いつもあたたかなご支援をありがとうございます。引退馬協会事務局です。
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の対象馬として、クラリティスカイ(セン馬・12歳)、モルトベーネ(セン馬・12歳)、アポロティアモ(セン馬・7歳)の受け入れが決定したことをご報告申し上げます。
クラリティスカイとモルトベーネは高知県の認定NPO法人 あしずりダディー牧場さんで繋養されており、引退馬協会所有のフォスターホースとなった後も、同牧場で余生を過ごします。アポロティアモは現在移動中で、7月2日にあしずりダディー牧場さんへ到着予定です。
3頭のFP(フォスターペアレント)会員の募集受け付けの準備が整い次第、ホームページでお知らせいたします。
みなさま、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
新FH・クラリティスカイ
クラリティスカイ(撮影:朝内大助)
クラリティスカイは2014年に栗東・友道康夫厩舎よりデビュー、いちょうS(重賞)を勝ち、朝日杯フューチュリティS(G1)を2着と健闘、翌2015年、皐月賞(G1)5着の後、NHKマイルC(G1)に出走し快勝、G1ウイナーとなりました。その後は美浦・斎藤誠厩舎へ移籍し、2018年8月のレースを最後に競走生活を引退しています。
引退後は乗馬となり福島県の乗馬クラブへ移動しましたが、2020年に乗馬クラブが閉鎖し、高知の認定NPO法人 あしずりダディー牧場へ同年12月に入厩。専属の方の支援を経て、「認定NPO法人 あしずりダディー牧場 命の会」所有馬として独自にクラリティスカイの支援会員制度を運営されてきました。
しかし、なかなか思うように支援者が集まらないため、引退馬協会のフォスターホースとして余生を支えて欲しいとのご相談がありました。それを受け、協会で検討を重ね、このたびの受け入れが決まりました。
中央重賞(G1)勝ち馬であるクラリティスカイは、「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の条件を適用し、2024年7月1日付でフォスターホースの仲間入りとなりました。
今後もあしずりダディー牧場さんで繋養を続け、余生を過ごしてまいります。
クラリティスカイ
2012年3月7日生まれ セン馬 鹿毛
父・クロフネ(USA) 母・タイキクラリティ
生産:パカパカファーム
競走成績:27戦3勝
主な成績:
2014年 いちょうS(重賞)(L)1着、朝日杯フューチュリティS(G1)2着
2015年 NHKマイルC(G1)1着
2017年 中山金杯(G3)2着、小倉大賞典(G3)3着
* * *
新FH・モルトベーネ
モルトベーネ(撮影:朝内大助)
モルトベーネは2016年、栗東・松永昌博厩舎からデビュー、2017年にアンタレスS(G3)を勝利しました。
その後、門別、高知へ移籍し、68戦18賞(中央7勝、地方11勝)という好成績を残し、2021年10月付で競走生活を引退しました。
同年11月、高知の認定NPO法人 あしずりダディー牧場へ入厩、以来「認定NPO法人 あしずりダディー牧場 命の会」所有馬として余生を過ごしてきました。モルトベーネが元の馬主様から同法人へ譲渡されるにあたっては、引退馬協会が中間支援として仮預託期間の預託料、去勢手術代、馬運代の支援を行い、引退馬協会から同法人へ同馬を譲渡という形を取っています。
しかし、なかなか思うように支援者が集まらないため、同法人より引退馬協会のフォスターホースとして余生を支えて欲しいとのご相談がありました。それを受け、協会で検討を重ね、このたびの受け入れが決まりました。中央重賞(G3)勝ち馬であるモルトベーネは、「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の条件を適用、2024年7月1日付でフォスターホースとなりました。
また、モルトベーネの父であるディープスカイは、2021年よりフォスターホースとして北海道で余生を過ごしています(「33歳ドネーション」対象馬)。父と仔ともに、美しい栗毛の馬体が特徴です。今後もあしずりダディー牧場さんで繋養を続け、余生を過ごしてまいります。
モルトベーネ
2012年3月24日生まれ セン馬 栗毛
父・ディープスカイ 母・ノーブルエターナル
生産:櫛桁牧場
競走成績:69戦18勝
主な成績:
2017年 アンタレスS(G3)1着
2017年 東海S(G2)2着
2018年 東海S(G2)2着
* * *
新FH・アポロティアモ
アポロティアモ(撮影:朝内大助)
アポロティアモは中央3勝の後、高知へ移籍しオープンクラスで活躍、2023年福永洋一記念などの重賞レースに勝利しました。
96戦13勝(中央3勝、地方10勝)、そのうち地方重賞3勝の好成績を挙げています。
本年(2024年)1月までレースに出走、その後は馬主様の意向により療養し、骨折した箇所を治療していました。このたび、馬主様より鈴木伸尋調教師に相談があり、「高知にゆかりの馬なので、地元のあしずりダディー牧場に預託してほしい」と、引退馬協会へ譲渡の依頼がありました。
アポロティアモには地方重賞勝ちがあるため「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」*を適用し、フォスターホースとして受け入れることが決まりました。
