【春の活動中止を決断した交流事業⒈】
2020/3/10 19:24
春の活動を中止とした交流事業の一つ、
『Change Maker Study Program』は外部の若者と町の人が交流し、
まちづくりのアクションを実施するプログラムです。
Change Maker Study Programは過去55回実施してまいりました。
参加する若者は住民一人ひとりのお宅にお伺いし、
一緒に産業のお手伝いをしたり、お茶っこの時間などを通し、
お互いの想いや町への想いを対話してまいりました。
そこで生まれた一人ひとりの想いを大切にし、
実際にアクションを実施することで「やりたい」を「できた」に変えてきました。
例えば、公民館を使って町の魅力を詰め込んだ『カルタ』を作成したり、
家に眠っている三陸の岩の絵を学生に見せるために『一日美術館』を実行しました。 終わった後は学生自身も町のためになったという実感もありますが、
まず何より嬉しいのがその場にいる大学生も住民の方々も笑顔になっていることです。
たった数時間前に出会ったのに、
「また来てね!待っているよ!」
「絶対またくるね!その時はよろしくお願いします!」
と声を掛け合っている景色は、唯一無二です。
そんな挑戦と感動を詰め込んだ一週間のプログラムをつくために、
運営スタッフは半年から1年間かけ、
月に一度広田町へ通い準備をしてまいりました。
運営スタッフ同士で時には衝突しながらも、
自分たちが大切にしたい町の人の想いや理想の町に向かって諦めずに活動し、
友人に声をかけプログラムの参加を呼びかけてきました。
関わってきた人の素敵な想いがあるからこそ、
中止の判断をすることが非常に難しかったですが、
この先も広田町のための活動をしていく上では、
運営スタッフの流動を抑え感染拡大を防ぐことが
最善と思い決断させていただきました。
Change Maker Study Programとしては新型コロナウイルスが
収まるまでは広田町での活動ができないので、
東京で町の人へ感謝のお手紙を書いたり、
当初作る予定だった作成物を作って広田に想いを届けていきたいと思っています!
また次回のChange Maker Study Programの開催も
例年通りのスケジュールになるかはまだわかりませんが、
引き続き目の前の1人のためを思い続けて活動をしてまいります!
この半年で達成できなかった想いを、
今できるカタチで。
そして次の未来に繋げていきます!
【クラウドファンディング以外に行ってきたこと】
2020/3/9 21:18
新型コロナウイルス感染症対策により主要事業中断後、SETは倒産の危機を迎え、葛藤や不安な気持ちを抱きながらも、どうにか存続させようと皆様にご支援、ご協力のお願いをさせていただきました。
ここまで応援してくださっている皆様、本当にありがとうございます。
そのほかにも進めていることがいくつかあります。
1融資、借入の検討・相談・準備
2現地でのアルバイトやリモートワークなどの受注
3助成金や補助金などの作成、提出
4国・県・市などへの救済措置の要望活動
5キャッシュフローや事業ポートフォリオの見直し
今回の私たちのケースは売上見込みが減るのではなく、一度入金いただいていたものを全額返金した形なので、赤字経営を避けるためにも融資ではなく、補填が必要と判断しております。
日々、世間の情勢も変わる中、少しずつ私たちも対象となる助成金が見つかり、
仕事を切り出してくださる企業様が声をかけてくださるようになりました。
交流事業に価値をおいてきたSETですが、同様の事態が発生した時に、また同じことを繰り返さないためにも組織体系を見直しております。
そして、困っているのは私たちだけではない、他の企業様や困っている方達の次の社会のためにも「新型コロナウイルス感染症収束後の日本社会に必要なこと」を考え、中長期的な政策提言を3つほど提案させていただいております。
以上の、私たちの行なっていることも踏まえ、
キャンペーン名の変更をしました。
2月27日にキャンペーンをスタートした際には、
【新型コロナウイルス感染症対策により主要事業の中止を決断。
皆さんの支援が必要です。】
としておりました。ですが、第2目標を掲げる中で皆様とのつながりが財産だと気づくことができ、「支援が必要です」というメッセージではないと考え、
3月7日に、
【新型コロナウイルス感染症対策により主要事業の中止を決断。皆さんと共に乗り越えたいです!】へと変更させていただきました。
当初から応援してくださっている方の中には、キャンペーン名を変更することに違和感を覚える方もいるかもしれないと思ったのですが、
