馬とのストーリーコンテンツ③ ハヤテとズルフィカール 〜競走馬のセカンドライフを豊かにするために〜
2022/4/30 07:35
キャンペーンの序盤にご紹介した所有馬5頭の(人となりならぬ)”馬となり”を知っていただけたらと思い発信している「馬とのストーリーコンテンツ」、本日がラストとなります。
アヴニールファームの中では、馬たちの強みや特徴、状況に合わせて役割が与えられており、決して馬に乗ることだけが全てではないことも感じていただけたら嬉しいです。
本日は、一番人気の”ハヤテ”と、ファームのエース”ズルフィカール”です!
2頭のプロフィールについては、以下をご覧ください。
▶︎右前肢の種子骨の骨折にて競走馬としてのデビューはかなわず。
現在もボルトが入っており、あまり走ったりすると脚に熱をもったり、
腫れたりするので引き馬専門で頑張ってくれています。
とにかく人懐っこくて人気者です。
▶︎エクレア顔でとてもかわいく、なんでもこなすオールマイティーな馬です。
馬なのに馬があまり好きではない。三白眼のツンデレタイプです。
アヴニールファームのエース。
乗馬レッスンや引き馬で活躍中の元障害馬です。
ハヤテは、とにかく居眠りするのが大好きで、あちこちで寝転んで、いびきをかいて寝ている姿が何とも人間っぽさを感じる馬です。とても人懐っこく、アヴニールファームで一番の人気者です。
そんなハヤテ、実は競走馬としてのデビューが叶わずに、アヴニールファームにやってきました。調教中に発生した右前肢の骨折による怪我のため、デビューまであと少しのところで走ることができなくなってしまったのです。
※骨折箇所の写真と手術の様子
当時馬事学院で受け入れられていたハヤテは手術を受け、そのまま馬の専門学校で常用馬として過ごし、その後アブニールファームで受け入れることになりました。
現在も脚にはボルトが入っており、あまり走ると患部に熱をもったり腫れたりするため、現在は引き馬専門でファームに貢献してくれています。
競走馬としてのデビューは叶いませんでしたが、今彼は持ち前の人懐っこい性格を活かし、ファームに訪れた人たちにニンジンをねだるなどして、いつも可愛がられています。
そしてもう一頭は、オールマイティに何でもこなすズルフィカール(通称:ズル)です。昨日ご紹介したオルフェ同様、ズルも以前は競走馬として活躍しておりました。
現役時代は、芝では中距離、ダートでは短距離を得意とし、当時から才能に溢れていた馬です。引退後は、馬の専門学校に移り、学生の乗馬の教材としてや、障害競技などの大会にも出場し、活躍していました。
そんなズルは、アヴニールファームが学校に直訴する形で受け入れています。
ふれあい・乗馬・外乗・レッスンも対応できるズルは、ファームのシンボルホースとして、開業間もない頃から私たちを支えてくれている戦友のような存在です。
2頭の生い立ちを見てみると、入り口は競走馬として同じスタート(ハヤテに関してもデビューはしていないが競走馬として育てられた)を切っていますが、その後の活躍の仕方や過ごし方は本当に様々であると感じます。
アヴニールファームの中では彼ららしく過ごしてほしい。彼らのバックグラウンドや個性を理解しながら、馬たちのセカンドライフが豊かなものとなるよう、これからも「馬の目線で考え、馬が好む(個性を活かせる)環境」を与えられるよう頑張っていきます!
いよいよキャンペーンも最終日となりました。馬たちの放牧地3カ所作成のため、本日23:59まで頑張って参ります。皆さまからの温かいご支援をぜひ宜しくお願いいたします。
馬とのストーリーコンテンツ② ゴールデンオルフェ 〜共にトラウマを乗り越えるために〜
2022/4/29 16:00
キャンペーンの序盤にご紹介した所有馬5頭の(人となりならぬ)”馬となり”を知っていただけたらと思い、一昨日から「馬とのストーリーコンテンツ」を発信しています!
アヴニールファームの中では、馬たちの強みや特徴、状況に合わせて役割が与えられており、決して馬に乗ることだけが全てではないことも感じていただけたら嬉しいです。
本日は、コミュニケーション能力抜群の”ゴールデンオルフェ(通称:オルフェ)”です!
彼のプロフィールについては、以下をご覧ください。
▶︎過去のトラウマから、馬装時の腹帯の締めや、洗い場をすごく嫌がります。
現在は、人を乗せる練習をゆっくり進めているのと、コミュニケーション能力に長けているので、コミュニケーション講座などで活躍しています。
オルフェは2011年1月〜10月まで競走馬として活躍していました。
現役時代から気の優しい性格で、比較的大人しいタイプの馬だったと思います。
引退後は、馬の専門学校に受け入れられ、生徒たちが馬について学習するための教材として活躍していましたが、ある日トラブルが起こってしまいました。
授業が終わり、乗馬用の装備をしている状態で洗い場に行った際に、オルフェが横転してしまったのです。もともと大人しくて臆病な性格の彼にとって、この出来事はトラウマになってしまったようで、その頃から馬装を怖がり、人に対する信頼も失ってしまいました。
馬装ができないということは、学校での役割を担えず、乗馬の世界では生きていけないということ。そうなってしまうと、”殺処分”という選択肢も出てきてしまうのです。
アヴニールファームは、競走馬が引退した後の処遇が少しでも改善されるよう、1頭でも多くの馬達を迎え入れ、またより多くの方々に馬の魅力を伝え、より良い環境で馬達が余生を堪能出来る牧場運営を目指しております。そのため、オルフェをファームに受け入れたことも自然なことでした。
トラウマを抱えた状態でアヴニールファームにきたオルフェ、最初はなかなかその状態を克服できませんでしたが、リハビリを行い、徐々に人の手からのニンジンを食べるようになったり、子どもたちとのふれあいができるようになったり、最終的には一般のお客さんを乗せられるくらいになりました。
そんな中、またオルフェにトラブルが起こってしまいました。
一般のお客さんを乗せて仕事をしている最中に、ちょっとしたことがきっかけで尻餅をついてしまったのです。せっかくファームに来てトラウマを克服したはずが、今度は乗馬の仕事を怖がるようになってしまいました。
オルフェは現在、人を乗せる練習をゆっくり進めているのと、乗馬の仕事ではなく、人と馬がどうしたらコミュニケーションを取り、心の繋がりをつくれるのかを学ぶコミュニケーション講座で活躍してくれています。
2度のアクシデントを経験したオルフェですが、人にも馬にも優しく素直な性格は変わりません。そしてそんな彼だからこそ担えるコミュニケーションの分野で、他の馬たちとは違った形でファームに貢献してくれています。
馬の性格や特徴、強みを意識しながら、一頭一頭が自分らしく過ごせるような環境を作っていきたいと彼を見ていると感じます。
キャンペーン期間も残り2日となりました。馬たちの放牧地3カ所作成のため、最終日まで頑張って参ります。皆さまからの温かいご支援をぜひ宜しくお願いいたします。
【感謝】初回目標200万円を達成いたしました!最終日まで駆け抜けます!