*2024年4月「35歳ドネーション」の対象年齢を10歳から7歳へ変更、条件を緩和しています。
2024年6月、休養中の美浦の牧場で去勢手術を実施しました。その後体調もよく、元気にしております。7月2日、あしずりダディー牧場への移動をもちまして、引退馬協会のフォスターホースとなります。
アポロティアモ
2017年3月13日生まれ セン馬 栗毛
父・ヴィクトワールピサ 母・アポロノカンザシ(USA)
生産:天羽禮治
競走成績:46戦16勝
主な成績:
2023年 福永洋一記念(G)、トレノ賞(G)、建依別賞(G)1着
2023年 御厨人窟賞(G)、園田ChC(G)2着
2024年 大高坂賞(G) 2着
【新FHのお知らせ】オールージュが「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」受け入れ馬に
2024/5/2 16:34
いつもあたたかなご支援をありがとうございます。引退馬協会事務局です。
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の対象馬として、オールージュ(セン馬・10歳)の受け入れが決定したことをご報告申し上げます。
オールージュは中央から名古屋へ移籍し、5歳になった年の2019年の新春盃(G)を制覇しました。2023年1月までレースに出走、96戦13勝の成績を挙げています。
名古屋へ移籍後は、マルカハンニバル(2023年「35歳ドネーション」適用によりフォスターホースとして受け入れ)と同じ瀬戸口勉 元調教師の持ち馬(瀬戸口師没後はご家族所有)として競走生活をおくりました。
昨年秋より美義屋牧場さんで繋養されていますが、このたびオーナー様より譲渡を受け、2024年5月1日付で「35歳ドネーション」対象馬としてフォスターホースに仲間入りしました。
美義屋牧場さんで余生を過ごす馬たちのなかではかなり若いオールージュ。美しい栗毛の馬体で、とても人懐こいです。
ボスのマルカハンニバルと一緒に、毎日、放牧に出て、元気にしているとのこと。引き続き美義屋牧場さんでの繋養となります。「オーちゃん」と呼ばれ、牧場さんでとてもかわいがっていただいています。
オールージュの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
オールージュ
2014年4月3日生まれ セン馬 栗毛
父・トビーズコーナー(USA) 母・フィリグリーレース(USA)
生産:岡本牧場
競走成績:96戦13勝
主な成績:2019 新春盃(G)1着、2019 名港盃(G)3着
96戦13勝(13-11‐7‐65)。加用正厩舎からデビュー。その後瀬戸口勉 元調教師の所有となり、名古屋競馬の瀬戸口悟厩舎へ移籍。新春盃(G)を始め、オープン、重賞戦線で活躍しました。
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」受け入れ対象馬の年齢要件緩和と現況報告
2024/4/12 14:32
いつもあたたかなご支援ありがとうございます。
引退馬協会事務局です。
本日、4月16日、より、「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション 2024」がスタートしましたが、昨年「重賞馬支援」をテーマに開催した「35歳・バースデードネーション」受入れ対象馬の(年齢引き下げ)と、現況についてお知らせします。
ナイスネイチャ・メモリアルドネーション 2024
年齢要件の緩和について(10歳以上から7歳以上に変更します)
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」(35歳BD)で実施した「地方競馬を含む重賞勝ち馬支援」の取り組みについて、標記の通り7歳以上に年齢要件を引き下げることにいたしました。
これは、重賞勝ち馬であっても早期に引退する場合があり、10歳以上を要件とすると処分されてしまう馬が出てきてしまうことによるものです。
特に、地方競馬で施行される単独重賞勝ち馬の場合、種牡馬になれないことがほとんどなのが実情です。
以上のような事情から、今回変更することにいたしました。
35歳BDにご協力いただきました皆様のご理解のほどお願い申し上げます。
なお、35歳BDの対象馬につきましては、怪我をした馬でも引き受け可能です。引き受けた馬につきましては、引退馬協会所有馬(フォスターホース)として終生大切に繋養させていただきます。
35歳BDの現況報告
「35歳ドネーション」では、繁殖の経験の有無を問わず、地方を含む10歳以上(この度7歳以上に引き下げます)の重賞勝ち馬を引退馬協会の所有馬として受け入れてきました。
2024年3月末時点の受入れ馬は計11頭(1頭永眠)です。
2024年3月までの会計報告は最後に掲載しております。
「35歳ドネーション」対象馬一覧
フサイチバルドル
2001年5月15日生まれ。牡(セン) 鹿毛。 父・Unbridled(USA) 母・Obtain(USA)
繋養先 荒木牧場
タービランス
2013年4月11日生まれ。 牡(セン) 黒鹿毛。父・パイロ(USA) 母・チャームエンジェル(USA)
繋養先 乗馬倶楽部イグレット
アサクサデンエン
1999年3月22日生まれ。 牡 栗毛。父・Singspiel(IRE) 母・ホワイトウォーターアフェア(GB)
繋養先 南幌ライディングパーク
ザッツザプレンティ