私たちの想いを一人でも多くの皆様に正確に届けさせてもらうために、
キャンペーン名も変更させていただきました。
何卒ご理解のほど、よろしくお願いします。
本文にも記載させていただいておりますのでよければご確認ください。
④【主要事業中断後、2月28日の動き】
2020/3/6 11:21
① 【SETが主要事業を中止する判断に至った経緯について】
② 【主要事業中断後、2月26日〜27日早朝までの現地での動き】
③【主要事業中断後、2月27日の動き】
この日は嬉しいことに、WebメディアのYahoo!ニュースさん、オルタナSさんにて、少しでも他企業や他団体の参考になればとの思いで、
新型コロナウイルス感染症対策による影響を受けるSETの危機と挑戦について取り上げていただいた。
また27日にリリースしたばかりのSyncableにはたくさんの応援が届き、
こみあげる感謝の気持ちで1日が始まった。
支援を承りたく、繋がりのある一人一人にお願いの連絡をさせていただく中で、
「困った時はお互い様だよ」
「今までお世話になった分、お返しをする番」
応援してくださる方の言葉一つ一つがとても力になり、
これまで9年間積み重ねてきた皆様との強い絆を感じた。
皆様との関係を紡ぎ直す時期なのだと、日々身が引き締まる想いだった。
政府は中小企業向けに支援を発表したが、現段階ではNPOは適応対象外であった。また、新型コロナウイルス感染が拡大してきた北海道では、
「緊急事態宣言」を発表、週末の外出は控えるよう呼びかけられた。
ますます感染症の流行がいつ治るのか不安がつのる中、
交流事業に価値基盤を置いてきたSETは、この経験を糧に、
同じ繰り返しをしないためにもSETの経営基盤を改めるため思考を続けた。
いち早く手を差し伸べていただいた皆さんに相談をさせてもらいながら、
どうしたら皆さんの想い・期待に答えられるか。
どうしたら新型コロナウイルス感染症対策で苦しむ方の助けに、
僕らがよりなっていけるのか。
またSETとしてだけではなく、同時に、
新型コロナウイルス感染症の流行が収まった後のことを考え、
政策提言も作成した。
そして、Syncableリリース26時間後、わずか2日間で第一目標を達成させていただくことができた。私たちが本当にたくさんの方から応援をしていただいていることを実感し、皆様から勇気をいただいた。
本当にありがとうございました。
チームに分かれ、短中長期を同時並行で思考し実行していくことで、
大いなる葛藤と共に、SETがとるべき行動が少しずつ見えてきた。
第一目標達成、そして現地の温度感や現状をしっかりとみんなと共有し、
260名のメンバー一丸となって進みたい、そんな想いで、翌29日、
オンラインでSET緊急臨時総会を開くことを決めた。
③【主要事業中断後、2月27日の動き】
2020/3/4 10:05
① 【SETが主要事業を中止する判断に至った経緯について】
② 【主要事業中断後、2月26日〜27日早朝までの現地での動き】
27日、政府が全国の小中高に対して休校を要請した。世間での緊急事態の雰囲気が一気に拡がった。
朝に現地メンバーが4チームに分かれた後、
まずSETの経営状況、予算計画の見直しをしたところ、現時点の見込みでは3月末に倒産してしまうことがわかった。
国・県・市へ救済措置がないか情報収集をすると同時に、東京にいる社会人メンバーとも連携をとり、あらゆる可能性に対して対応できるよう準備を求めた。
情報収集をする中で、ありがたいことに国・県・市から対応アドバイスを頂いた。しかし、現状、救済措置はないことを確認。
このままでは倒産してしまう。
だが、新型コロナウイルス感染症対策により周りも困っているはず、
それなのに私たちが率先して助けを求めて良いのか葛藤していた。
「私たちのように、事業を中止したら経営的に立ち行かなくなる事業者は
全国でも多いはずだ。しかし、事業を一旦中止にすることで、
感染拡大を防ぐ事、人命を守る事ができるかもしれない。
社会的責任・人命最優先で経営判断し、その状況を広く共有していくこと、そしてそれを僕らが積極的に公開していくことで、他の事業者さんにも勇気を持ってもらえるかもしれない。」
単に応援を求めるのではなく、
私たちが声を上げることで感染拡大を防ぐ、そのきっかけになる可能性を見つけた。また全国の事業者さんの決断の後押しをできるかもしれないと感じた。
そうであるならば、大きな葛藤があったが私たちが率先して声をあげよう。
その想いで、本格的にSyncableリリースへ力を集中させた。
そして、27日19時半にSyncableをリリース。
その後、SETメンバー260名にご支援・ご協力のお願いを連絡し、
SETの1ヶ月の挑戦が始まった。