応援メッセージ 岩手大学教育学部 准教授 本山 敬祐 先生
2022/1/19 18:11
応援メッセージをいただきました!
本山先生は、岩手大学教育学部附属の教育実践・学校安全学研究開発センターがご所属で、不登校児童生徒への支援、フリースクール、公教育の多様化、教師教育、学校安全などをご専門に活動されています。
ユースセンターの大学生インターンからの推薦で紹介してもらった先生で、今後もさまざまな場面で連携させていただきたいと思っている先生です!
以下、応援メッセージ
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一人ひとりの幸福を守り育てることを目指す岩手県において、不登校は看過できない課題の一つです。
2016年に成立した「教育機会確保法」を画期として、子どもの権利条約の趣旨にのっとり、社会的自立の観点から官民が密に連携を取りつつ不登校児童生徒の多様な学びを保障していくことが求められています。
盛岡ユースセンターさんは、岩手県内において不登校の子どもたちを対象とした学習機会の保障に先駆的に取り組んでこられました。
不登校の子どもたちが他者との関わりや学びを通じて自己を取り戻し、幸福に生きていくための支援の在り方を考えるにあたって、盛岡ユースセンターさんの実績から学ぶ必要性がますます高まっているといえます。
岩手県に生まれて良かったと思える子どもが一人でも増えることを願う一人として、盛岡ユースセンターさんを応援させていただきます。
保護者の声
2022/1/13 16:01
本キャンペーンに、盛岡ユースセンターを利用している生徒の保護者の方からコメントを頂きました!
ご紹介させていただきます。
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うちは兄弟ともに不登校です。
特性があるため、学校はできる限りの配慮はしてくれましたが主に「嫌なことには参加しなくてもよい」という対応が多く「参加できるように環境を変える」事は現状では難しいようです。
本人が努力するしかなく、けれど努力だけでは変えられないことも多く、自己肯定感がどんどん低くなり、不安定な日々を過ごしてからの不登校でした。
学校にすら通えないのに、将来、生活していけるのだろうか?という不安に、親子でとらわれていたと思います。親も不安ゆえに、子どもを責めてしまうことが何度もありました。
フリースクールは子どものための居場所であると同時に、親の心の拠り所にもなっています。
ユースセンターを利用するようになり、学校に行く・行かないの二択ではなく、「学校以外にはこんな選択ができますよ、こんな方法がありますよ」と様々な可能性を教えてもらいました。
親の視野がぐんと広くなり、子どもを支えるための力になりました。
不登校児が抱える問題は親だけで解決できることではありません。
フリースクールの必要性・重要性を強く実感しています。
生徒からの応援メッセージ
2021/12/25 16:52
生徒からの応援メッセージをいただきました!
今回、メッセージをくれた秋山さんは、2019年度に高等部を卒業した生徒で「将来は猟師になる」という目標を持って、現在は通信制の大学に通っています。
高校生のころから、目標に向かっていろいろな資格取得にチャレンジし、後輩たちに沢山刺激をくれる存在でした。現在も、大好きなエアガンのイベントを企画して、楽しい時間を提供してくれる素敵なお兄さんです(^₋^)
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私は高校2年生からユースセンターの通信制高校サポートコースに入学しました。
入学したての頃は自分は高校を卒業出来るのか、高校生活を送れるのか不安になったり、単位の取得が危うくなる事もありました。
高校3年生頃から少しずつ学校の楽しさを知り 積極的にもイベントに参加するようになりました。それからはいろんな資格を取り、ついには先生のお力を借りて私主催のイベントを開催出来るようなりました。
イベントはエアガンの体験会を開催しました。最初は1人2人でしたが、徐々に人気が出て、今ではユースセンターの大人気のイベントとなりました。企画したエアガンイベントの様子。小・中学生にも大人気でした!
