《現地レポート》洪水被災地ジョガットプール村訪問
2024/10/1 17:48
こんにちは、認定NPO法人シャプラニールの長瀬です。
ただ今私は、バングラデシュ東部で発生した大洪水の救援活動のために南東部フェニ県のダルバルプールユニオンにあるジョガットプール村に来ています。
村に残る洪水の傷跡
8月末の洪水発生から1カ月が経っているものの、村に入ると災害の規模の大きさを実感させられる光景が広がっていました。レンガを敷いた道は崩れてしまっており、柱だけを残してすべて流されてしまった家、土台の土が流され傾いてしまった家などがあちこちに見られます。

洪水発生時、住民の方々は村の中にある2階建ての家の屋根に避難していましたが、5日ほど水が全く引かなかったそうです。1週間ほど経って、ようやく軍や他の地域のボランティアの人たちが食料を持ってきてくれたものの、それまでは村人たちで助け合うしかない状況だったとのこと。20日間ほどは電気もなく、電話も復旧しなかったそうです。
このような大規模な災害はこの地域では少なくとも60年は発生しておらず、住民たちの間で防災についての知識や認識が薄く、洪水が来る前の備え(非常食の備蓄や重要書類の保護)等もできていなかったといいます。
不安を抱える村の住民たち
村人の男性のひとりは涙を流しながら当時のことを話してくれました。
「私の孫(8歳)は、避難中に母親の手から離れてしまい、近くの家の人が孫を助けて預かってくれていた。水がなかなかひかず、母親のいるところに戻れたのは3日後だった。3日間よく踏ん張ってくれたと思う。流されてた死んでしまっていたかもしれないと考えるととても耐えられない気持ちになる。洪水から1カ月ほど経ったが、今でもずっと私や母親の腕をつかんでぜったい離さないんだ。いつまた離れてしまうか不安で仕方がないのだと思う。この子はとても怖い思いをしたんだよ。」

村に住む1500世帯のうちほとんどの家が流されてしまったり、壊れたりしています。田んぼや畑の作物、養殖池はすべて水に浸かり、今年の収穫がなくなってしまっただけではなく、泥が入り込みすぐには田植えもできる状態ではないため、収入手段を断たれてしまった人々が多くいます。
洪水発生から今まで、住民たちは自分たちで道や橋を直し、食べ物を分け合いなんとか生活している状況です。

私たちはこの地域で聞き取り調査を行い、必要な支援の準備を進めていきます。
※本緊急救援活動は、NPO法人ジャパン・プラットフォームの助成および、シャプラニールが実施するクラウドファンディングをはじめ皆さまからのご寄付によって実施されます。
バングラデシュでの活動が評価され、第5回「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」教育の部を受賞しました
2024/9/30 10:31
この度、シャプラニールは、SDGs達成へと行動する人を支援する第5回「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(※)の教育の部を受賞しました。
今回、2006年よりバングラデシュ・ダッカで行ってきた「家事使用人として働く少女」の学びと環境改善をする活動が評価され、教育の部を受賞するに至りました。
※「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)は、持続可能な未来をめざして〈医療〉〈教育〉〈福祉〉〈環境〉〈経済〉〈平和・人権〉〈芸術〉〈農業〉の各分野で、SDGsの達成に向けてめざましい功績を残した団体・個人を支援するために公益財団法人岩佐教育文化財団によって2022年春に創設されました。
SDGs岩佐賞とは https://sdgs-iwasazaidan.com/
受賞者の紹介は9月30日(月)朝日新聞の朝刊に掲載されています。
詳細はこちら https://www.asahi.com/sdgs/article/15377751
この受賞も励みに、シャプラニールは今後ともバングラデシュで家事使用人として働く少女たちの権利が守られている社会をめざした継続的な活動を行っていきます。
クラウドファンディングのご支援は、少女たちの支援活動にも活用されます。引き続き、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
【応援メッセージ:株式会社パデコ技術部長 大西靖典】バングラデシュはきっとこの試練を乗り越える
2024/9/13 14:48
認定NPO法人シャプラニール下鳥です。
クラウドファンディング のご寄付がついに200万円を突破しました!皆さまの応援が活動の力となります。本当にありがとうございます!
今回は株式会社パデコ技術部長/シャプラニール理事・大西靖典さんからの応援メッセージを紹介いたします!
<応援メッセージ>
シャプラニールとの出会いは、当時円借款を所掌していた国際協力銀行のダッカ事務所に赴任した1999年。主に橋梁や発電所といったインフラ整備支援を行っていた私には、バングラデシュの人々、文化や社会、地方に関する知識や情報が不足していたため、ダッカに事務所を構え「我こそはバングラデシュの辞書だ」と言わんばかりのシャプラニールとのつながりは必然であり、まさに私の先生でした。

