公益財団法人 オイスカ
2,092,774円
寄附先
公益財団法人 オイスカ
【乾燥地で暮らす人が、故郷で暮らし続けられるように】
皆さん、こんにちは!今回初めてフルマラソンを走ります、大学院生の青山優菜です。
私が今回マラソンに挑戦しようと思ったのは「乾燥地で暮らす人が故郷で暮らし続けるような環境を守りたい」からです。
私は昨年1年間ウズベキスタンに滞在しており、現在は現地の農業について勉強しています。ウズベキスタンは中央アジアに位置する乾燥地で、国土の8割は砂漠です。私が滞在していた西側地域は乾燥がより厳しく、年間降雨量が日本の1/10もありません。さらに、農業用水は国全体の利用可能水の9割以上を占めており、生活用水として使える水が非常に限られています。気候変動の影響や人口増加等によって、ウズベキスタン国内で使える水の量はますます減っていくとされています。
ウズベキスタンには現在3,500万人ほどが暮らしており、そのうち3割が農家として生計を立てています。しかし、このまま農業での水の浪費が続いたら、生活で必要な最低限の水すら得られなくなり、農家も農業で生計を立てることが難しくなります。昨年現地で過ごした1年間を通して、彼らが故郷を離れなければならない日が来てもおかしくない、そう思いました。人は誰しも、自分の生きたい場所で生きる権利を持っているはずです。さらに、現地の友人たちのことを考えると、環境が壊されることで故郷を離れざるを得ないことは悲しいし、あってはいけないと思います。
そこで、農業の水消費を減らすことで現地で使える水の量を増やすため、節水型農業の普及というテーマで勉強しており、博士課程の取得も目指しています。
↑飛行機から見たウズベキスタンの景色。
大学院に入学してから数ヶ月経った頃、勉強に対する自信をなくし、やはり自分には研究なんて向いていないと諦めそうになっていたときでした。気分転換に走ってみたところ、自分が好きと思えるマラソンに全力で取り組むことが、勉強のためのエネルギー源になっていることに気づきました。
元々身体を動かす事は好きで、いつかはフルマラソンを走ってみたいと思いつつも、今まで最長5kmしか走ったことがありませんでした。フルマラソンを走りきるには、かなりのトレーニングが必要であり、そんなことする暇があるならもっと勉強しないといけないのでは・・・?そんな想いが生まれては消えの繰り返しで、ずっと諦めようと思っていました。でも今は、走ることが自分の目指す世界に一歩近づけてくれる、自分のなかでそんな好循環が生まれていると感じています。
42.195kmを走りきることで、乾燥地の人々が故郷で暮らし続けられる環境、そして友人たちの笑顔を守るためのモチベーションに繋げていきたいです!
今回寄付先として選んだオイスカは、人材育成を通じて地球環境を守ろうと活動しているNGO団体です。一方的に支援するのではなく、現地の人の主体性を育みながら、農業や植林活動を通じた持続可能な環境保全活動を行っています。
オイスカは、私に国際協力への道を示してくれた団体でもあり、今でも応援してくださっている、私の人生になくてはならない存在です。私は昨年1年間、本団体が行っているウズベキスタン砂漠緑化プロジェクトに、現地駐在員として関わらせて頂きました。環境問題の規模の大きさと深刻さを体感できたこと、現地で新たな繋がりができたことは、今の私が大学院に進むきっかけであり、勉強のモチベーションにもなっています。
だからこそ、今回このマラソンを通してこれまでの恩返しができたらなと思っています。
↑オイスカの植林地(タイ)で、現地の方と植林活動をした時の様子
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