小学生、中学生、高校生といろんな子たちに遊びにきて頂きとても楽しい時間を過ごせました! つらい時や悩んでる時は先生方からアドバイスを貰ったり、励ましてくれたりと親身に接してもらってとても心の支えとなりました。
私は将来ハンターになりたくて、高校卒業後の進路に悩みに悩みましたが、先生のアドバイスもあって、1年間浪人する事を決めユースに籍を置かせていただく形を取ってもらいました。
卒業後は狩猟免許(わな)の国家資格を取得し、最近では車の免許を取得しました。秋山さんが取得した猟友会の会員証
先生方にハンターさんとの話すきっかけの場を作って頂きとても感謝しております。その後先輩ハンターさんとの交流ができ、今では一緒に猟をする仲間も出来ました。そんな私は今、通信制の星槎大学に通っています。
最後ですが、小学生の部を設立すると聞いて、私も出来る限りの支援をしていきたいと思います。応援しております。
取った資格参考までに
・愛玩動物救命士
・防災危機管理者
・行動心理士
・普通救命講習修了証
・上級救命講習修了証
・危険物取扱者 乙種第四類、丙種
・狩猟免許 わな
・普通自動車免許(AT限定)
大学生インターンからみたユースセンター
2021/12/22 17:27
インターンスタッフの武藏です。
ユースセンターで関わり始めてから、もうすぐ一年を迎えようとしています。私は大学3年次への編入学生であり、大学生活は2年間しかありません。私の大学生活の半分はユースセンターと伴走してきたことになります。ここではごく個人的な文章を寄せようと思いました。
私の専攻は臨床心理学であり、関心は青年期のアイデンティティ発達です。
アイデンティティつまり、「私自身が何者であるのか」という「自分自身についての考え」は、いくつかのプロセスによって形作られます。
それが形成されるべきだ、とは強くは思いませんが、
人生の中で、その人を手助けしてくれる場面があるかもしれないとは考えています。
ではどうやってそれが形成されるのか。
私の解釈では、いろんな人と出会う、いろんなことをしてみる、
そしてそれについて考え、
自分の興味を見つけて、やってみたりすることで、
「これいいな」を見つけ、もっと探求したり、
「やっぱり違うな」と分かってみたりすることです。
私は、ユースセンターは、この経験にひらかれている場所なのかなと思います。
ユースセンターでは日々何が起こっているのか。
一人で集中して勉強したり、先生に教えてもらったり。
絵を描いたり、見せたり、
生徒同士で話したり、先生と話したり、大学生インターンと話したり、
ゲームをしたり、漫画を読んだり、みんなでボードゲームをしたり、卓球をしたり…、
行事も豊富にあります。ユースセンターの教室だけでなく、いろんな場所に繰り出していきます。
新規の出来事に触れるという、出来事としての“他者”と、
実際に自分とは異なる考えや価値観をもつ、文字通りの“他者”との、ふたつの“他者“に
ひらかれていることで、先のプロセスが推し進められているのかなと思います。
大学生インターンとしては、二つ目の他者として、力になれればなと思うようになりました。
少なくとも、私の中学、高校時代をふりかえり比較すると、これほどまでの他者性にはひらかれてはいなかったなと感じるからです。私は大学に入ってから他者性に触れ始めましたし、高校の同級生を見ても、彼らも大学に入ってから他者性に触れ始めたように見えます。
さて、いくつものことが同時多発的に起きている、あんなに多声的な場所は、いるだけで心地良いなと思います。
出勤してまず最初に開くPC越しに教室の全体を見渡すと、目に入ってくる
その空間が私は好きなのだなと思います。
あの場所で、同じ教室には、学年が色々の生徒さんたちが、好きな日にち、時間に、
入れ替わり立ち代わり、過ごします。大学生インターンの顔ぶれも曜日によって変わります。一つの街を見ているように最近は思うようになりました。
ユースセンターには、度々、卒業した生徒さんが顔を出してくれます。
住んだ街に帰ってくる。住民の顔ぶれは変わっていたりする。
顔なじみと再会したり、はじめましてを交わしたりする。
そして、卒業した生徒さんが、尾形先生や菅原先生と話す。
そのとき、私は、ここにたしかに「母校」を感じます。