2000年5月26日生まれ。 牡(セン) 鹿毛。父・ダンスインザダーク 母・バブルプロスペクター(USA)
繋養先 南幌ライディングパーク
テイエムプリキュア
2003年4月8日生まれ。牝 黒鹿毛。父・パラダイスクリーク(USA) 母・フェリアード
繋養先 Calm days farm
※テイエムプリキュアは受け入れ時に「33歳ドネーション」対象と発表いたしましたが、33歳の「引退繁殖馬」の枠を1頭でも多く適用できるよう、重賞勝ち馬であることから「35歳のドネーション」適用へカテゴリーを変更しました。
ナムラタイタン
2006年5月20日生まれ。 牡(セン) 栗毛。父・サウスヴィグラス(USA) 母・ネクストタイム
繋養先 社台牧場
レーヴミストラル(永眠)
2012年5月8日生まれ。2023年10月3日永眠。 牡(セン) 鹿毛。父・キングカメハメハ 母・レーヴドスカー(FR)
マルカハンニバル
2004年4月1日生まれ。 牡(セン) 黒鹿毛。父・スペシャルウィーク 母・オーブアンディアンヌ(FR)
繋養先 美義屋牧場
テンセイフジ
2002年5月6日生まれ。 牝 鹿毛。父・ハウスバスター(USA) 母・ハローメルヘン
繋養先 小葉松牧場
ライラプス
2002年2月19日生まれ。 牝 栗毛。父・フレンチデピュティ(USA) 母・フサイチエアデール
繋養先 東栄牧場
ブラックバゴ
2012年3月8日生まれ。 牡 黒鹿毛。父・バゴ(FR) 母・ステイウィズユー
繋養先(仮) 乗馬倶楽部イグレット
2024年3月までの会計報告
月別収支
全体収支
新規受け入れ相談
受け入れ条件を満たしている馬の所有者様で譲渡をご希望の方は、引退馬協会のお問い合わせフォームまたは、引退馬協会北海道事務所まで電話にてご連絡をお願いします。無償譲渡をお願いしておりますが、譲渡された馬は引退馬協会の所有馬「フォスターホース」として終生大切に繋養させていただきます。
お問い合わせフォーム
引退馬協会北海道事務所 TEL 0123-76-7333
35歳バースデードネーション対象【新FH】ブラックバゴのFP会員お申し込み受付が可能になりました
2024/1/17 11:49
ブラックバゴ
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」対象馬としてフォスターホースとなった、ブラックバゴのフォスターペアレント(FP)会員お申し込みの受付が可能となりました。
また、「35歳ドネーション」適用で、昨年フォスターホースとして受け入れたライラプスのFP会員の受付も始まっております。
ライラプス、ブラックバゴの余生を支えてくださるFP会員を募集しております。
2頭をあらためてご紹介いたします。みなさまの応援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
ライラプス
ライラプス
ライラプス(2024年2月で満22歳)の母は、JRA重賞4勝の人気馬フサイチエアデール。ライラプス自身もクイーンカップ(G3)を勝利し、重賞ウイナーとなりました。フォスターホースのテンセイフジが優勝した2005年の関東オークス(中央交流 G3)にも出走しており、4着でした。ひとつ下の半弟に2005年朝日杯フューチュリティS(G1)など重賞3勝の活躍馬フサイチリシャールがいます。
競走生活引退後は繁殖牝馬となり、2022年に最後の産駒を出産(父・サトノクラウン)、繁殖を引退することになりました。このたびノーザンレイクの佐々木祥恵さんのご紹介で受け入れが実現し、新冠橋本牧場さんから譲渡していただきました。重賞勝ち馬であることから「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の条件を適用し、フォスターホースとして余生を過ごします。
預託先は東栄牧場に決定、2023年11月11日に移動を済ませています。同時期にフォスターホースとなったポップコーンジャズ(上述のポップコーンジャズの項目参照)とともに、仲良く穏やかに余生を過ごせますように。
ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(JAIRS)の助成金対象馬です。2024年後期からの予定で申請を進めます。
(FP会員お申し込みへのリンクもこちらから)
ブラックバゴ
ブラックバゴ
ブラックバゴ(2024年3月で満12歳)は2020年の岩手県知事杯OROカップ(G)勝ち馬で、「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」の条件を満たしています。このたび、タービランス、ノーブルマーズのご縁があり、ブラックバゴの馬主でもある吉木伸彦様のお声かけにより、受け入れが決定、引退馬協会に譲渡いただきました。
2023年12月22日、水沢競馬場から仮預託先のTomisato Horse 2nd Lifeへ移動しました。千葉にいる間に去勢手術と身体のメンテナンスを行います。ブラックバゴは体調面等からも新しい環境に慣れる若さ、体力があると判断、繋養先は鹿児島のNPO法人ホーストラスト予定と発表しておりますが、移動等は状況を見ながら判断してまいります。
11歳まで競走生活を続け、頑張ってきたブラックバゴ。みなさま、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
(FP会員お申し込みへのリンクもこちらから)