理事の思い:その⑥森田智子
2020/7/28 07:20
もう何年になるのだろう・・
彼女たちと出会い、前の団体(カラフル)の時から美容師としてヘアーメイク講座や、一緒にクレープを作ったりと楽しかった日々が、最近のことのように思い出されます。
だけど、その当時の彼女たちと今の彼女たちではたくさんの葛藤や経験から、変化があったのも事実だと思います。
私には重度の身体と知的の障害を持った息子(22歳)がいます。
親として出来ること、彼の主張を傾聴し続けること、彼を尊重すること。
言葉だけが伝える手段ではなく、たくさんの手段があること。
受け止める繊細な心も必要であり、お互いにそれが出来たら、たくさんの安心と『誰かと一緒じゃなくていい』と、自分らしく生きることにつながると思います。
私自身、小、中といじめにあった時期があり、人との関係は実は今でも苦手です。 最初はいいのですが、時間が経つと距離感に不安が出てきます。
相手にどう思われてるかではなく、自分がどう思うかなんだと気づくのに、とっても長くかかりました(笑)
今でも元の価値観に引っ張られますが、今の自分が好きなので引っ張られそうになったら、引っ張り返して自分を大切にしています。
ASOVIVA!の子供たちと出会って、よりそんな自分を好きになりました。
あの子たちを見ていると愛おしくてたまりません。
自分で、気づき、もがき、経験して学んでいます。
『誰かと一緒じゃなくていい』という気づきは、簡単ではありません。
ここに通ってくる子供たちが、しんどい時間を経過してボロボロになっってしまう前に選択肢として選べる環境になることを切に願います。
そのために、運営基盤や各家庭の個人負担額を同程度まで下げることが目的です。
ASOVIVA!の子供たちの『今』を大切に見守っていきたいと思います。
理事
MUSUVIVA アドバイザー
森田 智子
・
ヘアークラブ MOMO 代表
ピアはーと 代表
親なきあと相談室 関西ネットワーク 相談員
理事の思い:その⑤井上翔太
2020/7/27 08:58
障がい者の支援を16年間続け、2年前に陶芸を学ぶために大阪美術専門学校に入学し卒業する。
現在は、就労継続支援B型事業「MUSUVIVA」を立ち上げる為に準備をしている。 ASOVIVAが就労継続支援B型事業を立ち上げるにあたり2019年12月から関わり始める。
ここでは、大人から指示されたりすることなく子どもたちが中心となりミーティングを通して活動を決めていく。 ミーティングを通して自分の考えを言葉で発信する。
参加はしなくてもその場で過ごし雰囲気を感じるなど、強制されることなく自由に意見を言える環境となっている。
子どもたちの間で起きた問題など、何故その様になったのか問題を提起し、それぞれが抱える想いを我慢したり溜め込むのではなく個人個人で考え、相手の気持ちを考えたり自分の想いを発信する事が出来る環境が自然と作れていることが凄いと思う。
活動場所が古民家に移転したことで、子どもたちの表情も活き活きとしていて毎日来ることが楽しみになり活動への自信にも繋がっているのだと思う。
差別や偏見などの概念がなくありのままの個人・存在として受け入れて、そこには上下の関係はなく平等や対等に関わることが出来ている。 子どもも大人も伸び伸びと自由に活動が出来る環境がある。
最後に 個人で過ごしたり他者との関りを通して、いろいろな経験を積み重ねることで日々成長しているのだと子どもたちの姿を見ていて気付かされた。
子どもは大人の都合のいい様には育たない指示や強制ではなく、子どもの出来る力を信じてサーポートをしていくことが必要だと感じた。
理事
MUSUVIVA(開所準備中) 管理者、サービス管理責任者
井上翔太
理事の思い:その④増田靖
2020/7/26 08:09
堺市で障がいのある方のお仕事づくりに携わらせて頂いております。
主な内容は八百屋さんと地域のお困りごとのよろず相談を掛け合わせた場所で「ヤオヨロズヤ」と言います。
一人一人が大切にされ、その人らしく生きていく地域社会を目指して活動させて頂いております。
そんな私が、どうしてNPO法人ASOVIVAに魅了されたかと言いますと、お子さんが学校に行かない選択をした経験を通じて、子どもたちの学びを社会に広げて選択肢を増やしたいと願う一人の女性の姿に感銘を受けたことがきっかけでした。
「チラシを作って持っていっても、公的な機関では1枚も置いてくれないんです」と落胆する表情を見て「なんとかせな」と応援スイッチが入ったのです。
しかし、初めはフリースクールとは違うとか、サドベリースクールやデモクラティックスクールとかいろんな形式の学校があること。
「子どもたちがすべてのルールを決める学校って?」
など、とにかく私には理解ができませんでした。厳密に言えば、今でもよくわかっていないんですが…(笑)。
そこで、NPO法人の専門家を呼んできたりSNSで活動の発信をしたり、一人でも多くの知り合いに自分の感覚、感情を話したり、自分にできることは少ないけれど、そんな小さなことをさせて頂いています。
ASOVIVA!で起こる数々のストーリーには、子ども自らの成長の姿に感動することや感心することがよくあります。
私は、日常的には運営には関わってはいませんが、それでも、たまにスクールの日常に触れることがあると、子どもたちからは生き生きとしたエネルギーを感じることがあります。
子どもたちの安心した表情を一目見れば、ASOVIVA!で、どんなに素晴らしい学びがあるのかを感じ取ることができるのです。
そこには子どもたちの自由な学びがあり、一人一人が尊重されながら社会を構成していくヒントが詰まっていると思います。
これからの時代を生きて行くにふさわしい学びがここにあると思います。
みなさま、素敵な未来のある子どもたちに、居場所であり学びの場であるASOVIVA!へのご支援・ご協力をどうかよろしくお願い致します。
理事 増田靖
・
株式会社ふくのこ 代表取締役社長
NPO法人ASUの会 代表理事
一般社団法人71labo 理事
入学説明会・パネルトークイベントを開催しました。
2020/7/25 00:02
7月23日は1日イベントデー。
午前は入学説明会、午後はパネルトーク「学校に行かない選択をした子供たちの物語を聞く会」を行いました!!
