ミャンマーの子どもたちの未来を応援するため、地球市民の会を通じて勉強机などを届けます!

寄附先

認定NPO法人 地球市民の会

SOSIA

支援総額

457,923円

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支援者数

48人

残り

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絵本「ふくちゃんのぼうけん」豆知識②水かけ祭り「ティンジャン(ダジャン)」

2022/10/31 20:53

2019年、日本とミャンマーのお子さんが、ともに楽しめるようにと、ミャンマーを舞台にした絵本「ふくちゃんのぼうけん」をSOSIAメンバーが描きました。

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今回は、「ふくちゃんのぼうけん」の副読本的に、ミャンマーの豆知識シリーズの2回目をお届けします。

ミャンマーよもやまばなし②水かけ祭り「ティンジャン(ダジャン)」


ミャンマーでは、近隣国のタイ、ラオス、カンボジアと同じく、1年で最も暑くなる4月中旬に新年が訪れます。そして、ミャンマーの新年の前日(大晦日)まで、街は水かけ祭りで賑わいます。水を浴びれば浴びるほど、厄が洗い流されると言われています。

「ふくちゃんのぼうけん」の中でも、主人公のふくちゃんが水かけ祭りに出くわします。そのシーンはいかにも楽しい水かけ遊び風に描いていますが、実際はかなり激しい放水合戦が繰り広げられます。

写真は、水かけ祭りのメインステージ。2012年にカンドージ湖の傍で撮影したものです。期間中は街中の主要スポットにステージが組まれ、ステージ上の人々は湖から引いてきた大量の水をホースで撒きます。

見知らぬ相手にも、誰彼かまわず水をかけてよいことになっているので(※)ステージ以外でも水かけガチ勢の皆さまは氷入りの水を頭からザバーっと浴びせてきたり、洗車用の高圧洗浄機を使って至近距離で噴射してきたりします。本気で溺れかけるし、痛いです。

筆者もバッチリ洗礼を受け、溺れました。水圧でコンタクトレンズが流され、頭上から大量放水されてうっかり水も飲みました(笑)

ただ、全身びしょ濡れになって尚容赦なく水をかけられながら街を練り歩いていると、不思議と全て、なるようになるさ!という気分になってきます。水かけハイです。そりゃ、厄も落ちるわ!

国をあげてそんな大騒ぎができるなんて、なかなか日本では味わえないことです。

(※注釈)
基本的には誰彼構わずOKですが、僧侶、尼僧、郵便配達人、高齢者には水かけを控えることがマナーとなっています。


2019年、SOSIAメンバーが、日本とミャンマーのお子さんが、ともに楽しめるようにと、ミャンマーを舞台にした絵本「ふくちゃんのぼうけん」を描きました。SOSIAホームページにて公開中です。

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今回は「ふくちゃんのぼうけん」の副読本的に、ミャンマーの豆知識のようなお話をお届けします。

ミャンマーよもやまばなし①民芸品ピッタインダウン /Pyit Taing Htaung


絵本の終盤に、ミャンマーのお土産としてもメジャーなだるま
ピッタインダウンが出てきます。

ミャンマー語で、
ピッ=投げる
タイン=いつも
ダウン=立つ・起き上がる
という意味があり、

日本のおきあがりこぼしのように、本当に倒れても倒れても起き上がります。

物語には「ミャンマーのだるまさん」として登場していますが、やはり日本のだるまのように縁起物としても親しまれているようです。

ユーモラスな表情は作り手によってひとつひとつ違った顔になっていて、ついつい、いくつも欲しくなってしまう可愛い民芸品です。写真は2005年頃にバガンで購入したものです。絵本に出てくるとおり、ヤンゴンにある超メジャーな寺院「シュエダゴンパゴダ」の参道にもたくさん売られています。

これを売ってくれた土産物屋さんの話によれば、基本は二体ペア(男女)になっていて、前髪のかたちで男の子と女の子を区別するのだそうです。

横分けにしているのが男の子、下ろしているのが女の子だとか。

(執筆時にうっかりしていて、絵本に出てくるものは女の子ばかりになってしまっています…ごめんなさい。)


