スタッフ他己紹介〜石本めぐみが見た栗林美知子
2020/6/26 19:41
みっちゃんこと、栗林美知子を紹介します。
みっちゃんを知らない人に一言で紹介するとしたら、「世界で一番信じられる人」と伝えます。もう少し説明をつけ足せるなら、「あなたにとっても、わたしにとっても、だれでも」と言いたいです。だれかにだけ特別な顔を見せるというわけでなく、みっちゃんの存在そのものが、誠実、うそいつわりのない、純粋、そんな言葉がぴったりなんです。
そんなみっちゃんの特徴は、頑固とも言えるこだわりの強さ。
それは良い成果も出していて、パン菓子工房 Oui(ウィ)は、まさにみっちゃんのこだわりの結晶なんですよ。だからきっと、ウィのパンの美味しさは今後も増していくのではないかと思っています。
9年前に女性支援をはじめた当初からの仲間ですが、当時は会ったことがなくて、東京のみっちゃんと宮城にいたわたしの間では、メールと電話のやりとりが数ヶ月つづきました。仕事が丁寧で、ゆっくりやさしい言葉を使う人で、振り返ると、はじめから信頼していたなあと思います。
2年後に団体を法人化した時には、東京の仕事を辞めて、宮城へ移住し、みっちゃんはそれ以来ウィメンズアイの人になりました。
その潔さも、いろんな人が心配したり、助けてあげたいと思ってくれたり、本人に何の意図もないけれどいろんな人たちが(わたしも含めて)みっちゃんに癒されたり。
そんな愛されキャラのみっちゃんが、南三陸町でまちや近隣の女性たちと一緒に、だれもが暮らしやすいコミュニティづくりに励むことを応援したり、一緒に活動できるのは、幸せなことだなあと思うのです。
ぜひいつの機会にか、そんなみっちゃんに会いに、南三陸町のウィメンズアイの事務所やパン工房に遊びにきてくださいね。
(石本めぐみ)
第二のふるさとカフェと応援メッセージ〜小笠原祐司さん(NPO法人bond place代表理事)
2020/6/25 18:42
震災後、私たちが活動していた三陸沿岸部には沢山のボランティアがかけつけました。その中には、長期に活動し、ここが好きになって移住する人やUターンしてきた若者もいました。ただ、最初の頃は、それぞれの場所で活動に専念していて、横のつながりがほとんどなかったように思います。当時はまだ道路事情なども悪く、移動も大変だったこともあります。
さて、ちょうどその頃、東京で移住を応援する雑誌の企画で、移住者をつなげるイベントを開催していたNPO法人bond place(ボンドプレイス)のてっちゃんこと、小笠原 祐司さんと、先日ご紹介したUターン者の伊藤くんに声をかけて、被災地にいるUIターン者、二拠点生活中の人など若者をつなぐ「第二のふるさとカフェ」を企画し、2014年8月に第1回を開催しました。実は、ウィのメンバー、綾子ちゃんとの初対面はこの時だったんですよ!!
これまで計5回開催していて、本好きのサークル「みなみさんりくブックス」ができたり、キャンプ好きの仲間ができたり、てっちゃんとつくるワークショップでは、新しい学びだけじゃなく、参加者が一歩を進める力があるように思っています。ワークショップ後、3人のスレッドに、伊藤くんから「右脳が開いていた時のまちづくりへの思いを投入します」と熱い思いを送ってきてくれたこともありました。
私とてっちゃんは、青山学院大学が提供しているワークショップデザイナー育成プログラムの同級生で、てっちゃんは、卒業後、行政や企業などさまざまな分野でワークショップを開催していて、人と人とのコミュニケーションの場面を生み出すプロです。私もコミュニケーションの場づくりがもっとうまくなれたらとプログラムに参加したのですが、てっちゃんと一緒に企画していて感じるのは、PDCAサイクルをちゃんとまわすことの大事さです。毎回ワークショップが終わった後の振り返りやデータの分析など、次につなげるためのワークに手抜きがありません。
NPO法人bondplaceでは、山梨県の女性起業家支援プログラムも行っていて、ローカルで活躍する女性を応援する仲間としてこれからも一緒に活動していけることがあれば嬉しく思っています。
てっちゃん、応援メッセージありがとうございます。
(栗林美知子)
コロナ禍の中で、ウィメンズアイ10年近くの三陸沿岸での女性支援での経験は、特定の地域だけでなく、全国でも共通してる課題解決への希望だと思います。
”女性ひとりひとりが「発言してもいい」「自分の考えを持って動いてもいい」という自信と安心感を持ち、行動していく事で地域社会がよりよい方向へ向かっていくという事”
これは私たちが行っている女性起業支援事業を通し、全く同じ重要性を感じています。
ウィメンズアイの方々が女性と寄り添いながら行ってきた経験が、全国で実践をしている方々とのco-creationになることで、多くの可能性がうまれてくると信じています。
(NPO法人bond place代表理事 小笠原祐司)
2015年からはじめた「南三陸みんなの子そだてフェスタ」のこと
2020/6/24 19:18
私たちは、子育てを母親だけじゃなく、父親、家族、地域に暮らすさまざまな人が関わって、楽しい学びと遊びの時間をつくりたいという思いから、年に一度「みんなの子そだてフェスタ」というイベントを地元の女性たちとともに南三陸町で開催しています。
