活動を続けるわけ その2〜寄付はどう使われるの?
2020/5/17 18:46
キャンペーンを開始して、すでにご寄付や温かい応援メッセージをいただき、感激しています。ありがとうございます。
今回、マンスリーサポーターに支援していただきたいのは、地域の困りごとやニーズに応えたいとローカルで行動する女性たちが、自分の力を発揮できるよう支える活動です。
・南三陸町・気仙沼と近隣の女性たちのエンパワーメントとつながりづくり
・東北はじめ、ローカルに暮らす女性たちのエンパワーメントとつながりづくり
・上記のための、南三陸町の拠点(コミュニティベース、パン菓子シェア工房、相談窓口)運営
「エンパワーメント」、つまり、背中を押す、力をつけるということ。
本人が持っている力を引き出し、自分で決めて動くことへ不安や怖れを乗り越えていく助けとなることです。
具体的には、集い、学び、相談し、つながる活動です。ウィらしく、ときに楽しく、ときに美味しく、ワクワクする方法を工夫していきます。
マンスリーサポーターから集まった寄付金は、そのための基盤となる拠点と事務局の運営費、女性たちの集いと学びの場をつくる活動費、そして、ローカルから女性たちの声を発信して草の根からやさしい社会をつくっていくために使います。
震災後に宮城に移住し、活動の現場、南三陸事務所を預かるウィメンズアイ事務局長の、栗林美知子に聞いてみました。
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-------なぜ、南三陸町を拠点に活動を続けているの?
栗林 震災からの年月を見てきて、(10年目が近づいて)もう復興は終わりと言われているけれど、自分はまだ過程だと思っていて。
-------というと?
栗林 この場所で関わってきた魅力的な人たちがすごくたくさんいて、その人たちと関わり続けたい気持ちが大きい。
小さくても「自分がやる」と行動を起こしている人が多い。その人たちと一緒に、ここに暮らす人たちがもっと住みやすかったり、幸せだったり、自分らしく活躍できる場所を作れたらと思う。
-------人との出会いが活動を続ける理由?
栗林 震災直後の風景を見たところがスタート。その後関わり続けて、共有してきた時間が長くなってきた。平坦な道じゃなかった、喪失から再興していく過程を見てきた、そこが大きい。
その中でも誰かのためになりたいとか、自分のできることで役に立てたら嬉しいとか、そういうことで行動を起こし始めた人たちって、すごく素敵で、尊敬するなって思う。
-------なぜ、女性なの?
栗林 昔ながらの男女別役割観のなかでの女性の生きづらさも聞いてきたし、ローカルで暮らすことの大変さもある……、そんな中でも、この土地で暮らしていく、関わっていくっていう女性たちに、可能性を感じる。希望というか。
-------希望?
栗林 コトを起こしてる人だけではなく、悩んで立ち止まっている人や、今は子育てだけで精いっぱいな人や、いろんな人たちがいる。
でも、変化は自分で起こせる。
「あ、自分で動いて輝いてるなぁ」っていう人を見てきたし、例えば、『自分を好きになれる』それだけでも、すごく変わる。
一つ一つのことは小さいかもしれないけど、その積み重ねが確実に変化を生む。だから続けていきたいんです。みなさんにもどうか、応援してほしいです。
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(塩本美紀)
活動を続けるわけ その1〜女性×ローカル×草の根の価値
2020/5/16 18:40
今日からいよいよキャンペーンが始まりました。
どうか、私たちを支援してください!
東日本大震災の緊急支援から始まったウィメンズアイ(以下、WE)の私たち。コロナ禍の混乱に、9年前の東日本大震災当時の混乱をどうしても重ね合わせて思い出します。
マンスリーサポーターキャンペーンへの意気込みと、なぜWEの活動を続けるのか代表の石本めぐみに聞いてみました!
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---なぜ、WEの活動を続けているのですか?
震災後の支援活動で途中から感じ始めた違和感、でしょうか。
「災害弱者」って言われて支援を受けていた被災地の女性たち本人が、「役に立ちたい」って口にするのを聞いていて。
「やりたい」という気持ちを持っている本人が行動することに価値があるのに、動きづらい現実があった。エンパワーメント(背中を押す、力をつける)が大事なんだとハッとして。小さな活動から作ってきたけど、いろんな地方に講演に呼ばれるようになって、だんだん、被災地だけじゃない、この問題は日本中にあるなと。変化を起こすにはまだまだ道なかばだと感じているから、どうしても続けたい。
---というと?
よく「ローカル」とか「地域」とかいうけど、その現場、フィールドに暮らしている人たち、その人たちが自分自身で自分の地域をよくしていきたいと思っている。
そういうローカルに根ざしているというのが、草の根の大事な始まり。特に、暮らしやいのちへのまなざしを持ってる女性たちがローカルで草の根活動をすると、今まで見過ごされてきた問題が解決されて、すごい変化になる。でも、ローカルほど女性が活躍しづらい。
---草の根活動っていうの、もう少し説明してほしい
地域に根ざしていると同時に、根っこが伸びて絡まり合うように、いろんなつながりを生んでさらに力をつけていく。他の地域での課題解決がヒントになって助け合える。WEのグラスルーツ・アカデミーの活動なんかは、まさに東北被災3県の女子たちがお互いの悩みを持ち寄る場だし、もっというと、世界中に草の根活動で変化を起こしている女性たちがいる。
---グラスルーツ、まさに草の根って意味ですもんね。
ほんのささいな一歩でも、その一つひとつが、数年後の変化につながることをわたしたちは見てきた。大事な人を守っていける日常をつくっていきたい。変化を日常から起こしていきたいんです。
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今日から46日間、長丁場のキャンペーンになります。この間、WEの活動のこともっと知っていただけるように、毎日記事アップします!
どうか、このチャレンジを応援してください。
(塩本美紀)