日本とミャンマーは歴史的なつながりが色々ありますが、あまり知られていません。今日は、栃木県益子に受け継がれている郷土料理「ビルマ汁」についてご紹介します。

第二次世界大戦では、日本は連合軍との戦いのためミャンマー(当時ビルマ)に戦線を拡大。インパール作戦をはじめとして、ミャンマー各地で激戦を繰り広げ、日本兵だけではなく地元の方々にも甚大な被害をもたらしました。

(写真:中部都市メティラに残る日本の戦車。激戦区だったこの街では、日本兵は比較的優しかったというが、今もミャンマー各地に戦争の跡があり、地域によっては日本兵が地元の人々に危害を加えた歴史も伝えられている)

当時の心優しいミャンマーの地元の方々の中には、自分たちも被害を被っているにもかかわらず、負けて帰る日本兵をかわいそうに思い、命がけで匿い、衣食住をサポートするなどしてくださった方もいたそうです。そうした御恩に報いたいと、戦後、ご遺族や戦友の方々が、かつての戦地を慰霊に訪れ寄付をするなど交流が続いていました。今は世代交代し、そうした交流は途絶えつつあります。

そんな中、栃木県の益子では、世代を超えて、戦時中のミャンマーの味「ビルマ汁」が受け継がれています。このスープは、20種類以上の野菜を入れて、ニンニクやスパイス、タマリンドなどで味付けした、日本でいう味噌汁のような家庭料理。戦争から戻られた方が、現地で食べた忘れられない味として、益子に戻ってから地元で手に入る材料で作り続け、今もカレー味のスープ「ビルマ汁」として夏祭りなどで振舞われているそうです。

SOSIAメンバーも現地で、あるいは日本のミャンマーの方のご家庭でご馳走になることがありますが、辛くない野菜ベースのトムヤンクンという感じで、酸味と旨味の詰まった、とても美味しいスープです。

都会で20種類以上の野菜を手に入れようとすると、スーパーで買いそろえるのが大変ですが、おそらく当時の、そして今もミャンマーの田舎では、山や田畑で採れた野菜をふんだんに入れているのだろうと想像します。

戦争中に、日本兵を助けてくれた方も、助けられた日本兵も、その多くは亡くなられ、記憶が薄れつつあります。そうした中、当時の味が郷土料理として受け継がれていくことで、日本とミャンマーの歴史、その当時の人と人とのつながりを思い出すことができればいいなと思います。

そして、かつては戦争という悲しい記憶をもつ日本とミャンマーですが、これからは平和の絆を紡いでいけたら、今回の日本からミャンマーの子どもたちの学びを応援する取り組みが、その糸のひとつになればいいなと思います。


こんにちは。開始1週間足らずで、当初目標の10万円を超えるご寄付が集まりました。本当にありがとうございました!

現地に支援を届けられる喜びとともに、SOSIAボランティア一同も、みなさまの温かい応援の気持に励まされ、元気をいただいています。

そして、現地の教育支援のニーズはたくさんあるので、次のゴールとして20万円を設定しました。

写真は今回の支援先ではないですが、ミャンマーの僧院が運営している学生寮の子どもスペースです。このように、ひとり1ベッド、あるいは1畳程度のスペースで寝起きしていることが多く、勉強スペースが限られています。

今回の支援先からは勉強机のニーズも寄せられています。集まった金額次第で、副教材や文房具、勉強机の購入資金にあてられる予定です。

子どもたちの学びを応援するため、引き続き、ご支援いただけたら嬉しいです。寄付だけではなく、情報の拡散もありがたいです。応援をよろしくお願いします!


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認定NPO法人

地球市民の会

〒840-0822

佐賀県佐賀市高木町3-10

0952-24-3334

http://terrapeople.or.jp/main/

代表:理事長 山口久臣

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