はじまりは、2014年に開催した地域の未来を考える勉強会「南三陸まなびの女子会」で課題となった「多世代で支える子育てしやすい町」への一歩として、子育て中の女性たちの声を聞かせてもらうことでした。そこで出会ったのが、「やってみるもん!委員会*」のメンバーです。彼女たちは、子どもの環境のこと、被災地ゆえに支援物資をもらえることに慣れてしまう状況などへの課題意識を持って、自分たちは「何かしてもらう」ではなく、できることを子どもたちとやってみるという姿勢から、体操教室やフリマなどのイベントを実施していました。彼女たちと一緒に過ごしていると、私自身、震災後の暮らしの中でも忘れてはいけない大事な感覚を教えてもらうことが多いです。
*やってみるもん!委員会は、2014年7月に南三陸町歌津地区の子育て世代の母親たちによって結成されたグループ
2015年7月、そんな彼女たちと一緒に、第一回「みんなの子そだてフェスタ」を開催しました(写真はその時のスタッフとボランティア、懐かしい!)。初めての試みで、どれだけの人が来てくれるか不安な中で始まりましたが、結果は489名の来場者がありました。赤ちゃんを連れたママ、お孫さんを連れたおばあちゃん、パパの姿も見られました。震災後、こんなに沢山の子どもたちが元気に走り回る様子を見たことがなかったと、会場を運営している南三陸町観光協会のスタッフさんも感動するほどに大盛況でした。
後に分かったことですが、初回のイベントには二つの嬉しいことがありました。一つ目は、陸前高田市から参加したママが、自分の暮らす町でも子育てをテーマにしたイベントを開催したいという想いを持ち帰り、その後、ママフェスを実現。さらに、地域の子育ての課題に取り組みたいと活動を始めた女性もいます。二つ目は、登米市から参加してくれた出店者やボランティアとの地域を越えたつながりです。震災以降、昔を知っているし、状況がわかるからこそどう関わっていいかわからなかったり、登米に避難してから南三陸に来ることが少なくなった人もいました。彼女たちからはつながりができたこと、きっかけをもらえたことをとても感謝してもらいました。
これまで5回開催してきましたが、自分の得意なことで出店してくれる女性がいたり、ちょこっとお手伝いしてくれる人が増えたり、ジュニアリーダーの高校生が参加してくれたり、地元の参加度合いも増えてきています。企画や運営に関わってくれる地元の女性たちが無理しすぎてできなくならないようなペースを一番に大事にしながら、子育てしやすいまちを目指して、これからも楽しく続けていけたらと思います。
(栗林美知子)
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やってみるもん!委員会より
(私たちの活動の)きっかけはなんだろう(笑)
それぞれが思っていたり 行動してたりの部分が一点に合わせたらこうなった。さらに、枝分かれして小さな小さな自己の蕾だったり、種だったりを持つようになった感じかな。
今は、まさに自分たちのライフステージも次へ!って感じだし、自分自身が楽しくないことはしない。無理な時は無理しない。でも、誰かが(このメンバーじゃなくても)、困ってたり悩んでいたら力になりたいと思うし、なろうと思うのは変わらない。
やってみるもん! もwithコロナの影響で暗中模索。試行錯誤中……。そこを踏まえて、今後も色んなアイディアや人脈を与えてくれたウィさんとまだまだ何かをやっていきたいです。
応援メッセージ〜渡邊さやか((株)re:terra 代表取締役社長、( 一社)AWSEN 代表理事)
2020/6/23 22:29
渡邊さやかさんは、初めて会ったのが2015年ぐらい。
同じ学校のプログラムの先輩だったり、同じように東北で活動を続けて共通する悩みを抱えていたり、お互い名前はよく知っていたけれど会ったことがなくて。 会おうよ! と連絡を取り合って、その時はお茶をしながらずいぶん長話をしました。
それ以来、なかなか直接ゆっくり会えないけれど、お互いを励まし合う仲です。そんなさやかさんから、応援メッセージをもらいました。
(石本めぐみ)
私は、「女性の力」を信じています。
もっと言えば、今まであまり耳を傾けられてこなかった人たちの声の大切さを信じてるし、
そうした人たちの力を信じています。
地方に住んでいる女性たちは、彼女たち自身があまり声をあげられないということもありますが、
それ以上に、彼女たちは声があげられない人たちのことを知っていて、
そうした声をすくい上げる人たちだと思っています。
その地域に暮らし、生活者の目線で地域を知り、その地域にあった活動を地道に続けること。
あまり目立たないし、メディアにも取り上げられにくいですが、
そうした役割こそが、地域が持続的であることには重要なんだろうと思っています。
そして、それこそが「地方で生きる女性のしあわせをつくる力」なんだろうと思っています。
私自身は、東日本大震災の後に、
陸前高田でとれる椿油をつかった化粧品開発・販売を行ってきている一方で、
アジアの女性の社会起業家たちのネットワーク構築などを行っています。
そこで出会う女性起業家たち、あるいは地域の女性たちから、
いつも優しさと逞しさと、その地域だからこその視点を学んでいます。
COVID-19禍で大変な世の中においても、
多くの女性がエッセンシャルワーカーとして働いていたり、
家の中で複数の役割を担って動き続けているのを、聞いてきました。
私は、「人にも自然にも優しい資本主義」を模索しながら生きていますが、
きっとその鍵は女性であると確信しています。
ウィメンズアイさんの活動は、そんな女性たちをつなげながら、
お互いに「大丈夫」と想い合えるような大切な活動だと思います。
私も一緒にできることをしていきたいと思っています!
今後も活動応援しています!!!
(渡邊さやか)