少し昔の話をします。

ぼくがまだ10代のころ、ひきこもりの子どもを持つお母さんたちが、政治家に自分たちの思いの丈をぶつける対談の場に参加させてもらったことがあります。お母さんたちは、みんな泣いていました。胸の内、息子・娘の心の叫びをたくさん話しましたが、そのとき社会は変わらなかったと思います。

一方で、大手代理店や有識者の政策提言が施策や法になる、そんなシーンも見てきました。得を生む政策提言をできるくらい知恵と知識を蓄え、それを遂行する心ある技術者集団がいれば、あのときのお母さんたちの衝動を、ぼくが代わりに形にすることができる。そんなことを考えていました。

それだけでなく社会の問題というのは、ほんとうにたくさんあって、そういう時代を生きて、生きて、生きているぼくが世の中にあふれる、人々の社会変革への衝動を形にしていこうとはじまったのが、このHELLOlifeのはじまりです。

企業と行政と協働し、労働や雇用分野でもがく中、複雑に絡み合った、この豊かなまちの格差や貧困にぶちあたっています。現場をもち、研究と学びを重ね、鍛えれた練られた言葉とデザインを探求し続ける。そして、社会的支援を必要とする人々の代弁者となって政策提言・政策遂行するため、ご支援いただける方を募っております。

何卒よろしくお願い申し上げます。

NPO法人HELLOlife代表理事

塩山諒