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女性は、フェミニストは孤独ではない。同じ志をもった仲間たちが繋がれる場、それがWAN。 土橋 理香

2020/1/30 22:44

わたしはいま、都内の大学で社会学を学ぶ傍ら、WANのメンバーとして日々活動しています。

わたしがWANで活動し、その活動を通じて得たもの、それは同じ志をもった仲間の存在、そして共に学びときに戦う楽しさと感動です。

わたしは、フェミニズムに救われた身です。

しかし、WANに入るまで、この社会に希望を持てずにいました。

知れば知るほど、女性への差別は想像以上に根深く、複雑で悲惨なものでした。

女性に生まれたことを悔やんだことすらありました。でも、もう知ってしまった以上引き返すことはできません。たった一人で学び、この社会に自問自答しては深く絶望し、孤独を感じていました。

そんな中、自分でも想像していなかった縁に恵まれWANで活動することになりました。

WANには、同じ志をもった仲間たちがたくさんいました。

わたしの視野は一気に広がり、そこでの仲間にも恵まれました。

仲間と社会について語り、共感し、怒り、支え合い、励まし合い、そして共に学び、いまの社会が少しでも希望が持てる社会になるよう戦う。この充実感と感動は何にも代えがたいです。わたしの居場所はここにあるんだと思えました。

女性は、フェミニストは孤独ではない。いまはそう思えます。

ただ、この社会にたった一人で立ち向かうのは少し無謀かもしれない。

わたしは、社会を変えるため最も大切なことは、連帯だと考えます。

同じ志をもった仲間たちが繋がれる場、それがWANという場所だと思います。 

女性のもつパワーや可能性は無限大です。

その力でこの社会がより良いものに変わるようにわたしはこれからも学び、WANを通じて活動していきます。               土橋 理香

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2017年の秋、わたしは文芸誌「早稲田文学」の外部責任編集者として携わり、「女性号」を刊行しました。82名の書き手は全員が女性。文学史に名を残す、樋口一葉、ヴァージニア・ウルフといった作家から、90年代生まれの気鋭の現代作家までの作品を収録、または再録し、詩歌、俳句、小説、エッセイ、論考、写真やイラスト、座談会など、盛り盛りの全556ページ。古今東西、過去現在、あるいは未来に向かって、厚みのある内容になりました。

情報が公開されるや否や大変な反響をいただき、品切れが続出。刊行直後に重版もされました。「こんな一冊を待っていた」「これが普通になればいい」など98%は「女性号」の意義を認め、受け入れてくれる感想でしたが、ほんの少し──きちんと読んだうえでの批評や批判ではなく、「攻撃的」「女性がいっぱい集まっていて怖い」「82人すべてが女性だけなんておかしい」なんていう男性からの条件反射的な素朴な声もありました。それはそのまま、彼らがふだん、主に言論の現場で無意識に実践し享受している「通常の状況」が、本来はいかに異様であるのか、ということを端的に示しているのですが、彼らはこのような機会を得てもなお、その非対称性に気づかない。批評性のある書き手たちの素晴らしい作品ばかりで編まれた「女性号」を責任編集者として誇りに思うとともに、さらに様々を考えるきっかけを頂戴したと思っております。

 さて、「女性号」刊行の直後に、わたしはWAN主催のイベント『こうして戦争は始まる──孫世代は出会う「銃後の女たち」』(

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)に参加、登壇しました。これは「ミニコミに学ぶ」というシリーズの一環で、現在、WANでも閲覧可能な『銃後史ノート』(戦後編)の中の9つの論文を中心に、日本がどのように戦争に突き進んだのか、そのとき女性たちは何をどのように考えていたのか、それらの「銃後」とは何だったのかを振り返って、今日の様々な世代の観点からディスカッションをするという内容でした。

ものすごい衝撃を受けました。わたしはフェミニズムを学問的に学んだことはありませんし、あくまで自己実現の範囲内で物を書いている人間ですが、女性であること、痛みについて、なぜ人は生きているだけでこんなに苦しいのか──それらについて執念を持って仕事に臨み、時間を重ねてきた自負が少なからずあり、その延長に「女性号」の実現もあったのだと思います。けれど、登壇するに当たって「銃後史ノート」の論文を読み、わたしは何も知らなかったのだと愕然としたのです。

