◎団体・活動紹介
NPO法人み・らいず2では、下記のような、貧困状態の子どもたち、障がい者などの地域生活支援を行っています。
【1】家でも学校でもない第3の居場所づくり
当法人のある大阪市住之江区は、生活保護率や若年出産率が大阪市の平均よりも高く、何世代も続いて生活困窮の状態にある世帯もあります。そのため、十分な食事を摂れなかったり、入浴できなかったり、服を着替えていなかったりする子どもがいます。そのような状況の子どもたちに、安心できる人と一緒に、食事や学習や遊びを行い、新たな生活習慣や文化を知ることができる場所を提供しています。兵庫県尼崎市で2018年度から実施し、2021年度から住之江区で実施しています。
【2】子ども食堂の開催
住之江区内在住の小学生を対象に、「"みんなでご飯"がやっぱり美味しい」を合言葉に子ども食堂を運営しています。経済的に貧しい家庭に生まれたため、食事を十分に食べることができない子どもたちがいます。子ども食堂を通じて孤食状態にある子どもを1人でも減らし、地域の見守りネットワークを構築しています。
※上記以外にも、大阪で障がいのある方や不登校の子どもたちが安心して地域で暮らせるための支援を行っています。
◎寄付金の使途
【1】貧困状態にある子どもの居場所の運営
子どもたちが貧困や不登校の状態で、他者と関わる機会が減り、経験不足となり、より社会的貧困となり、社会から孤立しています。当法人の住之江区の拠点を2021年度に改装し、平日の放課後に貧困状態にある子どもたちが通える居場所をつくりました。
寄付金を活用し、土・日曜の学校が休みの日に、子ども食堂を月2回程度、職業体験イベントを年間4回程度、地域のお祭りに参加する等の文化的な体験をするイベントを年間4回程度実施します。
【2】子どもの貧困問題を啓発するフォーラムの開催
2021年度は、「子どもの貧困」をテーマに、実践者をパネラーに迎え、子どもたちの暮らしや環境、地域の変化などを、実体験をもとに支援者同士で考える機会をつくりました。コロナ禍で不登校が増えていることや、コロナ禍での休校や家庭訪問等のしづらさなどの要因により、家庭状況の見えづらさ、SOSの出しづらさなどが増大していることが明らかとなりました。
2022年度は、子どもの貧困や虐待を背景にした不登校を題材に、地域でどうネグレクトを減らしていけるかをテーマに、フォーラムを年2回開催します。
◎寄付控除の有無
無し
ストーリー
知っていますか?「子どもの貧困」
日本では約 7人に1人の子どもが貧困状態にあります。大阪府は貧困状態にある子どもの数が全国で最も多い17,015 人、貧困状態にある子どもの割合は 20.4%です。貧困の連鎖とは、貧困が世代を超えて、親から子へと受け継がれることです。家庭では難しいことを地域や社会で支える必要があります。
子どもの貧困は、保護者と子ども自身の力だけでは解決できません。みなさんの力が必要です。
み・らいず2 の活動から見える課題
私たちは2001年に、障がいのある方やそのご家族へのヘルパー派遣や、発達障がいなどの子どもたちの学習や遊びの支援からスタートしました。その中で家庭の経済的状況や、保護者の疾患などにより十分な養育環境がない子どもたちに出会うことが増えてきました。
み・らいず2の子どもの貧困問題解決に向けた活動
衣食住などの生活基盤や文化的な体験が少ないなどから、今までの支援では合わないことに気づき、子どもたちに必要な支援をつくってきました。
家庭や学校を訪問
福祉制度を活用しながら、区と連携して学校や自宅を訪問することで、子どもとまず出会える機会を確保しています。
子ども食堂の運営・子どもが過ごせる場所の提供
子どもたちが日々来られる場所で学習や食事ができる機会を提供。継続的にかかわることができる関係づくりを始めます。子どもの興味関心のあること、さらには不安や困りごとなどの話があれば、さらに必要な支援を関係者と話し合って考えます。
生活のサポート
他に必要な支援や社会資源を探したり、学校と一緒に進路を考えます。
家事支援として家庭内でのサポートを行うこともあります。
しかし、現在の活動だけでは様々な課題があり、
すべての子どもたちに十分な支援が届けられていません!
これからの取り組み
行政ができることと地域ができることを組み合わせ、まだ足りないところを一緒に考え、子どもが子どもであるうちに、必要な支援を届けることが重要です。み・らいず2が住之江区の子どもの支援のセンター機能を担い、子ども・家族・行政・地域が「一緒に」考え、取り組みます。
全ての子どもが『安心して育つ機会』を届ける
子どもが『あきらめなくていい』未来へ