内部メンバーの想い なおちゃん
2022/9/27 19:12
今回の記事は内部メンバーの想い第9弾!
この記事を通して、ソウレッジのことをもっと身近に感じていただきたいです。
こんにちは、なおです。
ソウレッジでは2022年の5月から約3か月活動していて、性知識を届けるLINEの文章を校閲する仕事をしています。
普段はジェンダーやセクシュアリティに関する社会運動の研究を行っている大学院生です。
わたしは元々トビタテ!留学JAPANという留学制度を通して、代表のつるたまさんと知り合いました。テーマ・関心が似ているだけでなく、帰国後もつるたまさんと同じシェアハウスに住んでいたことがあるなど共通点が多く、ソウレッジとして活動するきっかけになりました。
ソウレッジでは、わたしが普段感じている問題意識や価値観を仲間と共有することはもちろん、それを解決するためともに奮闘しあえることに魅力を感じています。
残念ながら、日本では避妊方法の選択肢がまだまだ少なく、性教育も十分だとは言えません。ソウレッジでの活動を通じて、性の権利について様々な選択肢があり、それを知ることができ、その選択肢が経済的な制約を受けない社会への実現を目指しています。
社会を変えていくことは、本当に地道な道のりです。時間もお金も人も気力も必要です。
ですが、同じ志を持った仲間たちとともに様々な方向からアプローチをしていくことによって、いずれ社会を変えていけると信じています。
ソウレッジではさまざまな想いを持ったメンバーが活動しています。
ソウレッジの想いに共感してくださった方は、ぜひマンスリーサポーターになっていただけるとうれしいです。
よろしくお願いいたします。
Q:出産経験がない人でもミレーナは使える?
2022/9/26 09:28
出産経験がなくてもミレーナ使用することはできます。
ただ、痛みを伴う可能性も高く、また避妊目的の場合には未産婦は第一選択としないとされているため、経産婦のみとしている医療機関も多くなっています。
また、性感染症、子宮内腔異常、子宮粘膜下筋腫など、ミレーナを装着できない場合もあります。
ミレーナを装着する場合の痛みは個人差が大きいものになっています。
さらに経産婦であっても帝王切開のみでの出産経験の場合には、子宮の入り口が開いていないため、未産婦と同じような痛みを感じる場合があります。
現在では、痛みを軽減する措置がとれる医療機関もあるが、数としてはそれほど多くないです。
ミレーナの装着を希望する際には、一度医療機関への相談をすることをお勧めします。
Q:通常避妊と緊急避妊って何が違うの?
2022/9/25 18:33
通常避妊とは、妊娠を望んでいない時に性行為の前から計画的に行う避妊のことを指します。一方で、緊急避妊とは、避妊をしなかった、避妊に失敗した性行為の後ににんしんを防ぐための避妊のことを指します。
通常避妊には、コンドームの使用、低用量ピルの服薬、ミレーナを入れることなどがあげられます。
この中でも、低用量ピルやミレーナは女性が主体的に行うことのできる避妊方法です。
メリットは高い避妊効果が期待できること、生理痛やPMSにも効果があることなどです。対してデメリットは飲み忘れてしまう可能性があること、毎日服薬するものなので、薬代が高くなってしまうこと、などがあげられます。
次に、ミレーナとは、子宮内に装着する3㎝程度のT字型の器具のことで、ホルモンを直接子宮に放出することで、避妊の効果があるとされているものです。
1度装着をすれば、5年間の避妊効果が期待できるだけでなく、月経困難症等の治療にも高い効果を発揮すると考えられています。
また、経産婦であればほとんど痛みを感じませんが、未産婦の場合にはある程度の痛みを感じるとされています。
一方で、緊急避妊は通常避妊とは異なり、性行為の後ににんしんを防ぐために行います。その最も一般的な方法が緊急避妊薬の内服です。
日本で使用されている緊急避妊薬はノルレボ錠という薬で、性行為から72時間以内に服用することで約85%の妊娠を防ぐことが出来ます。
※LNG:レボノルゲストレル(緊急避妊薬) EC:緊急避妊
この薬は『受精卵を作らないこと』と『受精卵を子宮内膜で着床させない』などのという働きによって妊娠を防ぐことが出来る一方で、不正出血、吐き気などの副作用をもたらすことがあること、72時間以内に服用することが望ましいという時間的な制約があること、1錠8000円~15000円という高価な薬であり金銭的な制約があることなどがデメリットとして挙げられます。
ミレーナってなに?
2022/9/23 09:36
今回はミレーナについて紹介します。
ミレーナとは、手のひらに乗るほどの小さなサイズのもので、T字型をしていて、子宮内に挿入して使用します。
黄体ホルモンであるレボノルゲストレルが子宮内に直接放出されることで子宮内膜の増殖を抑え、子宮内膜自体を薄くする等の作用によって避妊の効果を得ることができ、一度装着するとその避妊効果を約5年持続させることができます。
ミレーナを装着することのメリットは
・5年間の避妊効果が得られること
・1度装着してしまえばそのまま生活することができるので毎日服用することが求められる低用量ピルとは違い、「服用を忘れたことによって避妊することができなかった」という事態を避けることができること
・毎日の服用によってかかる費用よりも安く済ませられること
・ミレーナは子宮内膜の増殖を抑えることができるので、強い月経痛や経血の量を減らす事にも有効であること
・避妊効果についても低用量ピルより高いこと
などがあげられます。
一般的に、ミレーナは自費診療で3万円、月経過多や月経困難症と認められれば保険適用となり、1万円で装着することができます。
一方で、低用量ピルは1シート2500円〜3000円が相場であり、これを5年間続けると15万円〜18万円の費用がかかってしまいます。避妊失敗率について、一般的に日本で多く普及している避妊方法のコンドームは2%、低用量ピルは0.3%なのに対して、ミレーナは0.2%と言われていて、ここからもミレーナの避妊失敗率が低く、避妊効果が高いことがうかがえます。
加えて、低用量ピルには注意すべき副作用として血栓症(血管内に血のかたまりが詰まる病気)があります。その危険性が増すという報告があることから、喫煙者の方はピルを内服できません。他にもさまざまな病気や身体状況によって、低容量ピルの内服を断念している方がいらっしゃいますが、ミレーナはそのような方々にとっても女性主体の避妊として最適な選択肢となる可能性があります。
ただ、デメリットとしては、
・装着時に痛みを感じる人もいること
・PMSの改善には効果が期待できないこと
・今後数か月以内ににんしんの予定があるなどで短期間だけ避妊をしたいという場合には向いていないこと
・黄体ホルモンが身体に合わなかったり、性感染症に罹患しているなどの理由で理由で装着できない人もいること
などがあげられます。
さらに、定期的な検診が必要であるといった側面もあります。
これらのように、人それぞれ自分にあった避妊方法を選択することが大切ですが、日本ではまだまだ避妊方法の選択肢が少なく、ミレーナの普及が進んでいない現状があります。
わたしたちはにんしんする可能性のある人が主体的に選択できる避妊のひとつとして、より多くの若者にミレーナを届けたいと思っています。そのためにはみなさまのお力が不可欠です。私たちのマンスリーサポーターになっていただけませんか?