保護者の思い:⑥ゆうたかなよさん
2020/8/21 09:42
息子の公立小学校以外への進路を真剣に考え出したのは、彼が就学前健診で逃げたのがきっかけだった。
時間が経っても学校へは行かないという彼の意志はほぼ変わらなかった。
肚を決めろと促されたのは母親のわたし。
入学しない選択?まじか?
一度も行ってないのに。
でも、いくら子どもとて、嫌がるのを首に縄つけて引きずっていけるわけがない。そんなつもりもない。
もともとわたしの中にデモクラティックスクールやホームスクーリング の知識は頭にはあった。実践者もいたし、話を聞くことも多かった。
しかし。しかし。
入学もしないでか??
何度も息子とも、わたし自身とも向き合った。家族でも話した。
結果、ホームスクーリング やな、と肚を括った。
そんなとき知ったのがAsovivaの存在だった。たまたま息子の小学校入学のタイミングでAsovivaが開校。わたしたち親子にとって最高のタイミングだった。
奈良からの通学、送り迎えをしながら今は月5回のペースで通っている。学校へも週一回だけ、2~3時間ほど通っている。
いくつかの選択肢の中からいちいち選んでいくことは面倒なことでもあるし、ストレスのたまることとも言われている。
でも彼はそれを選択した。
わたしは親という立場からサポートし、親を置いた立場からはいいなー、と羨ましがっている。
学校以外の場が全国でどれだけ作られているだろう。市町村にひとつとかあればいいのに。
誰もが対等に在って、自分で選択することを尊重される場。
面倒であれどうであれ、自分で決めるという体験は、その人の生きるちからになる、のだと思う。
大人になってしまったわたしは余計なものをまあまあ背負い込んでいるので、出来るだけ彼からそのちからを奪わないように気をつけているのだけど、そこはニンゲン、もちろんえらっそうに叱り付けたりもしてしまう。
そういうときにAsovivaの存在がわたしをニュートラルに戻してくれる。
尊重してもらえたときにひとはひとを尊重することができるようになり、自分自身のほんとうの思いや感覚を手にすることができる、のだと思っている。
Asovivaの存在と挑戦に、心からのエールと支持と愛と感謝を贈りたい。
初めてかなよさんの息子さんがASOVIVA!に来た日、彼は幼稚園の年長さんでした。積み木で線路を作って、足りないから一緒に紙を切って部屋中に線路を作って、最後はびゅ~んと電車が飛んでいく飛行場まで出来ました。
あそびにはいつもストーリーがあって、子ども達はその世界観の中で自由に発想を膨らませ、何にでもなって、次々とストーリーを展開させていきます。
かなよさんは、子ども達の持っているその鮮やかな感性を壊さずに大切に守るにはどうすればいいか?というテーマにずっと真剣に向き合って子育てをされています。
それは同時に、自分の育て直しでもあると、いつも矢印を自分に向けながら歩まれています。
ASOVIVA!の開校時から、子どもさんのペースを大切に成長を見守りサポートしながら、ASOVIVA!のことも一緒に育てて来てくれました。
かなよさん、共に歩んでくれて有難うございます。
かなよさんが主宰されている、五感をひらくアートセラピー「あみりた」をご紹介します。ぜひ、かなよさんから、あなたらしい表現を引き出してもらってください♪
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8月22日「わたしの『海』をつくる*あみりたアートセラピー」
応援メッセージ:⑪中辻智子さん
2020/8/20 08:34
ASOVIVA!さんの古民家に到着した瞬間、 前触れもなく突然、涙が溢れてきました。
言葉では表せない圧倒的に純粋なエネルギーに、立ちすくんでしまった。
運営のちあちゃんや、かおりんと接していると、 想いと、言葉と、振る舞いが全て 真っ直ぐに一致していて、 大好きだと感じました。
人生を楽しんで、心から笑っている ASOVIVA!スタッフの皆さんが 子どもたちに対して、 絶対的に信頼している。応援している。
そんな肯定感の中で、 そしてこの神業的に巡り会った完璧な古民家で、 子どもたちはきっと、 自分の人生を自分のものにしていけるんだろうと思いました。
応援しています!!