どんなイベントにするかもメンバーとスタッフで話し合いながら進めてきて、当日も凄く素敵な1日だったと感じましたので、様子や感じた事をお伝えします🌱
【入学説明会】
この日は、入学説明をする機会があれば基本的にその担当をしているスクールメンバーの17歳(女子)と16歳(女子)に加えて、8歳(男子)の3人で行いました!
初めにスクールメンバー達が、2手に分かれてお家の中を案内しました。
案内が終わったら、スクール説明をする2人が自己紹介。
Aくんにも「名前と年齢言う?」と聞くと
Aくん「いやぁ、言えないよぉ😳」
司会「代わりに名前だけ言おか?」
Aくん「いやぁ、結構✋」
とのことだったのでそのままプロジェクターにスクール説明のスライドを映して、パソコンでページをめくりながら説明を始めました。
いつもは2人のどちらかがページをめくりながら話すのですが、この日はAくんが話すスピードなどを見ながらその作業をしてくれて、すごく嬉しかったです。
いつも通りスクール説明が終わり、質疑応答の時間も設けて終了。
この日はASOVIVA!が学習サポート校として提携している沖縄の通信制高校、八洲学園大学国際高等学校(
最後に中村校長からも少しお話頂き、参加者の方もいろいろと質問されたり、お話されたりと、とても良いタイミングでお越し頂けて嬉しかったです。
ASOVIVAに通いながら、八洲学園大学国際高等学校にも在籍して高校卒業を目指すASOVIVA!高等部。現在1名が在学していて、来年度は4名の子が入学を検討中です。その子たちも初めて中村校長にお逢いし、お話ができてとても楽しかったそうで、沖縄へのスクーリングが増々楽しみになったようです。
その後、入学説明会に来ていた子どもさんでそのまま1日スクール体験もしたいという人が3人居たので、メンバーと一緒に集まって自己紹介をしました。
そのとき、さっきは自己紹介をしなかったAくんが、物凄いハキハキと
「小学2年生の ○○ ○○○ です!8歳です!よろしくお願いします!」
と言う姿を見て、かっこいいなぁと思いました。
【パネルトーク】
パネラーの3人、ちさこ(16)、しあ(15)、まな(15)
そして司会の ちあ(17) がスクールメンバーで、
まゆさん (まなのお母さん)
かなよさん(Aくんのお母さん)
愛子さん(スクールメンバーである小6の女の子のお母さん)
には、保護者のパネラーとしてお話して頂きました。
どんな内容でお話しするかもパネラーと司会の4人で話し合い、
【学校に通っていたとき】
【学校に行かない選択をした経緯】
【ASOVIVA!に入学しようと思った理由】
【学校での自分とASOVIVA!での自分は同じ?】
【今はどんな毎日か】
【あなたにとってASOVIVA!はどんな場所?】
ということを掘り下げながら、1人1人の目線や体験したこと、想いを語って頂きました。
話している最中、思い出して涙溢れる場面もあったり、個性がすごくて爆笑する場面があったりと、ASOVIVA!がぎゅっと詰まったような時間だなぁと思いました。
また、保護者の3人も含めたパネラーがそれぞれASOVIVA!を愛し、大切に思っているということもお話してくれてすごく嬉しかったです。
パネラーからの感想
・目の前に担任の先生がいて物凄く緊張したけどあんなふうに自分の想いを話せて自信がついた。
・強くなったなぁ自分、と思った
・先生たちに対しても、学校に行ってない子のイメージを変えたかった。そのためにはしっかり話したいと思った。
・楽しかったし、保護者さん達が話してくれてるのを聞いて、とても幸せだなぁと感じれたし楽しかった。
司会の感想
時間配分、質問の仕方、段取りなど考えながらの司会だったので、1人1人の話をしっかり聞けてなかった部分もあるけど、
このイベントは、
不登校だからってしんどいままでいないといけないわけじゃない。
自分の手綱を自分で握られるようになっていれば人生楽しめる。
日々こんなに楽しく過ごせるんだ。
ということを、パネリストがみんなに見せてくれて良かった。
そして、自分で選択した子供たちをサポートしてる大人もとても輝いている素敵な人たちなんだとすごく思った。
今回のパネラーはそれぞれに苦しかった時期がありました。
その時期を自分と向き合うこと、周りの人からの愛を受け取る事で乗り越えて「今」毎日を楽しく幸せに生きています。
こういったイベントでお話することでまた自分を振り返り、感じる事ができました。
ご参加下さった皆様ありがとうございました。
そして!
8月8日(土)に、「学校に行かない選択をした子達の今までの歩みを聴く会」というパネルトークイベントを開催することになりました✨
詳細はFBページのイベントをご覧ください🙇♂️🌱
では!ありがとうございました〜😊
(長村)