(写真:右から2人目)
当時世界最大の貧困国と言われることもあったバングラデシュも、喜ばしいことに近年は高度成長を継続し、2026年には後発開発途上国を卒業する見込みです。一方、長期一党支配による汚職の蔓延や民主主義の後退という難題が指摘されています。そんな折今でも信じられない政変が起き、変革への期待が高まっています。ただ同時に東部で数十年に一度の大洪水が発生するという試練が与えられてしまいました。でもバングラデシュはきっとこの試練を乗り越えてくれると信じますし、シャプラニールは強力に支援します。多くの皆さんがこの支援の輪に参加して頂けることを願っています。どうぞよろしくお願い致します。
株式会社パデコ技術部長・シャプラニール理事 大西靖典
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大西さん、ありがとうございました。25年ものあいだバングラデシュにかかわってきた大西さん。
バングラデシュへの大きな期待と希望が込められたメッセージありがとうございます。
政変や洪水の影響で日々の生活がままならない人々もまだ多くいます。ぜひ引き続き、ご支援・応援をお願いします。
《お知らせ》バングラデシュ東部で発生した大洪水被災地での救援活動を開始しました
2024/9/27 16:51
こんにちは、認定NPO法人シャプラニール バングラデシュ事務所長 内山です。
クラウドファンディングへご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。
クラウドファンディングのページ上でもお伝えしていました通り、8月中旬からの断続的な大雨によりバングラデシュ東部で大洪水が発生し、甚大な被害が生じました。被災地域は東北部および南東部の計11県、被災者は約580万人におよび、この地域での洪水は30~40年ぶりともいわれています。
8月中旬からの断続的な大雨によりバングラデシュ東部で大洪水が発生し、甚大な被害が生じました。被災地域は東北部および南東部の計11県、被災者は約580万人におよび、この地域での洪水は30~40年ぶりともいわれています。

シャプラニールは、被害が特に大きいものの支援から取り残された南東部フェニ県のインド国境に接する地域で、この地域で活動実績のある現地NGO(COAST Foundation)をパートナーとして、緊急救援活動を9月25日から開始をしました。 水はすでに引いていますが、多くの家屋、水関連施設、農地が被害を受け、この大洪水の影響は長期におよぶと考えられます。
シャプラニールでは、被災地にバングラデシュ駐在員およびバングラデシュ事務所スタッフ、東京事務所スタッフ2名を順次派遣し、事業の実施やモニタリングを行います。
支援の進捗情報はこちらでも報告していきます。引き続き応援をお願いいたします。
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【事業概要】
・事業地:フェニ県ポシュラム郡ミルジャナゴル・ユニオン、チトリア・ユニオン、およびフルガジ郡ダルバルプール・ユニオン(2郡、3ユニオン)
・パートナー団体:COAST Foundation
・事業内容:食料および物資(生活用品)の配布
・対象世帯数:4,100世帯(被災世帯のうち、障害者世帯、寡婦・別居・女性世帯、高齢者世帯、最貧困家庭、セクシュアル・マイノリティ、授乳中・妊娠中の母親のいる世帯から選定)
※本緊急救援活動は、NPO法人ジャパン・プラットフォームの助成および、シャプラニールが実施するクラウドファンディングをはじめ皆さまからのご寄付によって実施されます。

