵を盗掘から守ることができます。また、小笠原で約1,000個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
ご寄付でできること
100,000円
100,000円のご寄付で、インドネシアで監視員を1名、産卵最盛期の約3ヵ月雇用してウミガメの卵を盗掘から守ることができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
・海洋センター内特別ツアー(要事前予約。来島のお手配等はご自身でお願いします。詳細未定)
ご寄付でできること
300,000円
300,000円のご寄付で、活動停止が懸念されるプナンブン島での保護を継続し、遺伝的にも独立した南西カリマンタン地方の個体群を次世代に残すことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
・海洋センター内特別ツアー(要事前予約。来島のお手配等はご自身でお願いします。詳細未定)
・インドネシアの監視小屋に名前を書く