【団体・活動紹介】
スローガンは『小さいけれど、チカラもち!』。紛争・貧困・食糧難に喘ぎつつも支援が届かないエリアで、教育・公衆衛生・水環境・紛争被災者支援をダイレクトに行っています。
【寄付金の使途】
モザンビーク北部のペンバ寺子屋(スラム地区の子どもたち350名が通所しています)での配食活動と公衆衛生活動、テロ紛争避難施設・平和の家の設備整備に直接活用させていただきます。
【寄付控除の有無】
個人でご寄付される場合、寄付金控除はありません。法人(企業)の場合は、損金算入ができます。
ストーリー
【団体概要紹介と挨拶】
モザンビークの首都から最も離れた北部のスラム地区に事務所と住居を構え、設立から11年目。現地で草の根活動を続けている団体は、当会だけです。支援の光の届かないエリアで、地域住民との信頼関係をベースにして、スラム地区に住む老若男女が主体となった教育・公衆衛生・水環境・環境保全・テロ紛争被災者支援活動を行っています。
(写真:ペンバ寺子屋の幼児組にトラディショナル石鹸を配って、手洗いの方法を教え習慣化し、疾病予防を行っています)
【取り組む社会課題】
・乳幼児死亡率の低減⇒18%から改善しているものの、細菌やウイルス等感染症により亡くなる子どもたちがまだまだおり、公衆衛生教育に注力。
・栄養失調率の改善⇒6割を超える栄養失調。スラムの子どもたちの15%が1日1食以下で生き抜いているため、朝と晩の配食を実施。
・識字・基礎教育の向上⇒道徳教育を基盤とした、読み書きや算数など教育活動を、スラムの学び舎・寺子屋にて幅広く実施。
・安全な水アクセスの向上⇒危機的かつ慢性的な水不足。水道を引いていても水が出るのは週に1回数時間。井戸やトイレ、共同水タンクの設置を実施。
・貧困問題と環境問題の両立⇒環境保全が行われていない地域で地域住民が必要とする問題解決を。食べられる緑化や美化活動を実施。
・テロ紛争被災者の救済⇒紛争問題で支援が行われているのは主に外資の天然ガス開発エリアであるため、ふるさとを追われた人たちに安全な住まいを提供。食料・衣料・浄水器の配布。
・見捨てられた地の問題を啓発⇒テロ紛争が激化しながらも報道されない地域の問題を伝えるべく、講義公演活動を日本・欧州で実施。
(写真:ナティティ平和の家(紛争避難民施設)に手掘りで45mの井戸を整備し、外壁の蛇口から地域の人たちみんなが安全な水を使用可能)
【私たちが目指す社会】
安寧と調和に満ちた社会を目指しています。
キーワード 『平和・相互扶助・愛情』
(写真:ペンバ寺子屋では、子どもたち一人にたっぷり愛情を注ぎ、少しのものでもみんなで分かちあいながら、寺子屋キッズはすくすく成長していきます)
【事業内容と実績】
教育活動:スラムの学び舎・寺子屋(ペンバ・ナンプラ2箇所)の運営。2歳から15歳をメインに約350人の子どもたちが通所しています。
道徳教育を基本に、読み書き・算数・英語・工作・音楽など幅広く教育を実施しています。
公衆衛生活動:子ども公衆衛生活動により、3年連続で寺子屋の子どもとその家族の細菌・ウイルス等の感染症による死者ゼロを達成。
水環境活動:井戸とトイレの設置。農村地区の浅井戸は30箇所以上、町のスラム地区での深井戸は2箇所設置。トイレの設置や、水道インフラの整備も行っています。
環境保全活動:ペンバ青年美化隊による環境美化活動(7回実施)、食べられる緑化・モリンガの栽培によりスラムの各家庭の庭にモリンガを移植。
テロ紛争被災者支援活動:国内避難民施設・平和の家の建築と運営。食料・衣料・浄水器の配布。救急搬送活動。
国際相互理解推進活動:日本・欧州での講義公演活動を400箇所以上で実施。
(写真:寺子屋での教育。年長者が年少者を教えていく、学びの循環をつくっています。ベランダ教室と屋外教室で実施)
【これからやりたい活動】
経済と支援の循環を創造する『小さな商いプロジェクト』。
失業率が7割を超えているため、雇用創出と、相互扶助力を強化していくために、スラムの人たちが必要とし彼らが働ける、小さな商売を興していく計画です。
例えば
◎パン屋⇒業務用パン焼き機を導入し、毎朝の子ども配食活動に活用しながら、平和の家でパンの販売も行う。
◎薬局⇒当会では病院の救急搬送と薬の購入も行っていますが、薬局に病院で処方された薬がないことが増えているので、自ら薬局を開店したい。
◎理髪店⇒バリカンでの散髪、女性の髪の毛の編み込みなどを行う。
◎製粉・籾摺屋⇒米の籾摺り、トウモロコシの製粉を行う。
◎運送屋⇒バイクタクシーや、トラックを使った運送屋さん。
利益を子どもたちの食費や進学費用、起業を希望する若者の育成・サポートに活用し、雇用創出。またその利益で支援を行い、経済と支援を循環させていきたいです。
(写真:寺子屋での朝のパンの配布。いちばんお腹がすいている朝に、みんなだいすきなスラムのパン屋さんの美味しいパンを配っています)
【代表のメッセージ】
支援の光の当たらないエリアへ、大阪マラソンのチカラを借りて、未来の光を。
モザンビーク北部は、現在、天然ガス開発とイスラム過激派のテロ紛争が同時並行で進行しています。
資源開発と紛争問題は、なかなかニュースで伝えられることがありませんし、モザンビークで起きている紛争により、これまで6000人近くが亡くなり、100万人が避難を余儀なくされ、115万人にのぼる人たちが深刻な食糧難に対峙していることを知っている方も少ないことでしょう。
刺激的だったり、親近感のある情報が、人の注目を集めて、事態を動かす力をもつ時代。
救われるひとたちも多くいる一方で、情報の影になり、同じ世界に住む、たくさんのエリアの、たくさんの人たちが、今も生きることと戦っています。
私たちは、スローガン『小さいけれど、チカラもち!』にあるように、支援の光の当たらない、取り残されたエリアで活動を続ける、小さな団体です。
そこでスラムに住む職人さんやママさん、青年たち総勢95名とともに、命を守り、未来を拓いていく活動を地道にコツコツと行い、今年で11年目になります。
大阪マラソンを通じて、モザンビークのこと、また、まだ行ったこともどんな国かも知らないけれど、問題が山積している国、エリアのことに、少しでも関心をもっていただき、小さな支援の輪を、”確実に”、命を守る活動につなげていきたいと思っています。
(代表理事 榎本恵)
(写真:農村での有機農業(現在は紛争が起きていて入れなくなっています)を行う当会代表の榎本恵)
【最後にエントリーのお願い】
健康的に、気軽に走って、人とつながり、世界をより善いものにしていくチカラになる。
大阪マラソンへのエントリーを何卒、よろしくお願いたします。
チャリティグッズのアイテムもたくさんあります。そちらも要チェックです!
最後までお読みくださり、ありがとうございます!
当日は、楽しく完走できますことを、お祈りしております。
感謝
モザンビークのいのちをつなぐ会 代表 榎本恵