民間学童保育施設ふぉれすときっず
中辻智子 (藤井寺市)
中辻智子さんは、藤井寺市で民間学童保育施設をご夫婦で運営されています。
また、クローバー手作り市という大きな手作り市も40回以上開催されて来ました。
手作り市には、ASOVIVA!の子ども達がスライム作りワークショップでブース出展をしに行ったこともあります。
学校に行ってない子ども達の居場所ASOVIVA!と、学校に行っている子ども達の放課後の居場所ふぉれすときっず。
そうカテゴライズして言葉だけで分けると、無関係なようにも思えます。
でも本質は「子ども達の居場所」です。
わたし達はうっかり、ラベリングされている言葉だけを認識して関係度を無意識に測り、そのまま思い込んでしまいがちです。
大人がそうやって切り分ける意識で観ていると、子ども達の意識もその方向へと向かいやすくなります。
ニーズや役割に合わせて、それぞれ向き合っている相手の状況が違うだけで、実際は1人1人の目の前の子どもが安心して健やかに育っていけることを願って仕事をしている、1人の大人。
関わる大人がそんな純粋な意識でいれば、子ども達の意識の中に隔たりは作られないのではないでしょうか。そもそも人は生まれた時に、他者と自分の区別すらないのですから。
長くなりましたが、純粋に子ども達の「やりたい」思いや「楽しい」気持ちを大切に大切に日々活動されている中辻智子さん、そしてパートナーの宏喜さんのお2人とのご縁を、ASOVIVA!スタッフも心から嬉しく大切に思っています。
いつもありがとうございます。
民間学童保育施設ふぉれすときっず
応援メッセージ:⑩小川真紀さん
2020/8/19 07:37
「ASOVIVA!の活動に対する思い」
堺市でトロフィー・カップ表彰品を企画製造する仕事をしています。
今はコロナの影響で表彰イベントがことごとく中止になり、仕事がないので何かうちの会社で製作できるもので応援出来るNPO団体がないかと探していた時に、知り合いの方から紹介していただいのがこの「ASOVIVA」さんでした。
どんな団体なのかわからなかったので「ASOVIVA」の吉元さんに連絡をさせてもらい場所を教えて頂いたら、意外と私の会社から近いところにあったので早速訪ねていってお話を伺いました。
訪ねてみると南河内の千早赤阪村に近いのどかな場所にあるステキな古民家でした。
吉元さんとお話をさせて頂いて学校に行けない子ども達のSOSを受け取ってあげたいという想いが伝わってきました。
正直、私自身は不登校ではなかったので学校に居場所を見つけられない子ども達の気持ちがあまりわかりませんが、日本の画一的な教育が合わない子どもはいると思います。
ただ学校が合わないということだけではなくそれは何故なのかを自ら追求していける時間と場所、そしてそこに導いてくれる大人が必要なのではと思いました。
子ども達が自分で「何故?」を見つけることが出来て自分のことがわかってくれば、きっと自分の次の道が開けていくのではないかと考えます。
自分に合うものがないから諦めるのではなく「ないから作る」という考え方は素晴らしいと思います。ないものは作るしかないのです。
私の仕事は表彰で使われるトロフィーやカップを企画製造するメーカーなんですが、決まったイベントで使われる決まった商品ではその時の表彰はとりあえず盛り上がりますが、それだけではもらったそのトロフィーはやがて感動が薄れると捨てられてしまうものもあるかもしれません。
私は「捨てられないトロフィー」作りを目指していています。
そして「捨てられないトロフィー」とは何なのかを探求しながら商品開発を進めています。
ちょっと話は外れているかもしれませんが、そんな考え方がベースにあるので「ないものを作る」という、知愛さんはじめASOVIVAの皆さんの考え方には共感出来ます。
だからそんな時間を持つための居場所を作るというASOVIVAさんのチャレンジを応援したいと思い、弊社でチャリティーのオンラインサイトを立ち上げました。今流行りのかわいい「アマビエキーホルダー」等があります。
これからはここの子ども達とこのサイトの商品開発が出来たら良いなと密かに思っています。また一度サイトを覗いてみてください!