2022/4/29 09:52
キャンペーンを開始してから35日間で、277名もの方にご寄付いただき、昨日初回目標である200万円を達成しました!!!
これまでに寄付にご協力いただいた皆様、シェアで応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。
目標金額を達成したことはもちろんですが、アヴニールファームの活動を応援してくださる方がこんなにもいらっしゃることが何よりも嬉しく、励みになっております。
皆様からのあたたかいメッセージも大変嬉しく読ませていただきました。
今回皆様からいただいた支援金で、1ヶ所の放牧地の完全整備が可能となります。
放牧地整備に関してはゴールデンウィーク明けからの開始を予定しておりますので、また整備の状況やその中での馬たちの様子は随時ご報告をさせてください!
一方で、残りの土地(放牧地2ヶ所分)整備のための動きは、このキャンペーン期間でできる限り継続して参りたいと思っています。
大変ストレッチな目標であることは十分に理解した上で、現在アヴニールファームで過ごす13頭の馬たちに、一頭一頭十分なスペースと放牧時間を確保するためにも、やはり全3ヶ所の新しい放牧地作成は、時間がかかっても叶えていきたいと考えております。
まだまだ力及ばず、皆様方の御協力と御支援をお借りしてしまいますが、馬一頭一頭がしあわせな余生を過ごせる未来のために、引き続き暖かいご支援をお願いできますと幸いです。最後まで頑張って参ります。
馬とのストーリーコンテンツ① スモモとデール 〜親子ポニーの余生を見守るために〜
2022/4/27 15:17
キャンペーンの序盤にご紹介した所有馬5頭の(人となりならぬ)”馬となり”を知っていただけたらと思い、本日から3日間「馬とのストーリーコンテンツ」を発信していきます!
アヴニールファームの中では、馬たちの強みや特徴、状況に合わせて役割が与えられており、決して馬に乗ることだけが全てではないことも感じていただけたら嬉しいです。
最初は、子どもたちから大人気の親子ポニー”スモモとデール”です!
2頭のプロフィールについては、以下をご覧ください。
▶︎常に娘のデールと一緒にいないと不安でバタバタします。
子供達の人気者で、乗馬体験で沢山の子供達を乗せてくれています。
スモモに会いに来てくれる沢山のリピーターの方がいます。
▶︎母親のスモモが大好きで、スモモの気配が無くなるとさみしくなって大暴れします。
だから行動は常に一緒。
現在は年齢による関節痛の為、デールの体験乗馬は実施しておりません。
お仕事はえさやり人参をたべる事と、小さな子供達にふれあってもらう事です。
親子そろって子供達に大人気です。
スモモとデールは熊本で生まれました。
もともとは馬事学院の代表取締役である野口佳槻さんが個人で所有されており、馬事学院を開業したタイミングで千葉に移って、ずっとそこで飼養されていました。
アヴニールファームでは、地域の子どもたちを呼んでのふれあい事業を行っているのですが、立ち上がり当初は所有馬も少なく、子どもたちと交流してもらうために、馬事学院から2等を預かる形で受け入れておりました。
その後、ファームとしてもポニーが本格的に必要となり、親子2頭をアヴニールファームで引き取ることになりました。
スモモとデールの親子は、常に2頭一緒でないとお互いにとても寂しがります。
特に母親であるスモモはここ最近目が悪くなってきたことも相まって、娘のデールの気配が消えると地団駄を踏んで近くに行くことを望みますし、仕事中に他のサラブレッドがデールにちょっかいを出すようなことがあると、2頭の間に入って引き剥がし、娘を守るような行動を取ることもあります。
常にお互いの存在を確かめ合っている様子を見ると、とてもじゃないですが離すことはできません。
アヴニールファームの中では、親子ポニーのツーショットは当たり前の光景ですが、サラブレッドの世界では親子の馬が引き離されずにいることは珍しく、親子揃ってここまで年を重ね、ずっと一緒にいられるケースは決して多いことではないのが現状です。
いろんな縁が重なってアヴニールファームに来てくれたスモモとデール、今では子どもたちに大人気でファームに欠かせない看板親子になりました。
彼女たちがどんなときも離れることなくのびのびと過ごせる環境を作っていきたいと思うばかりです。
キャンペーン期間も残り4日となりました。馬たちの放牧地3カ所作成のため、最終日まで頑張って参ります。皆さまからの温かいご支援をぜひ宜しくお願いいたします。