サマーナイトシティの受け入れが決定しました!~ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーションの現況報告
2021/7/10 13:47
認定NPO法人引退馬協会事務局です。
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」の二頭目の受け入れ馬として、サマーナイトシティが決定しました。
サマーナイトシティは、2012年のマイルチャンピオンS(GI)はじめ5つの重賞レースを制したサダムパテック、2018年のヴィクトリアマイル(GI)を制したジュールポレールの二頭のGI馬を輩出した名繁殖牝馬ですが、自身には重賞勝ちがなく、公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの「引退名馬繋養展示事業」の助成金の対象とならない馬です。
サマーナイトシティ プロフィール
マンダララのような外国からやってきた繁殖馬同様、国内においてもサマーナイトシティのように自身に重賞勝ちはないながら、重賞馬を輩出した馬の余生は引退馬協会にとっても以前からなんとかしたいと考えていたテーマでした。
ナイスネイチャは重賞レースを4つ優勝しましたが、母のウラカワミユキには重賞勝ちはありませんでした。しかし、ナイスネイチャを生んでくれたウラカワミユキは同じように大切な存在だったので、フォスターホースにした経緯がありました。
最初にサマーナイトシティの相談を受けたのは昨年のことです。
不受胎が続いているので引退させたいとのことでした。そのときには引退馬協会で引き受けられる余裕がなく、もう一年、繁殖として使うことになりましたが、やはり不受胎だったとのこと。
重賞馬を輩出したお父さん、お母さんに、ナイスネイチャ・バースデードネーションの枠を広げたことで、こちらからお声かけをし、この度、新井昭二牧場より譲渡していただくことが決まりました。
馬体検査を実施したのち、秋には最終繋養地へ移動する予定です。
サマーナイトシティが、ナイスネイチャの母のウラカワミユキのように、穏やかな余生を過ごせますようよろしくお願いいたします。
【受け入れ状況について】
現在までにマンダララ、サマーナイトシティの二頭を正式に譲渡していただきました。
また、三頭が内定し譲渡書を交わす準備をしているほか、相談段階の馬が数頭おります。
馬名等は、引渡しに関する契約が調い、当該馬が当協会の所有となった段階で順次公表させていただきます。
今回のドネーションの対象となる「自身が重賞を勝っている」または「重賞勝ちのある産駒のいる」繁殖牝馬・種牡馬の所有者、管理者の方で 、引退馬協会に託したいとお考えの方はご連絡いただけると幸いです。
その後の牧場との交渉などの対応は、当協会事務局にて行います。
連絡先:otoiawase@rha.or.jp
マンダララの受け入れが決定しました!~ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーションの現況報告
2021/7/6 13:20
認定NPO法人引退馬協会事務局です。
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」の受け入れ馬として、マンダララが決定しました。
マンダララは、アイルランド生まれ。
自身はフランスで1回だけ出走して勝ち星を挙げたのちに繁殖入りし、第二子となるMandesha(仏)がGIレースで3勝を挙げたのをはじめ、重賞4勝、リステッドレース1勝、GIで2着2回という好成績を挙げ、母であるマンダララは期待を背負って日本にやってきました。
マンダララのプロフィール→
最終繋養地となったスウィングフィールド牧場の宇田様より以前から相談を受けており、引退馬協会が外国産繁殖馬について考える大きなきっかけになりました。
マンダララは現在、離乳した1歳馬の面倒を見ながら、同牧場の分場で過ごしています。
ナイスネイチャ・バースデードネーションではホーストラストに預託する前提で考えていることをご理解いただき、ホーストラストと同額の預託料にてこれからも預かっていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
【受け入れ状況について】
現在までにマンダララを含めて5頭のオファーをいただいております。
馬名等は、引渡しに関する契約が調い、当該馬が当協会の所有となった段階で公表させていただきます。