具体的な内容には、たとえば取り上げられている事件や当時の風潮については知らないことも、知っていることもありました。しかし何よりも、わたしはかつて女性たちがこのような強度と熱意と、それこそ執念を持って、こんな活動をしていたことを知らなかったのです。しかも手弁当で、一度きりの特集というのではなく、長きに渡って継続して。   圧倒されました。「女性号」の<責任編集者としての手応え>を、ほんのりとでも感じていた自分を恥じました。けれど、「銃後史ノート」の書き手でもある登壇者の加納実紀代さん、むらき数子さんの発表、また女性と兵役の現在性について語られる佐藤文香さんの講義に集中するにつれ、その感情はすぐに感謝や尊敬や興奮の入り交じった「うおー!」と叫びだしたいような力になって、わたしをさらに鼓舞しました。登壇者たち、参加者たちのまなざし、会場の熱気に、わたしは「女性の歴史」を見ました。そしてそれは同時に、ここには来ることのない女性、言葉をもたない女性、表現する術をもたずに今もどこかで苦しんでいる女性を思わせるものでした。

 言葉は大切です。すべての人がよりよく生きるために、本当に大切です。人生が辛いとき、苦しいとき、それを取り除くためには色んな方法がありますが、最後は考えるしかありません。考えるには言葉が必要です。言葉は、書物からやってきます。そして信頼する人たちの表現や、語りからやってきます。人々がその切実な体験を通して誰かに伝えようとする言葉を受け取り、自分の問題について語るときに、自分の言葉として使えるようになること。インターネット、とりわけSNSは玉石混交、不毛な点も多いけれど、希望の側面も持ちあわせています。昔なら出会えなかった、自分と似た苦しみを持っている人たちを知ることができる。人間は金輪際ひとりだけれど、だからこそひとりじゃないと時折、思うことができる。自分の意見を言ってみたい。もっと考えを深めたい。この違和感、なんなんだろう? 今日こんないいことがあった。少しずつ変わってきてる、でも何が? 子どもとの関係。老後の不安。生きているあいだはいろんなことがあります。そんな日々の、そのときどきの変化やつまづき、愉しみに、どなたにでも開かれている場が「WAN」なのだと思います。

ここに来れば、誰かが何かを話している。いろんな動画が見られる。文章が読める、論文が読める。トピックスから気になるテーマを選んで、好きなときに好きなだけ。参加できるイベントだってたくさんあります。今年10周年を迎える「WAN」は、運営のみなさんの熱意で成り立っています。そしてこれから先もずっと「WAN」があるためには、多くのみなさんの寄付が必要です。わたしは「銃後の女たち」イベントのあとに、即座に終身会員(*下記参照)になりました。子育てと仕事に追われてふらふらの毎日ですが、少しでも「WAN」にかかわっていることが自分自身の励みになるし、嬉しいし、書き手としては、いつか朗読会や読書会などができたらいいなあと夢想しています。

ぜひ、「WAN」を遠くの、近くの、ご友人に知らせてください。広めてください。どうぞ寄付をしてください。10年後も20年後も──過去、現在、未来の女性たちがアクセスし、交流する場としての「WAN」が生き生きと大きく開かれていることを強く願っています。

                              川上未映子

(参照)WANは終身会員制度も設けております。会費・特典はサイトからご確認頂ければ幸いです。 


WANはフェミニストを繋ぐプラットフォーム。情報を得るためにも、活動を広げるためにも、頼りになる存在です。

私自身、WANのイベントや活動を通じて、全国のパワフルな女性たちと知り合えることができました。活動は人の繋がりの中で発展していくものなので、女性たちのコミュニティ形成に果たすWANの役割はとても重要なものだと思っています。

また、私が加わる「パリテ・キャンペーン」では2度ほどWAN基金の助成金を頂戴することで、活動を大きく発展させることができました。ひとつはリーフレットの作成、もうひとつは女性参政権記念イベントの開催です。どちらもWANからの助成があったおかげで実現することができました。カンパには限度がありますし、クラウドを使うほど基盤が整っていない小さな女性団体の場合、WAN基金の存在は大変有難いです。

