「淀ちゃん」のような寄鯨(よりくじら)は北海道内だけでも年間100件!寄鯨調査車両購入に支援を

寄附先

NPO法人 ストランディングネットワーク北海道 Stranding Network Hokkaido SNH

ストランディングネットワーク北海道

支援総額

1,867,250円

支援総額

1,867,250円

支援者数

207人

残り

終了

このキャンペーンは終了しました

おたる水族館さんから応援メッセージをいただきました!!

2023/3/18 00:32

皆様こんにちは。おたる水族館です。

私たちおたる水族館は、ストランディングネットワーク北海道さんのクラウドファンディングを応援しています!

おたる水族館では日本で唯一、ネズミイルカを飼育展示しています。実はこのネズミイルカたちはストランディングネットワーク北海道の皆さんが保護した個体で、水族館の中でイルカがどんな生態なのか、未知の部分を探る研究もしています。ネズミイルカは漁網にかかり死んでしまうこともあるので、そうならないように、かつ漁師さんはこれまで同様に漁ができるように、私たち人間の生活と野生動物の保全の両立のために研究は不可欠です。

この研究は一面に過ぎず、ストランディングネットワーク北海道の皆さんは北海道全域で座礁した様々なクジラやイルカの調査をしています。水族館などでの研究では発見・解明できることは一部分で、実際に野生のクジラやイルカを海で調査すること、それも座礁した死体から色々な事で色々なことが判ります。

わたしたち人間とすべての野生動物、そしてそれを取り巻く自然環境は実はお互いに密接に関係していて、最近ではこれを「ワンヘルス」と呼んでいます。死んだクジラを調べることで、単に死因だけでなく、何を食べているか、体の仕組みはどうなっているか、更には人間生活の影響を推しはかることもできます。陸上動物と違い、海の中では生態や行動を観察するのにも限界があるイルカやクジラに関しては、死体からわかる情報はとても貴重なのです。

広い北海道全域で機材を積んでスピーディに行動(時間が経つとクジラの死体は極端に変化してしまいます)するために、専用車は不可欠です。

ストランディングネットワーク北海道さんへの皆様の温かいご支援を,どうぞよろしくお願いいたします!


写真出典)https://www.uu-hokkaido.jp/corporate/tourism/otaru/otaru-aq.shtml


今日は,寄鯨についてもっと詳しく知りたい!という方向けに,SNHのメンバーが執筆した本を紹介します。

「出動!イルカ・クジラ110番~海岸線3066kmから視えた寄鯨の科学~」  松石 隆 著 (海文堂出版)

この本は,北海道大学水産学部の活動を紹介する「北水ブックス」シリーズの一冊として刊行され,中学生・高校生を対象にしています。A5判128ページと楽しく読み切れるサイズで,フルカラーの写真をふんだんに盛り込み,やさしい文章で書かれています。鯨類に関する基本的な知識からはじまり,ストランディングとSNHの活動紹介,北海道に打ち上がる鯨類9種類の紹介,ストランディング(寄鯨)調査にもとづく研究が紹介されます。さらに,北海道大学鯨類研究会の紹介,実は密接な関係にある函館と鯨の関係,最後に「なぜ北大水産学部が鯨類の研究をするのか」と題して,北大水産学部の広範な研究も紹介しています。

あくまで一般書ですので,平易に書かれています。中学生,高校生,あるいは大学生・一般の方でも,ストランディング研究に興味がある方におすすめします。

「クジラのおなかにはいったら」  松田 純佳 著 (ナツメ社)

世界には91種のクジラが存在しますが,そのうち40種あまりを日本で見ることができるのはご存知でしたか?

