活動紹介(ウミガメ紹介:オサガメ)
2024/4/8 15:10
今回は、オサガメ(英名Leatherback Turtle/学名Dermochelys coriacea)について紹介します!
<ザックリ特徴>
世界一大きいウミガメで、全長はざっくり2mくらいになります。一番上の写真は、横の姿は産卵に来たお母さんガメ(=成熟サイズ)。
外見がとても特徴的で、甲羅がいわゆる“亀甲模様”ではなく頭からお尻側に向けて縦長の線が7本入っているだけです。また、他のウミガメのような硬いウロコは無く、細かい骨片が集まった甲羅の上は皮膚で覆われているだけです。この特徴から英名はLeatherback(革の背中)とつけられ、和名は“長いカメ”で長亀と書きます。口元も特徴的で、主食のクラゲを食べやすい「W」のような形をしています(下写真参照)。他のウミガメとは特徴が大きく異なるため、分類上も「科」が違います(普通のウミガメはウミガメ科。オサガメだけオサガメ科)。
<ザックリ生態&生息状況>
産卵は基本的に熱帯地域の特定の海岸で行われますが、餌を求めてウミガメの中では一番北まで大回遊します。潜水も得意で、1,000メートル以上潜ります。日本にも来遊し、稀に目撃情報があります。
大平洋のオサガメは非常に危機的状況にあり、ウミガメの中では絶滅リスクが最も高い「絶滅危惧ⅠA種(Critically Endangered)」に指定されています。タイマイやケンプヒメウミガメと同じ危機ランクですが、状況は更に深刻です。
減少の原因として、マグロの延縄漁が世界的に最も問題視されていますが、保護のための卵の移殖も悪影響を与えていると考えられます。全卵移殖&放流をしたマレーシアのオサガメ赤ちゃんは戻って来ること無く絶滅し、太平洋最大の繁殖地だった東部太平洋も今は成熟個体が約600頭しかいなくなりました※1。
<ELNAの活動>
ELNAは太平洋最大かつ最後の聖域とも言えるオサガメ繁殖地で、オサガメを人の影響から守るため活動を続けてきました。
過去には、ブタによる卵の食害が酷かった海岸で電気柵を用い、食害を減少させるという成果も出しました。2023年度からは水産庁補助事業の1つとして、日本国内における漂着オサガメの調査も実施しています。
クラウドファンディング終了まで残り8日!!
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ご寄付でできること
5,000円
5,000円のご寄付で、インドネシアで約2000個の卵を盗掘から守り海に帰すことができます。また、小笠原で約100個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
ご寄付でできること
10,000円
10,000円のご寄付で、インドネシアで約4000個の卵を盗掘から守り海に帰すことができます。また、小笠原で約200個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
ご寄付でできること
50,000円
50,000円のご寄付で、インドネシアで監視員を1名、約1.5ヵ月間雇用してウミガメの卵を盗掘から守ることができます。また、小笠原で約1,000個のアオウミガメの卵を光害から救うことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
ご寄付でできること
100,000円
100,000円のご寄付で、インドネシアで監視員を1名、産卵最盛期の約3ヵ月雇用してウミガメの卵を盗掘から守ることができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
・海洋センター内特別ツアー(要事前予約。来島のお手配等はご自身でお願いします。詳細未定)
ご寄付でできること
300,000円
300,000円のご寄付で、活動停止が懸念されるプナンブン島での保護を継続し、遺伝的にも独立した南西カリマンタン地方の個体群を次世代に残すことができます。
【リターン】
・お礼メール
・会報送付(年2回)
・勉強会/交流会へのご招待
・缶バッジ
・海洋センター内特別ツアー(要事前予約。来島のお手配等はご自身でお願いします。詳細未定)
・インドネシアの監視小屋に名前を書く