「淀ちゃん」のような寄鯨(よりくじら)は北海道内だけでも年間100件!寄鯨調査車両購入に支援を

寄附先

NPO法人 ストランディングネットワーク北海道 Stranding Network Hokkaido SNH

ストランディングネットワーク北海道

支援総額

1,867,250円

支援総額

1,867,250円

支援者数

207人

残り

終了

このキャンペーンは終了しました

研究紹介:ネズミイルカの亜種

2023/3/15 12:47

今回はSNHの活動によって得られた標本を用いた,ネズミイルカ(学名はPhocoena phocoenaです)の「亜種」についての研究を紹介します。

「種」ほどの違いはありませんが,形態や遺伝系統が地域間などで異なる―――そんな「亜種」がネズミイルカにも認められています。

・大西洋沿岸域に生息するP. p. phocoena

・黒海やアゾフ海の沿岸域に生息するP. p. relicta

・太平洋沿岸域に生息するP. p. vomeria

の3亜種です。

北海道周辺の沿岸域に生息するネズミイルカは現在のところ,P. p. vomeriaとされています。しかし以前より多分野においてP. p. vomeriaとの差異が研究されており,北海道周辺の沿岸域に生息するネズミイルカはP. p. vomeriaと様々な点において異なる集団であることが明らかにされてきました。

一方で,北海道周辺の沿岸域に生息するネズミイルカがP. p. vomeriaとどの程度異なる集団なのかを体系的に示した論文は無いため,集団を分けるための基礎情報が不足し,他亜種と比較してまだまだ研究すべきことが多く残されています。

現在,SNHの活動により得られた標本を活用し,北海道周辺海域のネズミイルカとP. p. vomeriaの違いを体系的に示し,今後の研究や将来の保全へ基礎情報を提供しようとする研究が進められています。

しかし先日の活動報告でもお伝えしたように,北海道中に打ちあがるネズミイルカの標本を多くの数集めることは,調査員の負担が大きい現状の体制では困難を極めます。

Loading...

調査効率が向上し,十分な標本・データがそろった暁には,「新亜種」が発表されるかも…?



← 活動報告一覧へ戻る

NPO法人

ストランディングネットワーク北海道 Stranding Network Hokkaido SNH

〒041-8611

北海道函館市港町3-1-1北海道大学松石研究室

https://kujira110.com/

代表:松石隆

Syncableについて
  • 運営会社
  • プライバシーポリシー
  • 利用規約 (一般の方 / 掲載団体)
  • 特定商取引法に基づく表記

© 2021 STYZ Inc.All rights reserved