記念品・表彰品企画製造しているメーカー「アキツ工業株式会社」
代表取締役社長 小川真紀
小川真紀さんは、経営されている会社がコロナの影響で大変な状況になっているその最中に、ASOVIVAを訪問して下さいました。
「いろいろストップしてしまっている今だからこそ、これまで思いはあっても忙しくて出来ていなかったことに取り組もうと思ったんです」と、寄付付き商品の販売サイトを新たに立ち上げる準備をされている時でした。
その応援先の団体に、ASOVIVAも入れて下さっています。
今現在も、社員の方達の生活を守るべく、会社の維持のために日々奔走されています。小川さん、そしてアキツ工業株式会社の皆さん、有難うございます。
ぜひ、サイトもご覧ください。とても可愛い商品が揃っています。
Briller(ブリエ)
明るい未来の為に頑張っている団体とそれに賛同してくれる人を繋ぐサイト
子どもの声:①長村知愛(17歳)
2020/8/18 07:48
ASOVIVA!の魅力
「夏休みいらん!」と皆が言って夏休みを無くし、16時までだったのを「もっと居たい!」と話し合い17時までに。
そして木曜日までのASOVIVA!を「金曜日までにしたい」と願う人達が居ます。
ASOVIVA!には、魅力が沢山ありすぎて言いきれない。
なので、今日はASOVIVA!が大好きな私がメンバーとして通って気づいたことや大切にしてることをお話します。
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この場ではどうするのが最適か。
上手くやるためにはどうしたらいいのか。
という判断基準で生きていると、そのときの他者の顔や雰囲気や言動で自分を勝手にジャッジするから、
「ああ、もっとあぁすれば良かった。」
「あんなこと言わんかったらよかった。」
と、後悔がセットでついてくると思うんです。
それって、過去に閉じ込められてるみたいでめっちゃ嫌。
その檻から出るためには
・自分を知ること
・自分の手網をにぎること
・自分を愛し表現すること
がとても大切な鍵だと思います。
私は幼稚園のときは出来ていたんです。
でも学校に5年間通うにつれて疲弊し出来なくなりました。
そこから少しづつ元に戻っていったのですが、ASOVIVA!に通うようになって2年近く経った「今」出来るように戻った。
幼稚園のときに完全に戻った。と言い切れます。
この期間に何があったのかと言うと
・どうしたらいいかじゃなくて「私はどうしたいか」
物事を決める時の判断基準がシンプルになりました。
・自分がどんな人間なのかを自分を観察しながら分かるようになった。
どうしたいかで選択する事で、
・自分が何が好きで何に喜びを感じるのか。
・どんなことは嫌だと感じるのか。
・どう生きたいか
が分かるようになった。
・自己選択、自己決定ができるようになった
「どうしたいか」を判断基準にすることで、自分に決定権が生まれるので自分の手網を自分で持つことになります。
そうすることで結果まで誰のせいにもせず引き受けることができます。
・自己表現
意見や、思い、考え、気持ちを言葉にしてみる!
誰もジャッジしない環境がASOVIVA!にはあります。
勝手にジャッジする人が居ても「あなたはそう思うのね」と思えるようになれば、勝手にジャッジする人が居ても気にしすぎず言えますが、まずは安心出来る環境で大丈夫なんだと思える事が大切だと思います。
・自分を知ること
・自分の手網をにぎること
・自分を愛し表現すること
この3つのことをまずは意識しながら行い、意識しなくても出来るようになって、私は「知愛(自分自身)」を知り、認めて、愛することができる強さをもちました。
この土台があるからこそ、健全な対人関係を育めるのだと思うのです。
ASOVIVA!はその人が望めば自分の土台を作ることができる環境です。
土台がつくれたら、「どう生きたいか」を感じることが出来る環境です。
そして、自分を生きることができる場がASOVIVA!です。
そんな大好きなASOVIVA!に今日も通えているのは、皆様が応援して下さっているお陰です。
本当にありがとうございます。
長村知愛プロフィール(写真左)
小5の冬休みに学校に行かない選択をすると決める。
友達と会うためにその後も時々通ったが、6年生の秋、下足室に入った途端に過呼吸を起こして教室に行くのを断念。以降は欠席を続け、卒業式のみ参加。
中学校は在籍のみで1日もクラスに入ることなく卒業。
中2(14歳)の冬に立ち上がったASOVIVA!の準備会に加わり、子どもと大人の橋渡しのような役割を担い、子ども達が主体的に学べる場を大人と一緒に創って来た。
現在デモクラティックスクールASOVIVA!の最年長メンバーであり、NPO法人ASOVIVAの代表理事を務める。
来春は、ASOVIVAがサポート提携校となっている八洲学園大学国際高等学校への入学を検討している。