「淀ちゃん」のような寄鯨(よりくじら)は北海道内だけでも年間100件!寄鯨調査車両購入に支援を

寄附先

NPO法人 ストランディングネットワーク北海道 Stranding Network Hokkaido SNH

ストランディングネットワーク北海道

支援総額

1,867,250円

支援総額

1,867,250円

支援者数

207人

残り

終了

このキャンペーンは終了しました

装備紹介

2023/3/26 07:51

クラウドファンディングも終盤にさしかかってきました!

ご支援いただいている皆様,本当にありがとうございます。あと少し,私たちと一緒に走り抜けるお手伝いをいただければ幸いです。

今日は,私たちが調査に出動するときにいつも持っていく装備を紹介します。

・刃物,解剖道具

通称「解剖刀」とよばれる替刃式の脳刀を使います(写真1下段右3)。脂ですぐに刃がだめになってしまうので,替刃や砥石も忘れずに持っていきます。解剖刀の刃は基本的に使い捨てを想定されているので,木製の柄のついた丈夫な小刀・マキリ(写真1下段右4)も予備として持っていきます。

このほかにも,大型鯨類の皮を引っ張るのに使う,木製の柄の先端に鉤のついたのんこ(ラジオドラマでも登場しました!写真1下段右2)や脳を採取するのに使う薬さじ(写真1下段左3),ぬるぬる滑る内臓を指先のようにつまめる鉗子(かんし,写真1下段左2),大型鯨類の厚い皮を切る時に大活躍する小包丁(写真1下段右端)など,たくさんの道具を使います。

・袋類

サンプルを入れるチャック付きポリ袋は,サイズ違いでたくさん持っていきます。そのほか,袋類では厚手の45L・90Lのごみ袋が大活躍。普通にごみを捨てる用途のほか,胃や頭などの大きなサンプルを入れたり,イルカを回収する時に頭や口から血が漏れないように包んだり,浜辺で調査用品が濡れないようにレインコートやレジャーシート代わりに使ったりします。それぞれに専用の袋を使うよりも,どんな目的にもある程度満足に使えるごみ袋をたくさん持っていく方が好都合なのです。

・計測道具

調査でもっとも重要と言っても過言ではない道具が,計測道具です。刃物や袋とは違い,忘れると替えがきかないもの・現地で入手するのが難しいものが多いので,持ち物チェックの際には特に厳重に確認します。

「赤白棒」は主に測量に使われている道具で,寄鯨調査ではクジラの全長を測定するときに使います(写真1最上段)。クラウドファンディングページのトップにある画像のように,頭側の端(上顎先端)と尾側(尾びれの分岐点)に棒を立て,その間の距離をメジャーで計測します。メジャーも,全長を測るコンベックスとよばれる金属製の曲がりづらいもの(写真1中段左)から,胴周を測るビニール製の柔軟な巻尺(写真1中段右)まで,用途に応じて何種類か持っていきます。

最後に忘れてはいけないのが計測用紙(写真1下段左端)。表面には最多で80箇所以上もの計測項目があり,その1つ1つを丁寧に記録していきます。裏面には体表面のスケッチを描きこむことができ,傷やひれの欠け,病変の有無を記録します。

いかがでしたか?想像以上に色々なものを持っていくんだな…という感想を抱かれた方もいると思います。

実際はここに書かれているものに加え,救急用品や長靴,カッパ,担架などたくさんの装備を持っていきます。

フィールド調査は事前の想像と準備がすべてと言っても過言ではありません。現地についてから色々考えるのではなく,「現地に着いたらあとは作業するだけ」という状態が一番ミスや怪我が起こりにくく,望ましい状態なのです。

車が小さいと,毎回これらの装備の中から車の容量に応じて必要なものを吟味し積み込むのに大変手間がかかります。大きな調査車両があれば,必要そうな装備はすべて車に積みっぱなしにしておくことができ,忘れ物や準備不足の心配もありません。

この記事で,調査車両の必要性をより一層感じて頂ければ幸いです。



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NPO法人

ストランディングネットワーク北海道 Stranding Network Hokkaido SNH

〒041-8611

北海道函館市港町3-1-1北海道大学松石研究室

https://kujira110.com/

代表:松石隆

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