【JWCスタッフのひとりごと】正解がないから常に付きまとう不安。だからこそ最善を。
2025/2/6 15:43
皆さんこんにちは!
JWCの佐草です!
JWCのSNSや活動報告では、なるべくスタッフの私情が挟むような投稿はしないように気を付けています。
ただ、今回このJWCサポメンを募るにあたり、『動物への応援』に併せ、自分たちで書くのは変な感じがしますが、私達『スタッフへの応援』というところにも焦点を置いている為、このシリーズでは、普段あまり表では書くことのない私達が活動をする上で日々思っていること、感じていることを書かせていただこうと思います!
……不評だったらこの一回で終わるかもしれません(笑)
宜しければお付き合いいただけますと幸いです。
朝起きてまず思うこと
物心ついた時から野生動物に囲まれる生活を送り、幼少期から動物たちの世話を手伝っていましたが、仕事として始めるようになり、より密接に動物たちと関わるようになってからは、ケージの中の枝や隠れ場所の配置や餌の内容など細かいところ一つひとつをその子その子に併せて考えたり、治療法やリハビリ法について国内外の文献を調べて参考にしたりとするようになりました。
「この枝の配置なら枝渡りしやすいかな」
「この餌だったら食べてくれるかな」
「ここにスロープを付けたらプールに入りやすいかな」
そうやって、毎日毎日、一頭一頭、一羽一羽のことを考えながら世話をしています。
だからこそ、最善をと考えてしていても力が及ばずに亡くなってしまった時、やはりやりきれない思いをします。
容態が悪い子がいる時は夢に見ることもあって、朝起きてすぐ監視カメラで確認したり、直接見に行ったり。
こんなことを思うのは傲慢かもしれませんが、「生きてて欲しい」とそんな想いで毎朝さとやま保護センターのドアを開けます。
命を“救う”ことが正しいとは限らない野生動物の難しさ
“死”はどんな命にも平等に訪れる。それは、野生動物も同じです。
特に、野生動物に場合は命を救うことが必ずしも良いとは限らない場面もあります。
人間やペットに場合、命を助けることは絶対的に正しい事でしょう。しかし、野生動物が息づくのは弱肉強食の世界で捕食者と非捕食者が存在し、全ての命は循環しています。
植物や昆虫を食べる小動物がいて、その小動物を捕食するフクロウやキツネがいて、そのフクロウやキツネが力尽きればその子達は昆虫や植物の糧となり、またそれを小動物が食べ。そうやって綺麗に回っています。
だからこそ、本来であれば無暗に野生動物に手出ししてはいけないというのは正しいことなのです。
しかし、その中でも交通事故や窓ガラスの衝突事故、ネズミ捕りシートの誤捕獲、ネコ被害、河川の擁壁からの滑落、トラバサミなど、人が介入してしまったことによって傷付けてしまったのであれば、そこは見て見ぬふりをしてはいけないと思っています。
また、例えば交通事故に遭った子がいたとして、明らかにもう手の施しようがない状態だった場合、これもわざわざ病院まで連れてきていただくかどうかはとても悩みます。
それだけ私達が助けてあげようと思ってしたことでも、彼らにとっては恐怖でしかなく、もう残りわずかな時間を恐怖の中で終えるのか、それとも慣れ親しんだ場所で静かに最期を迎えるのか。
これも発見者の方にはお話して、酷な選択ではありますが、最終的な判断はお任せするようにしています。
正解がなく、動物たちにどうしたいかを聞くこともできない。
だからこそ、日々何が最善かをずっと悩み続けています。
便宜上、“救う”という言葉をよく使っていますが、実は上から目線な気がして少しだけ苦手な言葉だったりします。
“救う”というよりも、“助けたいから助ける”、“命を諦めたくないから最後まで向き合う”という想いで日々傷付いた動物たちと接しています。
名前を呼ぶのは“誓い”と“願い”から
さとやま保護センターには、様々な種、様々な症状の野生動物が保護されてきますが、私達の決まり事として、保護されてきたその日のうちに名前を付けるようにしています。
これは単純に記録する上での個体識別の意味もありますが、それとは別に、“今、目の前にいるこの子へ最善を尽くそう”という自分の中での誓いと“元気になって元の場所に帰れるように”という願いを込めています。
名前を呼んで、一頭一頭、一羽一羽と顔を合わせ、些細な変化にも気付けるように。
時に、亡くなってしまう寸前の子が搬送されてくるケースも中にはあります。それでも、その子が生きていたという証を少しでも残す為にと名前を付けます。
今時分が向き合っているのは、この世界にたったひとつだけの代えの利かない命なのだと、名前を呼ぶ度に再確認し、全力で向き合うようにしています。
これからもきっと、たくさん泣くことはあります。
自分の無力さを痛感することも、自分のしたことに意味はあったのかと自問自答することも絶対にあります。
それでも、自分たちが諦めてしまえば繋げられる命も繋げられない。
そして、有難いことにこんな私達を応援してくださる方がいるから、悔しさも苦しさも全部引き攣れて歩みだけは止めずに行きたいと思っています。
-手紙-
頑張って元気になった子達へ。
ちゃんとごはんは食べれてる? 怪我とかしてない?
今の寝床はどんなところなんだろう。
仲間や家族はできたかな。
君たちが私達やここでの生活を忘れて、たくさん太陽を浴びて、自然の中で寿命の限りにきちんと生きて。
そうやって過ごしていてくれることをずっと願ってるよ。
天国に行った子達へ。
もう新しい命に生まれ変わったかな。
まだもう少し時間がかかるかな。
痛くて怖い思いをさせてしまったけど、最期まで頑張ってくれてありがとう。
君たちが教えてくれたことは全部忘れない。全部、次の命に繋げるよ。
たくさんの思い出をありがとう。
次はもっと長く生きて、幸せに過ごせることを祈ってる。
みんなが教えてくれたことは、これからも絶対に無駄にしない。
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