いわきょん
NPO法人 み・らいず2
735,258円
寄附先
NPO法人 み・らいず2
「福祉」という言葉から想像されるものは様々。
「福祉」は「幸せ」、「幸せ」は人ぞれぞれですが、自分にとっての幸せを見つけるにはチャレンジや失敗など様々な体験・経験を通しての喜怒哀楽、多様な学びによる刺激や感動、そしてそれらをわかちあったり摩擦をおこしたりする人間関係などがあってこそ。
人生の中で子どもである期間にそれらを確保できる社会のために「福祉の仕事」を続けたいと思っています。
もともと中学の先生になろうと思って入った大学で、
友人に誘ってもらって参加した障害のある人たちとのキャンプをきっかけに、
考えたこともなかった「福祉」に関わることになりました。
教師ではなく、この活動を「仕事」にしようと思ったのは
やめられないという理由よりは、
「求められていることに応えて喜んでもらえる」嬉しさや、
「求められていないけど必要だと思ったことをつくって活用される」楽しさ、
「必要なものをつくるため、難しい事を人と一緒にウンウンうなって頭を悩ませ、時には泣いたり怒ったりしながら、一緒にすすめる」ことのおもしろさが理由です。
「先生」がやりたかったのではなく、中・高・大で経験してきた
「人と一緒に泣き笑いする」をずっと続けたかったのだとわかりました。
仕事になればやりたいことだけやるわけにもいかず、スタッフ同士でも、利用者さんやそのご家族とも、いろんなやりとりがありました。困ったことも、困らせたことも。
しかし同じ社会にいるから、同じ地域で、日々を一緒に過ごすから言い合いもできるのですが、親御さんがなくなりその地域で暮らすことができなくなれば言い合いすらできません。私はいつも通りの明日なのに、障害のある人は次の日から何もかもが変わってしまった日常が始まる。どうしたらいいのか、どうしたら「地域で暮らす」という誰もがやっていることができるのか。
さらに、福祉を仕事にしながら、結婚したり家族をもったり。職員もその家族も不安なく暮らすためにはどうしたらいいのか。悩み事は多いですが毎日必要な支援は続く、考えるために立ち止まる暇もない日々でした。
「福祉の仕事」を続ける中で、いろんなお宅に伺って、多様な家族と出会い、多様な文化を知りました。しかし経済的な困窮と、社会参加の機会のなさ、文化的体験のなさのそれぞれが相互に影響して子どもの孤立、その家族の孤立が進んでいることに気づいていきました。でもまずはお金があれば、高校へ行くことができる。学校へ行くために必要なものや服が用意できる。学校に行けば家族以外の「人」に出会える。自分が人を助けることも、人に助けられることもできる。そうやって「やりたいこと」「なりたいもの」がでできます。あきらめたのか、持たずにきたのか、「欲」のない子どもたちに出会ってきましたが、彼らがお金と文化とつながりを得たのちに、「希望」をもって進んでいく後ろ姿を見ることができました。
寄付で、マラソンでどれくらいのことができるのか、20年福祉の仕事をしていて、「お商売」ではない形でお金を得ることの難しさ、そのお金を使うことの難しさも感じてきました。子ども時代にあれば良い支援、環境は何なのか、障害などの有無にかかわらず、すべての子どもが、「自分にも可能性がある」と思えるためには何をどこまで準備して、子どもたちが自分自身で進めるよう、どこまで支えるのがいいのか、まだまだ悩むことばかりです。大阪マラソンに寄付をいただくことで、多くの社会人の皆さまが、それぞれの意図やそれぞれの方法で、子どもの育ちに力をつかっていただけるように、走りたいと思います。社会の皆様からの応援を何卒よろしくお願いいたします。
いわきょん
NPO法人 み・らいず2
735,258円