また、今回のドネーションの対象となる馬(「自身が重賞を勝っている馬」または「重賞勝ちのある産駒のいる種牡馬・繁殖牝馬」)をご存知の方は、引退馬協会までご連絡いただけると幸いです。
その後の牧場との交渉などの対応は当協会事務局にて行います。
連絡先:otoiawase@rha.or.jp
どうぞよろしくお願い申し上げます。
ご報告
2021/6/29 16:47
認定NPO法人引退馬協会事務局です。
現在の状況につきまして、ご報告申し上げます。
【入金のご報告】
本ドネーションの収納代行会社より、下記の通り入金がありました。
入金額は以前からの継続寄付を含むご寄付総額36,250,191円より、手数料などを差し引いた31,865,332円となりました。
このうち、5月18日の活動報告で記載いたしました通り、約30%相当の945万円を将来の資金ショートに備えプールさせていただきます。
【引き取り馬の状況】
現在までに4頭のオファーをいただいております。
馬名等は、引渡しに関する契約が調い、当該馬が当協会の所有となった段階で公表させていただきます。
また、今回のドネーションの対象となる引退予定の種牡馬、繁殖牝馬をご存知の方は、引退馬協会までご連絡いただけると幸いです。
その後の牧場との交渉などの対応は、当協会事務局にて行います。
連絡先:otoiawase@rha.or.jp
どうぞよろしくお願い申し上げます。
【クラウドファンディング終えての決意】
2021/5/18 10:08
〜お預かりした馬たちを最後まで見守るために〜
引退馬協会代表理事の沼田です。
この度は思いがけず多くの方からたくさんのご寄付をいただき、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。
金額もさることながら、16,296人もの方に支援していただくことができましたことが何よりも嬉しく存じます。
多くの方に競走馬の引退馬の現状を知っていただき、その上で支援しようと動いてくださったことをありがたく受け止めております。
最後まで大切に馬たちを見守るため決意を新たにすると共に、資金の活用方針について説明させていただきます。
《これからの方針》
(1)
4月19日のご挨拶の中で述べさせていただきました通り、ご寄付総額35,829,730円より収納代行会社への手数料(決済手数料5%、キャンペーン利用料6%+税、振込手数料)等、約12.1%を差し引いた3,149万円につきましては、約30%相当の945万円を繁殖馬を終の棲家へ繋ぐ為の資金がショートした場合に備えてプールいたします。なお、収納代行会社への手数料等は暫定的な金額の為、正確な金額がわかりましたら、あらためて報告いたしますので、ご了承ください。
(2)
引き取った馬の健康診断の結果、鹿児島まで長距離輸送がリスクが高いと判断された時やホーストラストでの緩傾斜地での放牧に適応できそうもないと考えられる場合はホーストラストへ預託できないことがあります。
その場合、他の牧場へ預託することになり、月々の預託料が高くなります。(この場合、ホーストラストは月3.3万円、一般的な養老牧場は月10万円前後)このような事態が発生した時には、必要に応じてプール資金の積み上げを行う予定です。
・今回集まったご寄付の会計は、当協会の一般会計とは切り離し、別会計として収支を管理し、出納状況の開示は、馬の引き取り状況に則して随時行います。
《牧場見学ルールの遵守について、再度のお願い》
4月26日にみなさまにお伝えいたしましたが、馬たちの暮らす牧場に見学に行く際は必ずルールやマナーを守ってください。
現在は新型コロナウイルスの感染対策を取っている状況であり、ナイスネイチャのいる渡辺牧場等、見学できない牧場があります。
特に小人数で経営されている牧場で万一感染者が出た場合は、馬たちの世話ができなくなってしまいますので、事情をご理解いただけますよう、お願いいたします。
見学できるのは牧場側のご厚意によるものです。皆さんが気持ち良く見学できるよう必ず守っていただきたく、多くの牧場はご家族や少人数で経営されていますので、電話などでの問い合わせを含め、牧場に過度なご負担をかけることは厳に謹んでくださいますよう、重ねてご理解とご協力をお願いいたします。
以上、今後の方針とお願いを述べさせていただきました。
皆さまにご理解いただければ幸いです。
認定NPO法人引退馬協会
代表理事 沼田 恭子