本書では,函館を拠点に寄鯨調査を行い,とうとうNPO法人化に至った著者の歩みを,数々の事件や研究の苦労,発見の喜び,恩師や協力者,後輩とのかかわりを通して紹介します。

2022年には,中学生を対象とした第55回夏休みの図書(緑陰図書)にも選ばれました。将来の夢を考え始めた中学生の皆さん,ぜひ春休みの1冊にいかがでしょうか。飾らないまっすぐな言葉が,きっと気持ちを後押ししてくれますよ。

SNHのホームページでは,上記のほかにも鯨類研究者の著書をたくさん紹介しています。リンク先からお求めいただけますので,ぜひどうぞ。

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漁業において,漁獲対象ではない種を意図せず漁獲してしまうことを「混獲」と呼びます。ネズミイルカは沿岸域に生息するため,混獲されやすい種として知られています。先日の活動報告でもご紹介した通り,現在おたる水族館で飼育されている4頭のネズミイルカは全て,定置網で混獲された後にSNHが保護した個体です。

鯨類は私たち人間と同じ哺乳類なので,水面に浮上して呼吸をする必要があります。そのため,定置網で混獲されたネズミイルカが漁獲物によって水面に浮上できず,死亡してしまうケースも少なくありません。また,定置網での混獲は漁業操業の妨げとなるだけでなく,漁具の破損に繋がることもあります。混獲はネズミイルカと漁業者の双方にとって深刻な問題なのです。

定置網での混獲防止策として,「定置網内に格子状の仕掛けを設置する」というものが考えられます。つまり,漁獲物が溜まる部分よりも手前にネズミイルカが通過できないサイズの格子を設けることで,迷入を防止しようという作戦です。このような格子状の仕掛けを設計するために,ネズミイルカのパッサビリティ(Passability),すなわち「どの程度狭い隙間を通過できるか」ということを調査する研究が実施されました。

ところが,おたる水族館の飼育個体を対象に実験をすると,ネズミイルカが40cm程度の極めて狭い隙間を通過できることが明らかになりました。定置網漁業では,サメやマグロといった大型魚類が漁獲対象になる場合があります。そのため,この値をもとに格子状の仕掛けを設計することで,ネズミイルカだけでなく漁獲対象の魚類までもが網に入らなくなってしまう可能性が指摘されていました。

そこで現在は,格子の形状に工夫を施すことで,「魚類は通過できるがネズミイルカは通過できない仕掛け」の設計を目指す研究が進められています。このように,鯨類と人間の共存に寄与する知見を積み重ねるためにも,SNHが継続的に活動することが重要です。


私たちと同じ哺乳類でありながら、進化の過程で決して住みやすいとは言えない水中での生活を選んだイルカやクジラ達。

一生を水中で過ごすため、その生態の多くはまだまだ謎に満ちています。

そんなイルカやクジラ達が弱ったり、絶命して海岸にたどり着くことを「ストランディング」といい、日本では年間300件以上のストランディングが報告されていて、北海道では年間100件ほどのストランディングが発生しています。

それでは、私たちの生活でイルカやクジラのストランディングがどう関わってくるのでしょうか?

2018年鎌倉にストランディングしたシロナガスクジラの胃の中から大量のプラスチックが見つかったというニュースを覚えてる方も多いと思います。

プラスチック製のストローを紙製のモノに変更したり、レジ袋から再利用できるエコバッグを使ったりと、この出来事は私たちの海洋プラスチックゴミやSDGsへの関心も高まるきっかけにもなったと感じます。

この様に、ストランディングの研究はクジラやイルカの生態の謎などを解明するだけではなく、環境問題等の考え方や行動に発展する可能性も多く含んでいます。

ストランディングしたイルカやクジラたちの声を聞く活動している研究者がいるという事を知ってもらい、応援することができるクラウドファンディング。

クジラやイルカのことを知るきっかけの一つとして、一緒にストランディングネットワーク北海道をご支援いただけるととても嬉しいです。

whale artist あらたひとむ

世界中の人にクジラを知ってもらう活動をするホエールアーティスト。

著書に「クジラ・イルカの雑学図鑑」海文堂出版がある

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NPO法人

ストランディングネットワーク北海道 Stranding Network Hokkaido SNH

〒041-8611

北海道函館市港町3-1-1北海道大学松石研究室

https://kujira110.com/

代表:松石隆

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