大阪の完全失業率は全国ワースト3。全国的にも「働く」ことに厳しいことをご存じでしょうか。そのなかでも若者の失業率は突出して悪い状況にあります。彼らが社会とつながり、経済的にも自立を促していくことが急務です。
大阪に住む56,000人の若者が「働きたいけど働けない」状態にあります。苦境におかれる大阪の若者をみんなで支えていくため、力を貸してください。
ストーリー
大阪府の若者を支えてください
私たちは若者の「働く」と「働き続ける」を応援する認定NPOです。
みなさんは大阪府が「働く」ことに厳しい状況があることをご存じでしょうか。
昨年、大阪府の完全失業率は3.2%で全国3番目に悪い結果となりました。そのなかでも若年層(15-24、25-34歳)は4.5%と突出して高く出ています。実数にして約56,000人が「働きたくても働けない」状態にあります。
私たちは年間2,000名を超える若者と出会い支援活動をおこなってきており、大阪での活動も積極的に行ってきました。
若者たちから聞こえてくる「生きづらさ」は非常に厳しい状況にあることを痛感させられます。
“社会的孤立”という問題
新型コロナウイルスの影響をもろに受け、雇用環境は大打撃を受けました。
特に強い影響を受けた「宿泊・飲食サービス業」は若者がその市場を支えてきた業種であります。
充分なキャリアの積み上げもなく、有力なスキルを持ち合わせていなかった若者にとって、現状は極めて苦しい状況です。就職活動をしても採用につながらない。そんな日々が続いたある若者は「私なんか社会に必要ない」と思い詰めていました。
体力があって、吸収力があって、チャンスに溢れている・・・
そんな「可能性の象徴」のように思われがちな若者像もあって、いまだ「働いてないのは自己責任」と社会から厳しい目線も向けられたある若者は「こんな出来損ないの自分が悪いんです」と心を閉ざしていました。
誰がコロナ禍を予想できたでしょうか。どれだけの人が現在の世界情勢を想定して動いていたでしょうか。
私たちは若者の「働きたいけど働けない」という状態を、自己責任として放置してはいけないと考えています。
みんなで若者を支えることができます
リーマンショックやバブル崩壊など経済的な危機の影響を受け、安定した就労を実現できないまま苦しい状況におかれた「就職氷河期世代」に対する支援を積極的に始まったのはつい数年前のことです。
もっと早い段階から支援を始めることができれば、人生はもっと違うものであったでしょう。
私たちは第2の就職氷河期世代を生み出すことを止めなければなりません。
厚労省は、若者を支える価値を「コストギャップ」として計算しました。
ある若者が25歳から65歳まで正社員として働いた場合に発生する税収と生活保護を受け続けた場合の社会保障費の差を計算すると最大で約1億5千万円のギャップがあるとしています。つまり、若者が社会とつながって生活することは、支出する必要のない社会保障費を抑え、税収増によって日々の生活に還元される「社会投資」なのです。
私たちの活動について
大阪マラソンでいただいたご寄付は大阪を拠点に活動する支援事業を拡充するために使用します。
現在も一般的な支援サービス(個別相談・就労体験・スキル向上セミナー等)を提供することができていますが、若者側から挙がってくるニーズの高い支援や社会からの要求にも応えられる体制を整えます。
就労支援機関は、必ずしもUSJのような「喜んでいく場所」ではありません。自責の念にかられ、どうにかしようと努力したにも関わらずうまくいかなかったとき、人様の迷惑をかけたくないがこれ以上どうしたら良いかわからないと八方ふさがりになって初めて選択肢に入ってくるということもあります。
私たちはこの状況も良いと思っていません。若者が「ここだったら利用したい」と思えるように居心地がよく、安心できる場所へと支援機関を変えていくことで、より早期に関わりを持って支援を始められる環境を整えます。
寄付は税額控除の対象です
育て上げネットは認定NPO法人です。いただいた寄付は、確定申告を通じて税額控除を受けることができます。手数料を引いて寄付額の最大40%の還付されます。また、お住まいの自治体制度に応じて、さらに控除を受けられる場合があります。
個人だけでなく、法人でのご寄付の場合は損金として算入することができます。
※決済送金の都合、2023年分の控除を受ける場合は、2023年11月24日(木)までに寄付決済を行ってください。
担当者よりメッセージ
若者の抱えている悩みは複雑に絡み合って、全員に当てはまる答えはありません。
孤立した若者が社会とのつながりを取り戻すまでにかかる時間も経験もまったく違います。
ただ、ひとつはっきりしているのは、こうした苦難に悩む若者のことを、社会にいる "みんな" が知っていて、彼らが勇気を出して一歩踏み出したとき、温かく迎えられる社会だったら若者の一歩の歩幅が小さくても良くなるということです。
私たちは「若者と社会をつなぐ」をミッションに活動しています。これは若者は社会をつなぐだけでなく、社会が若者に歩み寄ることも目指しています。
みなさまの支えがあることで、社会から否定され、孤立した若者と接するとき、「こんなに応援してくれる方がいるんだよ」と伝えられるようになります。
社会の一員であるあなたのご支援がひとりの若者の未来を変えると私たちは心から信じています。ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
認定NPO法人育て上げネット 大阪マラソン担当
山崎 梓
■育て上げネットへのお問い合わせ
育て上げネットチャリティマラソン事務局
大阪マラソン担当:山崎
メールアドレス:info_marathon@sodateage.net
(開所:祝祭日除く月曜~金曜 10:00~17:00)
※プログラム利用者の感染症の影響を抑えるため、テレワークで対応しているため、メールでのご連絡がスムーズです。