【新教材のお知らせ】ウェルビーイング無料教材を公開しました!
2023/12/4 23:17
こんにちは。フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局です。
こちらの活動報告ページでは、当団体チャリティランナーエントリーページ(下記)の記載内容に関連した情報をお知らせしていきます。
※検索などで本ページへ直接アクセスされた方は、先にこちらをご覧ください。
今回は、寄付金の使途1)日本の子どもたちが社会問題やSDGs、ウェルビーイングについて学び、主体的に変化を起こせるようになる出前授業の実施、教材・コンテンツ制作、体制づくり の最新情報をお伝えします。
ウェルビーイングに関するプレーブックを11月20日に公開!
※2024年3月20日にVer.1.1へ改訂しました
このセクションでサンプル画像を例示していた教材「ウェルビーイングな暮らしをおくるためのヒント集」を、世界こどもの日:11月20日に当団体HPで無料公開しました!
読書の秋は過ぎてしまいましたが、是非ご活用ください。
閲覧・ダウンロードはこちらから
本教材は、カナダ国内のパートナー団体であるWEが、コロナ禍が始まり、カナダや北米の子ども・若者たちが学校の休校や感染防止対策による外出制限で心身に大きな悪影響を及んでいた状況を受け、2020年3月20日(国際幸福デー)に無料公開した教材を和訳し、一部を日本国内向けにアレンジしたものです。
詳しくは後述しますが、用語やメカニズムの解説のほか、心身双方において毎日健康的に過ごす手法やヒントを、随所に盛り込まれている簡易ワークを通じて学び、考え、実践かつ継続できるよう構成しています。
対象年齢層は中学生ですが、おとな世代の方々にとっても、日々をちょっとよく・もっとよく過ごせるコツやヒントが見つかるはずです。
全10章・約200ページの大ボリュームなので、少しずつ読み進めていくことをオススメします。
単に読破するだけではなく、1行でも読んだら「今日は読書した/できたから頑張った/すごい!」と自分を認め、ちょっと褒めることで自己肯定感を高める練習をしてみるという、楽器の教本のような使い方もできますよ。
【書籍情報】
タイトル:ウェルビーイングな暮らしをおくるためのヒント集 ~自分らしく安心していられるために~(第1.1版)
(原題:The WE Well-being Playbook Taking Care of You During COVID-19)
著者:リサ・カズウェル・キールバーガー
翻訳・編集・発行者:認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
対象:中学生以上
ページ数:215→216ページ
判型:B5変型(176 × 250 mm)
形態:電子書籍(pdf形式)
サイズ:16.8→14.7MB
閲覧・ダウンロード:https://ftcj.org/we-movement/wellbeing#text&workshop
<目次>
まえがき
第1章 私の取り扱い説明書 自分について知ることは大事
第2章 自分の親友になろう セルフ・コンパッションは内なる力の源
第3章 つながる あなたを応援してくれる仲間を見つけて、コミュニケーションをとる
第4章 内なる力を引き出そう 感謝の心・レジリエンス・利他主義・共感力を祝福する
第5章 いろんな気持ちを感じてみる 感情のためのガイド
第6章 柔軟さ ガッツとしなやかさをもってチャレンジする方法
第7章 知る、育つ、流れる ワクワクする世界へ旅立とう
第8章 寛大になる 与えれば、返ってくる!
第9章 自分のGPSになろう 準備はいい?自分の道を切りひらく時!
第10章 自分の道を見つけよう 自分の本質を明らかにして、社会に貢献しよう
あとがき
巻末資料:国内相談先窓口一覧
本教材は、専門家や精神障害当事者を含む多くのボランティアのご協力・監修と、都内の金融関連企業の社員有志によるイベント「FITチャリティ・ラン2021」( http://fitforcharity.org/ja/index.html )からのご支援を受け、約3年の制作期間を経てようやく完成・公開することができました。制作に関わった皆様へ改めて御礼申し上げます。
教材内容(抜粋)
本教材は、米国・カナダなどの専門機関の研究成果による裏づけや著名人のコメントや事例を交えつつ、
・レジリエンス、自己肯定感、ドーパミンなどの用語の意味、役割、メカニズム(作用・はたらき)
・ウェルビーイングを高める睡眠、食事(栄養)、運動、簡単に取り組めるアクション
・自己理解を深め、自分を大事にするコツ
・よりよい人間関係や繋がりを築く方法
・ストレスとうまく付き合い、毎日をよりポジティブに生きるためのコツ
・ウェルビーイングとソーシャルアクション(社会貢献活動)を両立するコツ
などを全10章に分けて説明・図解しています。
さらに、自分の生活・人生を振り返ったり、自分の思い・希望・考えなどを書き出したりする簡易ワークを随所に盛り込んでいるので、教材の内容を自分ゴトに当てはめて直ぐ実践することでしっかり習得でき、「このやり方でいいんだ、こっちの選択肢の方が自分に合ってる」といった成功体験の積み重ねにも繋げられるよう構成しています。
また、先述したとおり、本教材の原著は元々コロナ禍の巣篭もりストレスなどに対処することを主眼に制作されたものゆえ、全てのワークが1人で簡潔に完結できるようになっていますが、書き出した内容をグループで共有したり、ほかの人からフィードバックしてもらったりするなどの簡単なアレンジを加えるだけで、複数人でできるワークショップへ早変わりさせたり、「三人集まれば文殊の知恵」とも言われているように、学習効果をさらに高めたりすることもできます。
下記に教材の抜粋(スクリーンショット)を幾つか掲載します。(転載を禁じます)
P.15(用語解説) (C)FTCJ
P.42 (C)FTCJ
P.76 (C)FTCJ
P.98(自分の感情や状態を形容する言葉を考えたり探したりするワーク) (C)FTCJ
P.102(ウェルビーイングを高め、自己理解も深められるアクション例)
P.195 (C) FTCJ
最後に
当団体はSDGsや子どもの権利、政策提言などの教材を開発・制作し、「消費者教育教材資料表彰2023」優秀賞受賞、毎年延べ約1万人に出前授業や講演・研修を行うなどの実績を挙げています。
寄付金の使途1)のセクションに併記している「ウェルビーイングに関するパイロット授業」も、この教材をベースに、授業を行った学校の子どもたちの意見も反映したうえで実施しました。
(C)FTCJ(学校側の許可を得たうえで撮影・公開)
この授業は「都内」の「中学1年生」が対象でしたが、当団体では、教材開発・制作と並行して、こうしたウェルビーイングに関する出前授業や講演、研修などをほかの地域、年代の子どもたちに加え、子ども・若者たちの手本となり、ウェルビーイングを教え、継承する役割を担っている教職員や保護者などのおとな世代にも幅広く展開・拡大していきたいと考えています。
しかし、当団体のウェルビーイング事業は本格始動からまだ間もないため、あらゆるリソースやネットワークがまだまだ未整備・不十分な状態です。
一人ひとりが人権を大切にされ、こころや身体や周りとの関係、社会の中での自分の存在が、自分にとってちょうど心地よい状態、または、そこに向かう過程を一人でも多く実現・継続できるようにしていくためにも、皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
当団体HP内関連情報