WANの強みは動画配信でも発揮されています。様々なフェミニズム関係のイベントが動画配信されていて、これはかなり便利です。自分が企画するイベントに撮影に来てくださったこともありますし、参加できなかったイベントを後で視聴することもあります。遠くて参加できないこともありますし、週末にいくつかのイベントが重なることもありので、動画配信はもっと拡充してほしいと思います。

個人的には、私も関わるSAY(Safe Campus Youth Network)が就活セクハラに関する緊急声明を出した際に、WANのサイトに掲載してもらえたのは大変助かりました。緊急行動の場合は発信手段が整っていないことも多いので、WANが掲示板的機能を持っていることはとても心強いです。SAYの緊急声明もWANのサイトに掲載されたからこそ、多くの人の目に触れることができたと思っています。

WANはプラットフォームとしての機能をこれまでも十分に果たしてきたと思いますが、さらなる発展にも期待をもっています。フェミニズムに関する本や映画、イベント、団体を探すのに、WANはなくてはならない存在です。フェミニズムへの関心がじわじわと広がっている現在、新しくWANに辿り着く人も増えているのではないかと思います。より使い勝手の良いプラットフォームへと発展していくことを期待しています。


私が上野千鶴子先生と出会ってWANの活動を知ったのは、2012年12月に『理系(リケ)女子(ジョ)的生き方のススメ』という本を出版したことがきっかけでした。この本の企画は、日本学術会議という、日本の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関が、次世代の人たちに向けてシリーズで本を出すというものでした。

 当初の私への依頼は、女性科学者を増やすということを目的としたものでしたが、上野先生にご監修いただく中で、結果として、老若男女、理系文系にかかわらず、理系女子的生き方を勧めるものとなりました。

 理系女子的とは、「理系的」と「女子的」を組み合わせた私の造語です。理系的とは、なにごとにも好奇心を持ち、ものごとを論理的、分析的に深掘りしていくこと。女子的とは、友達とワイワイ集まる女子会のように、互いを尊重しながら楽しんでしまえること。自分のやりたいことを見つけて、周りを巻き込み和気あいあいと、職場や生活環境などをよりよい方向に変えていく。いろいろな人が集まってアイデアを出し合い、お互いを高め合う生き方、それがリケジョ的生き方です。

 私たちはこれからの社会を創ることにかかわっていくことができます。それを考えていくときに必要な枠組みが、ファンタジー、ビジョン、リアリティです。

 Fantasy           想像力と創造力を駆使し、

 Vision                 望ましい未来を描き、

 Reality            現実世界とのつながりを示す。

 自分たちが理想とする、ものの見方や考え方、世界を、ビジョンを、多くの人に理解してもらうためには、物語として、ファンタジーとして、一貫した世界を提供することが、共感を得、理解してもらうことの早道だと考えます。そのファンタジーをいかに現実のものにするか、どのような科学技術が、考え方や方法が、それを可能にするのかのリアリティ。私たちにこれから何ができるか、何をしていくべきか、それを考えるのに有効な枠組みが、ファンタジー、ビジョン、リアリティなのです。私がときどきつぶやく、魔法の呪文です。

 みなさんは、どのような社会が、世界が理想だと考えますか? それを実現するためにあなたは何をするのか。自分のやりたいことを見つけて、まわりを巻き込みながら、楽しく生きる。それがいま、よりよい未来を創っていくために、老若男女を問わず求められています。

 私はこの本を出版することで、WANの活動を知り、仲間ができ、活動することになりました。WANは様々な形で、学びの場、共有の場、活動の場を提供しています。デジタル技術の進歩のおかげで、いつでも、どこにいても、繋がることが可能となっています。まさに、ファンタジー、ビジョン、リアリティの場なのです。人生100年の時代。是非一緒に歩んでいきませんか。

 公立はこだて未来大学

システム情報科学部 教授 美馬のゆり


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認定NPO法人

ウィメンズアクションネットワーク

〒108-0014

東京都港区芝4-7-1西山ビル4階mingle内

0422-38-9862

https://wan.or.jp

代表:上野千鶴子

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